【実行形式】
tohtml [-achp] [tempfile] textfiles
【パラメータ】 -ahp: a 添字変換をします。(この仕様については、変換制御文を参照して下さい。) c 段落において、'。'の後に改行コードを付加しないようにします。 h テキストファイルはhtml文書であることを指定します。 つまり、<,>,",&の文字を変換しません。 p テキストファイルは段落として整形済みファイルであることを指定します。 これは、行の先頭がスペースならば、段落が異なるものとみなして、直前 の行の終わりに改行コード(<BR>)を付加するものです。 これを指定しない場合には、各行の終わりに改行コードを付加します。 tempfile テンプレートファイル HTML変換制御文および HTML文書の"型枠"を記述したファイルを指定します。 これを省略した場合には、単純な変換のみが行われます。 textfiles テキストファイル HTML文書の"型枠"に埋めこむテキストが記述されているファイルを指定します。 もちろん、これにはHTML文書も指定することができます。 ただし、それは変換制御文で、下記の指定をしている必要があります。 #ITISHTML: この場合には、テンプレートファイルの"型枠"は意味をもたなくなります。【補足説明】
変換制御文群 |
HTML文書型枠 |
ただしidは、それぞれの文字列の長さ分までしか認識されません。
したがって、例えば "IMAGEID1"と "IMAGEID11"があるとすると、後者は "IMAGEID1"と認識されます。
このようなことを避ける為には、idには終端文字として、例えば ':'や '='等を指定する方が良いでしょう。
リンク先の方の指定は次のように記述します。
headid name:
これは次のように表示されます。
text2 name 戻る
戻るはリンク元にもどるリンクです。
これは "<A HREF="#xxx">戻る</A><P>"となっています。
これは最後の方に移動して下さい。
もしこのデフォルトを変更する場合には、tagで指定して下さい。
リンク識別子が "1"の場合には、この直前の行にtitleを出力します。
見出し1 | ・・・ | 見出しn |
---|---|---|
データ1 | ・・・ | データn |
・・・ | ・・・ | ・・・ |
$SER(...) 括弧内よりシリーズ行として連続的に展開します。 括弧内の記述は次のようにします。 aまたは[a-b]の並び ここで、a,bは英数字1文字です。 ただし、a-bは文字種として対応していること、bはaより大きい必要があります。 行内に複数これを指定した場合、それぞれ変換されますが、連続的変換はその 中で最初に展開が終端に達した場合または 10000回で打ち切られます。 例1.#SER ...$SER(data[A-B]/[01-20]) これは、dataA/01,dataA/02,…,dataA/20,dataB/01,dataB/02,… dataB/20というように連続的に変換されて行が生成されます。 例2.#SER <A HREF="http://www.abc.or.jp/~name/image/ $SER([1-10]).jpg"><IMG SRC="http://www.abc.or.jp/ ~name/thum/$SER([1-10]).jpg">$SER([1-10])</A> 注.上記は長くなってしまうので、途中で折り返しています。なおこの行には上記の項の変換処理は行われません。
$LVL レベル番号(ただし同一idに対する行変換対象行間において) $SEQ 行変換対象行での同一レベル内の行通番 $n[:h] 行内のn番目の文字列.":h"を指定した場合、半角指定可能なものは半角に 変換します。 文字列はスペースや '.’, ',', ':', ';', '\', '/', '=', '"', ''', '<', '>', '(', ')', '{', '}', '[', ']' (これらの全角のものも) で区切られます。 文字列を数える場合、先頭の区切り文字は除外します。 また区切り文字が連続している場合、それは一つの区切りとみなします。 例えば <A HREF="abc.html"> の場合、"abc"は3番目の文字列になります。この行にも上記の項の変換処理は行われません。
selectを指定した場合、それと一致する行のみを対象とします。
これには、ワイルドカードとして'*'と'?'を指定することができます。前者は任意の文字列、後者は任意の1文字とマッチします。
ただし、'\c'は'c'となります。
例えば、"*abc*"は "abc"を含む行が対象となります。
ただし、先頭に '!'を指定した場合には、それと一致しない行が対象になります。
数式変換指定文字列をidとします。
先頭文字列がidと一致する行の次の行から "/id"が書かれている直前の行までが数式変換されます。
次に実際の数式変換指定ですが、これは次の形式となります。
idは数式変換指定文字列です。
·:INDENT を付加した場合、数式をインデントを付けて表示します。
·:EXPNUMFMT[:n] を付加した場合、数式を数式番号付きの書式で表示します。 これは、次のような表示となります。
y=ax2+bx+c | () |
·:EXPNUMFMT2[:n] を付加した場合、数式を数式番号付きの書式で表示しますが、こちらは数式番号を前につけるフォーマットになります。
·:ASCII_ONLY を付加した場合、全角文字を使用しないようにします。(英語圏向け)
また、下記の全角文字及びギリシャ文字は該当のシンボル文字に変換されます。
∀∃∋∴⊥≦∞←↑→↓ ±≧×∝●≠≡…¢ ∩∪⊃⊇⊂⊆∈ ∠∇Π√・¬∧∨⇔⇒Σ |
⇒ |
"$'\^£¥¬®¯ ±³´µ·¹º¼Æ ÇÈÉÊÌÍÎ ÐÑÕÖ×ØÙÚÛÞåò |
·:TO_WIDE_CHAR を付加した場合、半角の「A〜Z,a〜z」を全角文字に変換します。
·:SET_TABLE_FRAME を付加した場合、数式を表示しているテーブルタグのテーブル枠を表示します。
これは数式修正の参考用に用います。
例えば、DIV(x+y|2)についてこの相異を以下に示します。
|
→ |
|
なお、ギリシャ文字は次のセットになります。
"[ ]"の中が一つの文字でない場合、通常のカギ括弧と認識されます。
例えば、"[[A]]+[[]B[]]+[AB]+[A][B]+[C]"は
となります。
"/ /"の中が一つの文字でない場合、通常の'/'と認識されます。
例えば、"1//A//2+A/3+\/A/4+/B/+cos/θ/"は
となります。
例:CENTER(y=ax+b)は次のようになります。
例1:DIV(-a+b|x`1^2 +x`2^2) は次のようになります。
-a+b ─────── x12+x22 |
なお、数式内にはタグを記述できません。
このため、上の添字は '^'の後に記述して下さい。
この終了は「 ^, `, ',', ),半角スペースコード」になります。ただし、')'は他の閉じ括弧のもの。
また、下の添字は、'`'の後に記述して下さい。
この終了は「 `, ^, ',', ),半角スペースコード」になります。
ただし、')'は他の閉じ括弧のもの。
y+ |
|
なお、ルートの場合、分数形式を含まない式か、最初の分数形式の分母または分子にのみ対応しています。 もし分数形式の入れ子の中に記述した場合、正しく表示できません。
例1:ROOT1(a+b)は次のようになります。
Ö | ______ a+b |
例2:ROOT2(x^2 +y^2)は次のようになります。
Ö | _______ x2+y2 |
例3:ROOT3(SIG(n|1+nx)は次のようになります。
|
例4:ROOT4(DIV(1|1 - v^2 /c^2))は次のようになります。
|
例1:BIG([)sin xBIG(]|0|π)は次のようになります。
[ | sin x | ] | p 0 |
例2:BIG(()DIV(∂|∂x^i),…,DIV(∂|∂x^j)BIG())は次のようになります。
( | ¶ ─── ¶xi |
,…, | ¶ ─── ¶xj |
) |
例3:BIG2([)DIV(∂u|∂x)BIG2(]|x=a\ny=b)は次のようになります。
[ | ¶u ── ¶x |
] | x=a y=b |
例1:BAR(x)+BAR(y)は次のようになります。
_ x |
+ | _ y |
なお、物理や数学では、変数の上につけた1つのドットは時間tについての1回微分を意味し、また2つのドットは時間tについての2回微分を意味します。
例1:DOT1(p)+DOT1(P)は次のようになります。
・ p |
+ | ・ P |
例2:DOT2(q)+DOT2(Q)は次のようになります。
・・ q |
+ | ‥ Q |
例1:LIM(x→∞) DIV(1|x)は次のようになります。
lim x®¥ |
1 ── x |
例1:y =CASE(x:(x>0)|1/x:(x<0))は次のようになります。
y = | { | x 1/x |
(x>0) (x<0) |
例2:y =CASE(x:(x>0)|1/x:(x<0)|10:(x=0))は次のようになります。
y = | { | x 1/x 10 |
(x>0) (x<0) (x=0) |
例1: SIG(n=1|10|sin(nx))は次のようになります。
10 Σ n=1 |
sin(nx) |
例1: PRD(n=1|10|(1+n))は次のようになります。
10 Π n=1 |
(1+n) |
DIF1,DIF2とPDIF1,PDIF2の相異は微分の文字の違いで、前者は「d」(変数が複数ある場合、全微分の意味)、後者は「∂」(偏微分記号)となります。
DIF1,PDIF1とDIF2,PDIF2の相異は微分回数の違いで、前者は1回微分、後者は2回微分となります。
exp1は微分対象の式で、exp2は微分変数の文字を指定します。
ただし、exp1はDIV等の数式変換関数を使用することはできません。
例1:DIF1(y|x)は次のようになります。
dy ── dx |
例2:DIF1(x)f(x)は次のようになります。
d ── dx | f(x) |
例3:PDIF1(x`1)f(x`1,x`2,x`3)は次のようになります。
¶ ─── ¶x1 | f(x1,x2,x3) |
例4:PDIF1(f(x`1,x`2,…,x`n )|x`i)は次のようになります。
¶f(x1,x2,…,xn) ───────────── ¶xi |
例5:PDIF2(f(x,y,z)|x)は次のようになります。
¶2f(x,y,z) ──────── ¶x2 |
例6:PDIF2(f(x,y,z)|xy)は次のようになります。
¶2f(x,y,z) ──────── ¶x¶y |
例7:PDIF1((y`1,y`2,…,y`n)|(x`1,x`2,…,x`n))は次のようになります。
¶(y1,y2,…,yn) ──────────── ¶(x1,x2,…,xn) |
例えば、u,v,wがx,y,zの関数で、x,y,zがξ,η,ζの関数の場合、u,v,wのξによる偏微分は次のようになります。
¶(u,v,w) ────── ¶x |
= | ¶(u,v,w) ────── ¶(x,y,z) |
× | ¶(x,y,z) ────── ¶x |
INT0〜INT3までの相異は積分の文字の違いで、INT0は「刀v(閉径路上の積分)、INT1は「秩v、INT2は「仲秩v(重積分)、INT3は「仲仲秩v(三重積分)となります。
exp1を省略した場合積分区間の終了の式の省略となり、exp2を省略した場合積分区間の開始の式の省略となります。
例1:INT1(0|π|sin(x)dx)は次のようになります。
ò | p 0 |
sin(x)dx |
例2:INT2(sin(x)cos(y)dxdy)は次のようになります。
ò ò | sin(x)cos(y)dxdy |
例3:INT3(f(x,y,z)dxdydz)は次のようになります。
ò ò ò | f(x,y,z)dxdydz |
例4:INT0(c|f(s)ds)は次のようになります。
c |
f(s)ds |
例1:MAT(2,2|1|2|3|4)は次のようになります。
|
例2:MAT(3,3|1|2|3|4|5|6|7|8|9)は次のようになります。
|
例3:MAT(2,2|ROOT1(1)|DIV(1|2)|1|ROOT1(2))は次のようになります。
|
例1:DET(3,3|1|2|3|4|5|6|7|8|9)は次のようになります。
|
例:TBL(5,3|[A]|[B]|[A怩a]|0|0|0|0|1|1|1|0|1|1|1|1)は次のようになります。
|
例:y=INT1(0|π/2|sin(x)dx)
=-(0-1)=1
は次のようになります。
y |
|
||||
|
なお、主なシンボルフォントのコードは以下となります。
&#229;… å | &#213;… Õ |
&#242;… ò | &#182;… ¶ |
&#214;… Ö | &#190;… ¾ |
a:a | i:i | r:r |
b:b | k:k | s:s |
g:g | l:l | t:t |
d:d | m:m | u:u |
e:e | n:n | j:j |
z:z | x:x | c:c |
h:h | o:o | y:y |
q:q | p:p | w:w |
2.ルートの上の線や割り算の横の線の長さが正しくない場合がありますので、その場合には線の文字数を調整して下さい。
3.上下の位置を調整するために挿入している改行(<BR>)の箇所や数が正しくない場合がありますので、その場合には挿入場所や改行数を調整して下さい。
4.テーブルのセル内の文字数が多い場合、途中で改行する場合があります。この場合には、該当セルの<TD>内に、"NOWRAP"を入れて下さい。
5.構造が複雑な式には対応できません。
6.ブラウザがFONTタグに対応していない場合、SPANタグで置き換える必要があります。