difhtm 使用方法



【機能概要】
 テキスト同士の差分をとったファイルを元にして、その差分を表示するHTMLのソースを出力します。

 ただし、差分ファイルの先頭にある空行や比較コマンド実行行('...>diff 〜' または '...>tcmp 〜')は読み飛ばします。これはテキスト比較をバッチファイルとして実行したものに対処したことによります。

【実行形式】
    difhtm [-t n] [-l m] [filename]

【パラメータ】
    -t n      TABの長さ(1〜10)を指定します。
               省略時には、8カラムとなります。

    -l m      表示行の長さ(40〜80)を指定します。
               省略時には、56カラムとなります。

    filename   差分ファイル(S-JISコードのもの)

               これは以下の出力結果のものが対象となります。

               ・diff [option] filename1 filename2
               ・diff [option] -c n filename1 filename2  ... Context format
               ・diff [option] -u n filename1 filename2  ... Unified format
               ・tcmp [option] filename1 filename2
               ・tcmp [option] -cn  filename1 filename2

               filenameを省略した場合には、標準入力から読み込まれます。
【補足説明】
 差分ファイルはS-JISコードもしくはASCIIコードのものを仮定しています。
 diffはUnix標準のファイル同士の相違部分の出力コマンドです。ですから、通常はWindowsでは使用できません。これを使用するには、Unix上で実行して、パソコンにそのファイルを取り込みます。(ただし、この場合には文字コードはEUCであることが多いと思います。この場合には、EUCコードからS-JISコードに変換して下さい。)

 以下に、実際の例を示します。

比較する各ファイル

No. Original File No. Modified File
1
2
3
4
5
6
7
8
a
変更前の行-1
変更前の行-2
b
削除した行
c
  A 部分変更 B
d
1
2
3
4
5
6
7
8
9
追加した行
a
変更後の行-1
変更後の行-2
変更後の行-3
b
c
  A 部分変更後 B
d

 上記ファイルに対して、次のコマンドを実行します。

 この結果は、以下のようになります。

The Difference

No. Original File No. Modified File
0   1
2
追加した行
a
1
2
3
4
a
変更前の行-1
変更前の行-2
b
3
4
5
6
変更後の行-1
変更後の行-2
変更後の行-3
b
5
6
削除した行
c
6  
7
8
  A 部分変更 B
d
7
8
9
c
  A 部分変更後 B
d

 また、先のファイルに対して、次のコマンドを実行します。

 この結果は、以下のようになります。

The Difference

No. Original File No. Modified File
0   1
追加した行
2
3
変更前の行-1
変更前の行-2
3
4
5
変更後の行-1
変更後の行-2
変更後の行-3
5
削除した行
6  
7
    部分変更
8
    部分変更後
    
【使用例】
 ・diff a.txt b.txt | difhtm > diff.htm
 ・diff -c a.txt b.txt | difhtm > diff.htm
 ・diff -u a.txt b.txt | difhtm > diff.htm
 ・tcmp a.txt b.txt | difhtm > diff.htm
・difhtm -t 4 -l 80 diff.txt > diff.htm ・difhtm   … 使用誤り。[Ctrl]+[C]で終了して下さい。 注. 上記diffコマンドはWindows用に作成されたものとします。

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