2001/2/28 273
うるさい季節
(テーマ:猫)
初めてそれが猫の声だと気づいたのは、たしか浪人か大学に入った直後か、その頃だったと思う。

最初は子供が泣いているのかと思った。しかし、なんだか雰囲気が違うような気がする。誰かを呼ぶとかそういう感じではなく、何も考えずに声を張り上げている。子供でないなら大人かと思ったが、大人の人間の声には聞こえない。犬やら虫やら鳥やらでもなさそうだ。ということで、消去法で猫の声に違いないということに落ち着いたのであった。

浪人か大学に入った直後か、その頃までまったくあの声に気づかなかった、というのも、なんだか奇跡的である。気づく前には、聞いた覚えがまったくないのである。そういえば、声の発生源も、なかなか見つからない。うるさいから蹴っ飛ばしてやろうと探してみたこともあったが、無駄だった。

一度だけ、その現場らしきものに遭遇したことがある。先日、駐車場に車を入れようと動き回ってたら、車の下の猫2匹をおもいっきり照らし出してしまったのだった。あれは悪いことをしてしまった。人間相手なら間違いなく平謝りだ。しかし、ほんとにあの声の発生源だったのかどうかは、確認できなかった。2匹ともそのまんま逃げてしまったのであった。

猫というテーマで最近思うことと言えば、だいたいこんなところだ。そういう季節なので猫の声がうるさいのなんの。ただでさえうちの周りは猫が多いのに、これでまたたくさん増殖してしまうのだろう。増えてもとりあえず実害はない感じなので、まあいいか。でもやっぱりあの声はなんか気味が悪い。


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