リンクお断りもよくわからないが、それ以上にわからないのが、「相互リンク」という風習である。リンクされたらお返しにリンクしてあげるのが礼儀だ、という考えなのだが、その理屈が全然わからない。
自分のページをリンクしてもらえるというのは、たしかにありがたいことである。しかし、リンクしてもらったということと、こっちからそのページにリンクすることは、まったく別の問題である。リンクしてもらったからと言って、こっちからリンクしないといけないという強迫観念を持つ必要はないし、相手のページからのリンクを強要するのは問題外だ。
相互リンクという行為の理由付けとしては、リンクを張るというのはコミュニケーションの一種であり、お互いのページをリンクすることによって親睦を深めることができる、というのが考えられる。しかし、メールや掲示板の書き込みのほうが、親睦を深めるのには向いていると思う。
そんなわけで、うちのページには相互リンクのリンク集はないのであった。結果的に相互リンクになっているところはあるが、それはリンクのお返しにリンクをしたからではなく、リンクをしたくなるほどのおすすめサイトであったからである。
もっとも、うちのページに友人のサイトのリンクがないのは、これとはまた別の理由である。チャットとかいろいろなところに出入りしているので、ページを持っている知り合いの数が半端じゃないのである。知り合いのページを全部リンクするのはとても面倒な作業になるし、おすすめページだけを選ぶのも心苦しい。それならいっそのことないほうがいいじゃないか、ということで友人リンク集は作るのをやめたのであった。