srch 使用方法
【機能概要】
文字列の検索を行います。
【実行形式】
srch [-acfFilnvT] [-C[:c]] [-p[:c]] [-t n] strings [filenames]
【パラメータ】
-acfFilnvT:
a 先頭のスペースを削除して、行を揃えます。
c 一致した行数のみを表示します。
f 複数のファイルを指定した場合、ファイル名も付けて表示します。
F 標準入力からの場合、そのデータを検索ファイル名とみなします。
ただし、その場合先頭がスペースのものは無視します。
i 大文字と小文字の区別をしないで検索します。
l 一致したファイル名のみを表示します。
n 行番号を付けて表示します。
v 一致しない行を表示します。
T 比較を文字列からの先頭のみとします。
ただしこれは単純文字列検索の場合のみに限ります。
-C[:c]
一致した文字列の次が開始ネスティング文字(",',`,(,{,[,<)の場合、
対応する次の終了ネスティング文字(",',`,),},],>)までの行を継続して
表示します。
ただし文字cを指定した場合、それを開始ネスティング文字とします。
-p[:c]
表示される行が属しているパラグラフ行を表示します。
パラグラフ行は最後の文字がcであるとします。
文字cを省略した場合、これは':'となります。
-t n
タブの間隔をバイトにして出力します。
strings… regexp1[,regexp2,...]
regexp1,regexp2,… を検索します。
regexp_nは擬似正規表現です。
ただし、直前に '\'をつけた場合には、次の文字を単なる文字とみなします。
filenames
検索対象のファイル名を指定します。
もしこれを省略した場合には、標準入力から読み込みます。
【実行例】
・srch abc file1 file2
"abc"を検索
・srch \" file1
'"'を検索
・srch ab*c file
"ab…c"を検索
・srch ab?d file
"ab.c"を検索
・srch \-1 file
"-1"を検索
・srch -v abc file
"abc"の文字列を含まない行を検索
・srch -l abc file1 file2
"abc"の文字列があるファイル名を表示
・srch -i if file
"if","iF","If"または"IF"の文字列を検索
・srch -C if file
"if (…"の文字列の行から、この括弧に対応する閉じ括弧の行までを表示
・srch -C:{ main file
"main"の文字列が現われた場合、'{'までを検索し、それに対応する'}'までを表示します。
・type file | srch if
fileの内容より、"if"を検索します。
・fls -p file1 file2 | srch -F if
file1,file2より、"if"を検索します。
・fls -EX "srch '<main>' $f" *.c
"*.c"と一致するファイルより、"main"となる語を検索します。
ここで注意すべきことは、'...'と囲む必要があることです。
これは、'で囲んだ場合、flsが -EX "…"を実行する場合、「'」を「"」に直して実行する為です。
もしそのようにしない場合には、'>'が出力のリダイレクト指定とみなされて、"*.c"と一致する
ファイルは壊れてしまいます。
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