2000-12-11


クリスマス商品ご紹介

木のひげのクリスマス商品のメインは、やはり何と言っても「シュト−レン」です。前回ちょっとご紹介しましたが、今回はもう少し詳しい説明を・・・

***********
シュト−レンは、ドイツでクリスマスの朝に食べるパンで、もともとは昔ながらの伝統的な酵母で作られていました。木のひげでは製法を、バイエルンのパン学校副校長リ−デル氏に学び、自家製酵母の味を生かし工夫を重ねて作り上げてきました。100%全粒粉の生地にドライフル−ツやナッツを混ぜていますので、見た目には黒くどっしりとしています。さらに、テキサス州産純正オ−ガニックコットンを上質なラム酒に浸し、焼き上げたシュト−レンをていねいにその布でくるんで、しばらく寝かせてから皆様のお手元に届くようにしています。
このようなシュト−レンは、日本ではもちろん、ドイツでも都市部ではあまり見かけることもなくなってきたようですが、4年前の1月初め、木のひげ店主がフランスとドイツの国境のアルザス地方を訪ねた際、訪問した家庭で作られていました。
奥さんが作られたものと御親類が作られたものと両方を御馳走になり、それぞれの家庭の味を楽しませて頂きましたが、どちらも木のひげで作っているものとほぼ同じであることに改めて驚き、感動したものです。



このようにシュト−レンは、この地方では、クリスマスから新年の冬休み期間に食べる特別な食べ物として大切にその製法も守られていました。
木のひげでも毎年暮れには、この1年の大地の恵みへの感謝の気持ちと、来るべき新年への希望を込めて恒例のシュト−レンを焼きます。
より多くの皆様に召し上がって頂ければ幸いです。
**********

今年は昨年までの、化粧箱入り(2700円)、ハ−フサイズ袋入り(1200円)に加えて、「小さなシュト−レンと小さな星」という、4分の1カットにおまけのついた商品を作りました。これも、より多くの方と楽しみを分かち合いたい・・・特に、小人数の暮らしの方にもお求めやすくしたいという気持ちからです。この機会にぜひおすすめ!!

(写真、左より「小さなシュト−レンと小さな星」「化粧箱入り」「ハ−フサイズ」


そして、木のひげのもうひとつの、クリスマスの人気商品「プチ・ノエル」。フランス語で「ちいさなクリスマス」という意味のこの商品は、塩味のきいたパイ生地のクッキ−です。全粒粉の香ばしさがおいしく、飾りのくるみとア−モンドは選りすぐりのカリフォルニア産有機認定品です。




いろいろおしらせなど・・・

*パンの目方表示について

シ−ルに目方がついているパンのことで、ひとつご説明があります。例えば、カンパ−ニュ500gという表示になっていますが、これは焼き上げ前、生地の段階での重さで、実際の商品の重さではありません。生地の状態と焼き上げ後とでは、水分がとぶ分、焼き上げ後の方が軽くなってしまいます。紛らわしくて申し訳ありませんがご了承下さい。

*消費期限表示について

これまでは製造日より何日・・・という表示をしていましたが、先日から期限日を具体的に表示しています。パンは加工品なので、消費期限表示は義務づけられていますが、木のひげのパンは原材料がとてもシンプルで、野菜などと同じ感覚で扱ってもらえるといいなと思います。つまり、買ってすぐ食べる方がもちろんおいしいけれど、傷んでいるかどうかは消費者が自分の判断である程度は決めるということです。野菜には消費期限はついていないので、消費者は保存や食べ方に工夫するし、いつまでもつかは自分で判断しているはずです。野菜は気温や湿度や保存の状態で「持ち」が違うはずですし、皆それが当たり前と感じているのですが、パンにはなまじ「消費期限」がついているので、かえって振り回されることもあるかもしれません。表示は責任をもってつけていますが、判断力が失われてしまう危機感(特に若い世代の)を感じているのも事実です。皆さんはどう思われますか?

*包装材料について

パンの包装材料は、ポリプロピレン製です。これは元素として、炭素<C>と水素<H>のみであり、完全燃焼で生成する物質は二酸化炭素と水で、ダイオキシン等の発生は無いとのことです。アップルパイ、アップルバスケット、りんごのタルトの袋も同じくポリプロピレンです。その他の商品については、現在調べているところですので、分かり次第掲載いたします。

冬休みのおしらせ・・・・・12月30日より1月11日までお休みさせて頂きます。最終出荷は29日(金)です。この日の注文締め切りは26日(火)までです!休み明けの分のご注文は、休み中でも留守電、FAXで承っております。


今月はいろいろあって、パン屋日記はお休み・・・ひたすらパンやクッキ−やアップルパイやなにかを焼き続けている日々なのです。でも、ついこの前新月だと思っていたら、今夜は見事な満月が、冷たい冬空に荘厳に輝いていました。仕事を終えて帰るスタッフとしばし見上げて「おつかれさま−」。人間の営みを知ってか知らずか、月もまたひたすら自分の営みを果たしているのですね。(と思いきや、翌朝、仕込みをしていてふと西の窓をみれば、いままさに西に沈まんとするお月さんが、いるではないですか!二度も満月がみれてやはり、早起きは三文の得でした。)



風信 木のひげ
Back number