手織りめぐり その4
  丹波布の魅力
昨年の初秋に大阪の友人に誘われて丹波布の里へ旅をしました。大阪から車で2時間位かかりました。
丹波布は、明治末期まで丹波青垣町佐治の地で農家によって盛んに織られ愛用されていました。 大正の末期、故柳宗悦氏が京の朝市で手にした,一片の布が「丹波布」の復元のきっかけとなったそうです。「京都を訪れる度に私の眼を引いた一種の布があった」と柳氏はその著書「工芸の道」に記しています。丹波布の研究は柳氏から上村六郎氏へゆだねられる事になり、上村氏の指導のもと、昭和28年に再興第1号が織られました。そして、丹波布技術保存協会が発足したのです。丹波布は京都方面へ「佐治木綿」として売られ、この布が持つ経糸と緯糸の織り成す美しい格調を持つた稿柄が多くの人に親しまれました。 
畑で栽培した綿により糸を紡ぎ、栗の皮やこぶな草など野にある天然染料の草木で染め、手織りで仕上げられ、絹糸のつまみ糸を緯糸に入れるのが特徴です。
色は藍、茶、緑とその濃淡のみごとな組み合わせによって織られた美しい縞織物がありました。  それらの一貫した手作業の過程のどの一つを欠いても、独特の美しさやふくよかさ、そしてなごやかさなど魅力の大半を失ってしまいます。
これが、この地方で「しまぬき」と言われていた丹波布です。

丹波布の魅力が味わえたらと思いを訪ねました。
丹波布伝承館道の駅あおがきにあります。国の重要文化財である丹波布の技術を伝えていくために機織り場・糸つむぎ場・草木染色場などを設け伝習生を育成する他、館内では機織りや草木染めなど丹波布の全てがわかる展示コーナー・ビデオコーナーなどを設けています。また、草木染め教室や機織り講座などもあります。

丹波布伝承館
住所  兵庫県氷上郡青垣町西芦田541-1
            Tel. 0795-80-5100   Fax. 0795-80-5101

交通案内  舞鶴自動車道「春日」インターより車で30分 
          JR福知山線「柏原」駅下車 神姫バス佐治行き
             「上芦田」下車、 徒歩2分。

開館時間  10:00〜17:00 休館日  毎週 火曜日 入場料 無料                                                                      
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photo 古丹波布
明治初期、京都で愛用されていた古丹波布。ふっくらとしたやわらかみがあります。
photo 杼(ひ)
別名「シャトル」とも呼ばれ、緯糸を経糸の間に通す道具で、じかに緯糸を巻ける杼です。
photo 糸 車
綿を一定の太さに、しかも撚りをかけて強度をもたせた糸を紡ぐ道具です。



製作工程
photo 1.糸紡ぎ
綿打ちした綿で、じんき(15cm程度の棒状のもの)を作り、糸車で紡ぎます。 糸車を回しながら綿を引いていくがそのバランスが難しい。糸になって紡がれていくのが不思議。
photo
2.整 経
整経台は3m×1mの木枠に左右16本の杭を立て、順序に従って糸をかけていきます。着尺一反で約15mの糸が要り、しかも、経糸を指であやをとりながら整経台を何回も往復する細かい作業です。藍の青、栗の皮の茶、こぶな草の黄。手紡ぎの木綿糸に染色する。採ってすぐ染色するより、1年経ったものの方が濃くて鮮やかな色が出る。
photo 3.ちきり巻き
整経を終えた整経台は、着尺幅分が束になったままであり、これを着尺幅で端から縞模様となるよう規則正しく、一定間隔でしかも均一の張りの強さで千切に巻いていきます。巻き終えた千切は機に乗せ、綜絖通し、筬通しの後、織り作業に入ります。
天保6年(1835年)に作られた縞帖。昔の人はよく縞を間違ったらしいが、それはそれでおもしろい。
4.機織り
高機での機織りは、まず踏木を踏んで経糸を上下に二分(開口)し、そこに杼を投げ入れ(緯入れ)、その緯糸を所定の緻密さになるようにおさで打ち寄せる(おさ打ち)の三動作のくり返しで成り立ちます。

染料と草木

栗の皮
丹波栗はこの地の産物であり、収穫した実の皮を乾燥させて熱煎して煎液を作り、煮煎します。
こぶな草
田の畦などに生えており、9〜10月、花穂の出初めた頃に茎葉を刈り取り、熱煎して染液を作り、煮煎します。
山楊(やまもも)
暖かい地域に生える落葉高木で、樹皮を細かく刻んだものを熱煎して染液を作り、煮煎します。実は青いうちに利用します。
榛(はんのき)
山の湿地に生える落葉高木で、樹皮や枝、葉を用いてなるべく細かくして熱煎して染液を作り、煮煎します。


無 形 文 化 財
丹波布の第一人者の
兵庫県青垣町の 足 立 康 子氏



丹波布
技術を継承する足立さんは丹波布を織り続けて47年



丹波布の原料、綿の栽培風景
5月に綿の種をまき、10月か11月
にかけて綿摘みを行います。
旧西紀町時代に建設された
 創作館
大きくなった綿の木。
これが綿の花。 花が散った後、こんなにきれいな綿が出来ます 茶綿、白綿。



この布が持つ経糸と緯糸の織り成す美しい格調を持つた稿柄




 久留米絣 裂織屁の旅 丹波布の魅力




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