風信 木のひげ Back number

2005-4-7


桜、満開。

ここ八王子の木のひげの近くでは、まだまだ五分咲きくらいの木が多いようですが、場所によってはもう満開。いよいよ本格的な春ですね。
季節の変わり目は商品の入れ替わり時期です。
りんごを使った商品は3月で終了し、再び「かるあしチミーのパイ」が登場しました。この変わった名前の由来を知りたい方は「ピーターラビットの本」シリーズのNo.18をご参照下さい。
どんな味?と思われた方は、最寄の販売している店を探して購入してみて下さい。または、木のひげに電話して宅配を申し込んでください。きっと納得、満足されることと思います。春から夏までの時期しか作っていませんから、食べるなら今!ですよ。

さて、これから気温の変化が激しくなり、酵母管理が難しい季節となります。パン生地の状態も日々違っていて、釜の入れの時間とのバランスがとりにくくなるのが悩みです。しかし自然現象に伴う悩みなので、がんばって乗り切るしかありません。パンの味も季節とともに微妙に変化します。「いつもより酸っぱい」とか「香りがちょっと違う」という声も、年に1,2回聞かれることもありますが、10年、20年とこのパンを召し上がっている方は、そのように変化する味も含めて木のひげのパンが好き、と言われる方ばかり。最近食べ始めた、という方には「気長に付き合ってみてね。」とお願いするしかなさそうです。
酵母の話のついでに、地湧社から出た「天然酵母のパン屋さん」という本が送られてきたときのこと。ぶどう酵母の作り方について、20年前にうちが取材協力して作られた本とまったく同じ言葉で説明されていました。そういえば天然酵母の作り方について、ほとんどの本が同じような説明文をそれぞれのイラストや写真とともに載せています。あのときの一本の幹からこんなにも多くの枝が茂り、多くのパン屋さんができたのかと思うとなんだか感慨深いものがあるなあ、とY氏。そして今更ながらのそんなY氏を暖かく見守っているスタッフ一同でした。さらについでの話ですが、この本に出ている沢山のパン屋さん、とってもヘンな名前ばかりですね。えっ、そのヘンな名前の元祖もうち?



連休のお知らせ

4月29日より5月6日までお休みです。ご迷惑をおかけしますがどうぞよろしく。
(休み前最終着日は4月30日、休み明け最初の着日は8日です)



塩が変わりました

海の塩に多く含まれる「にがり」は、最近もてはやされていますが、実はそのまま体内に取り入れるのはあまり望ましいことではありません。焼き塩にしてにがり分を飛ばしてあればいいのですが、原材料として使うにはコストが高すぎます。そこで今回、モンゴルの自然塩「天外天塩」に切り替えることにしました。




E-mail: kinohige@din.or.jp

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