【実行形式】 tcmp [-biNxX] [-c[m]] [-t n] filename1 filename2 【パラメータ】 -biNxX b 連続している空白やタブを一つの空白とみなして比較します。 ただし、最後の空白は除去します。 i 大文字と小文字の区別をしないで比較します。 N 先頭行に比較しているファイル名を出力します。 これは次のように出力されます。 << ファイル名1 : ファイル名2 >> x 行中の不一致部分のみを表示するようにします。 ただし、変更した行数が不一致の場合には、行の内容全てが表示されます。 X 行中の不一致の語や文字のみを表示するようにします。 ただし、比較的短い部分を別の長さの文字列に換え、他は同じになる場合、相違部分 のみを表示するという点が-xとの相違点です。この行は先頭に'^'を付加して示します。 -c[m] 前後に m行を付加して表示します。ただしmは1以上10以下の数です。 mを省略した場合には、前後3行を付加して表示します。 ただし、途中に追加・削除・変更の行や既に表示した付加行が現れた場合には表示を 打ち切ります。 -t n タブストップの間隔を【補足説明】バイトにして出力します。 filename1 比較される側のファイル名です。 filename2 比較する側のファイル名です。
(1)削除された行の場合
delete: 開始行番号[ - 終了行番号] : 対応行番号
ファイル1の開始行番号から終了行番号までの行
(2)追加した行の場合
add : 対応行番号 : 開始行番号[ - 終了行番号]
ファイル2の開始行番号から終了行番号までの行
(3)変更した行の場合
update: 開始行番号1[ - 終了行番号1]: 開始行番号2[ - 終了行番号2]
ファイル1の開始行番号1から終了行番号1までの行
------
ファイル2の開始行番号2から終了行番号2までの行
(4)前後に m行を付加して表示する場合
追加、変更、削除された行の場合、行の先頭に'!'または'.'が付加されます。
'!'は変更された行の表示で、'.'は追加された行または削除されている行の表示となります。
(5)-u指定での変更行の表示の場合
[付加部分1]変更部分1[付加部分2]
------
[付加部分1]変更部分2[付加部分2]
上記で変更部分1と変更部分2の文字列の長さは同じであるとします。変更部分を表示する際
は、変更した文字列が何であるかを補足するために付加部分をつけて表示します。
付加部分1は変更部分1または変更部分2の先頭文字と同種タイプとなる文字列で、長い方とな
ります。
付加部分2は変更部分1または変更部分2の最終文字と同種タイプとなる文字列で、長い方とな
ります。
(6)上記の付加部分の表示の際の文字列タイプの分類
@スペース …半角スペース、タブ、全角スペース
A半角英数字 …半角英数字及び'_','.'
B特殊半角文字…「スペース」及び「半角英数字」以外の文字
C半角カタカナ
D全角特殊文字
E全角英数字 …ギリシャ文字とロシア文字を含む
Fひらがな
G全角カタカナ
H漢字
(7)-U指定での変更行の表示の場合
一方の比較的短い部分(30バイト以下=全角15文字以下の長さの場合)のみが異なる長さの
文字列によって変更されている場合は、双方の変更部分及びこれらの前後に付随する部分を
下記の形式で表示します。
^ [付加部分1]変更部分[付加部分2]
ただし、変更部分にタブを含む場合、見た目上は同一となることがあります。この場合には
タブコードを表示すると違いが分かることになります。