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  手織りめぐり
 
その9   

                       
                                                                             
  
山形県温海町関川の「しな織り」の里を訪ねて

2003年10月「関川しな織りまつり」に興味を持ち関川村を訪ねました。
温海町関川は村の中心を鼠ケ関川が流れ、静かでのんびりとした200人あまりの小さな集落です。
その時は「しな織りの里ぬくもり館」でコースター(10cm位)の体験をしてから、そこで販売されている
数々の作品を眺めただけでした。

道を挟んだ下の広場では村の人達が舞台で余興をしており、テントでは地元の特産品が販売
されていました。きのこや漬物も売られていました。私は橡餅を買い求めました。
その時は温海温泉に宿を取り旅の疲れを癒しました。
その時に、しな織センターで1月から4月にかけて2泊3日のしな織体験を実施している事を知りました。
翌年2004年の4月に友人を誘って2泊3日のいざり織体験をしました。

                          ぬくもり館

しな織りは、山に自生するシナの木の樹皮から繊維を採って布を織る。沖縄の芭蕉布(ばしょうふ)、静岡のクズ布と並ぶ日本三大古代織りの一つです。
梅雨時に剥いだシナノキの皮の繊維を糸にして織った樹皮布ですが、特に手間のかかるのが、短いしなの繊維を長くつないで撚り合わせていく、しな績みの作業であるといいます。

しな織りの原料であるしなの木は、地方によりマダ、マンダ、モウダなどと呼ばれ、日本列島の山間部に自生している喬木で、織糸は樹皮繊維であることから、歴史的に北方系の織物であり、アイヌ文化圏に属する織物であるともいわれています。























一機分織るのに二万メートル程のしな糸が必要なので、雪が降り始める頃から春先きまで、関川の女性たちはとにかく何をする時にも「しな績み」の手を休めることがないそうです。木綿や麻布に比べて目は粗く、肌触りもざらざらとしているが、素朴な風合いや色合いが化学繊維に慣れた我々にはかえって新鮮に感じられます。

男達が山から木を採取して皮を剥ぐ作業までを請負い、女達が樹皮を蒸して糸にして素晴らしい織物に織り上げます。生活用品から民芸品へ、「しな織り」はその価値を変えて今は高価なものになりつつあります。時代の大きな流れの中で、関川は今、新たな伝承のかたちを探し始めているようです。


いざり織体験

 下記の広告に心魅かれました。

                伝統的工芸品「羽越しな布」・関川のしな織

                      し な 織 体 験 希 望 者 募 集

雪国しな織の里で古代布づくりに挑戦してみませんか。
2泊3日の工程で糸づくり「しな績」、「しなより」といざり機による「しな織(平織)」をしていただきます。
織り上げたしな布(約70Cmくらい)は後でお送りいたします。

実 施 要 綱

1. 期  日 : 平成16年
       ● 第1回 2月23、24、25日 
       ● 第2回 3月 2、 3、 4日  
       ● 第3回 3月 9、10、11日  
       ● 第4回 3月16、17、18日  
       ● 第5回 3月23、24、25日  
       ● 第6回 3月30、31、4/1日  
       ● 第7回 4月 6、 7 8日  

2. 募集人員 : 一回に付き6名様まで

3.料  金 : 一人当 33,000円(税込)原則前納
         (料金には宿泊料、指導料、材料費等が含まれますが関川しな織センターまでの往復の交通         費は自己負担になりますのでご注意ください。)

4.場  所 : 山形県鶴岡市関川222番地 関川しな織センター

5.宿  泊 : 山菜の宿 金沢屋旅館(関川地内、しな織センターより徒歩3分)

6.申込方法 : ご希望の方は葉書、電話、ファックスで下記のところまでお申込ください。
         随時申し受けいたします。(第2希望まで)

7.体験内容  
◎1日目 : 午後5時頃まで金沢屋旅館へチェックインし、夕食後、午後7時30分より
        しな織センターにて体験説明とビデオでの説明で午後8時30分で終了。

◎2日目 : 午前8時30分体験開始、午後3時30分まで休憩、昼食(お弁当)をはさんで「しな績」(糸づくり)
        作業、午後3時30分より「しな織」作業で午後5時で2日目終了。

◎3日目 : 午前8時30分体験開始、「しな織」と「しなより」作業で休憩と昼食をはさみ
         午後3時40分で全工程終了。
        金沢屋旅館前バス停より16:20発バスにてJRあつみ温泉駅(17:05着)へ。

申 込 先 〒999‐7315
 山形県鶴岡市関川字向222番地
       関川しな織協同組合 担当)野尻 智
       ☎ 0235‐47‐2502 fax 0235‐47‐2333
※ 注 意 : 当関川地区は山形県内でも屈指の豪雪地帯ですので雪への対策は各自のご判断で適切に対処して頂きます様お願い致します。

2日間で下記の事をマスターして曲がりなりにも一枚の布に仕上げなければなりませんでした。

1・うむ(しなうみ)
しな糸をつないでいくのに、糸のつなぎ目に爪で穴をあけ、小さい輪を作り、次のしな糸をさしいれ、よりこんで長い糸にかえていく。
2・へそかき
「しなより」を容易にするために、うみ終わったしな糸は「おほけ」にたまったものをそのままひっくり返し、「へそかき」をする。中に親指を入れながら、図のような形に巻いていく。

3・撚りをかける(しなより)
乾燥するとささくれるので、「へそ」を充分にぬらして糸よりをする。

4・わくうつし
「うったて」という台に木枠を乗せ、手回しで「つむだま」から糸をうつしていく。

5・整経
「へば」(整径台)に糸を引っ掛けて行くのに歩く回数を少なくするため木枠を10個以上常備し、穴のあいた板に糸を通し、上下往復して一つ幾分の縦糸をかけていく。

6・「ちきり」にまく
間に「はたくさ」をはさみながら、はた織り機の心棒「ちきり」に巻いていく。

7・そうこう通し
8・織る(はたおり)
昔から織られている「いざり機」を使わせていただいて最低60cm を織ることが課題でした。

なんとか60cm織り上げてセンターの五十嵐さまのご好意で駅ま゛て車で送ってもらって帰途についたとき
の気持ちは一つのことを成し遂げた達成感で心は満たされて疲れも忘れて清々しい気分でした。


 


           
               私が織ったしな織りです。


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