自己紹介



 一般的な自己紹介といえば、名前は誰であるとか、出身がどこであるとか、年齢はいくつであるとかが言われますが、それは個人の特徴を直接的に表すものではないといえ、私としてはそれはあまり意味がないことだと考えます。 それよりは、やはりその人の特技や技能、性格、知識が何であるのかの方が重要なことであると考えます。
 しかし才能や特技・技能というものは、あることを長く継続することによって得られるものです。 これには例外はないでしょう。 確かに教育や境遇の違いはありますが、それぞれの人の能力に通常的な意味での限界があるとは思われません。 そのような限界を決めているのは、ただ漫然と行っているか、または単に怠惰であるにすぎないでしょう。 これを遺伝的要因に帰そうとする人もいるでしょうが、それはあまり根拠のないものでしょう。 もしそれに家系などが関係するとすれば、それは遺伝的要因というよりは環境の違いに帰せられるのだと思われます。  また、そのような限界があるとすれば、人それぞれに明確な序列を作らせる口実を与えることになります。 これは社会において避けなければならないことだと考えられます。 なぜなら、それが社会において優劣を決定づける要因となるからです。 そして劣位の者はその劣等感によって優位の者に対して嫉妬心を感じ、意地悪などをすることになると考えられからです。 (たとえ意地悪をしなくても、その人間が不幸になることを喜んだりするものです。) このことは子供において顕著に認められることですが、大人も同様にように思われます。 ただ大人の場合は、理性によってそれが抑制されているので、子供ほどには顕著には現れないのでしょう。

 さて私の技能として挙げられるものはと言えば、プログラムの作成です。 このホームページで第一に公開しようとしているものは、個人的な趣味で作っていたプログラムです。 しかしながら、それは Window形式(つまりGUI形式)のものではなく、コマンド形式のものです。 (GUI形式はプログラムとのヒューマン・インタフェースを容易にしますが、必ずしも作業を効率的にするとはいえません。 このような場合、コマンド形式は効果を発揮するものです。この理由は、コマンド形式はインタフェースを抽象化ないし一般化することができるからだといえます。 一方、GUI形式はその性質上、抽象的な方向に向かうことはあまりないのです。)
 しかしながら、コマンド形式ではどうにも使用しにくいものがあるのも事実です。 例えば、エディタがそうです。 コンピューター初期には、テキストの修正はコマンドラインから修正コマンドを打って行なっていたのですが、これはかなり大変でした。 そのうち、スクリーン・エディタなるものが出て、これによってテキストの修正が容易になりました。
 そうしたスクリーン・エディタを汎用化したものがワープロソフトで、当然これはコマンドラインから入力して行なうというのは非現実的です。

 他には、画像修正ソフトもそうした例の代表で、これはコマンド形式による修正はほとんど不可能です。
 そこで、GUI形式でのプログラム作成についても学ぼうと思い、最初に作成したのが画像表示ツールでした。 これは主に画像ファイルを読込んで画面に表示するだけという比較的簡単なものです。
 しかし、このプログラムができれば、後は画像変更の処理を組み込めば良いだけであり、またこの機能は壁紙作成ツールで既に作成していたことより、これを組み込んだものが画像修正ツールです。
 といっても、作成はそれほど容易ではなく、GUI形式特有の困難さが少なからずありました。 特にGUI形式での厄介なところは、プログラムの実行が始めの命令からシーケンシャルに行なわれていくのではなく、ボタン押下等のイベントによって行なわれることで、このため想定外の動作が発生するという点です。 このイベントの組合せを完全に把握して、これに対処したものを作るのはかなり大変で、GUI形式での作成の困難さはほぼこの点にあると言ってもよいかもしれません。

 また、音楽を聴くのが趣味であったので、音楽再生ソフトも作成しました。 というのは、パソコンで再生した音は、CDプレーヤーの音と比較してあまり変わらないということが分かったためです。 このため、パソコンはCDプレーヤーの代用になるということが分かりました。
 そこで、CDの音声ファイルを全てパソコンに取り込み(これは他のソフトで行いますが)、これを再生するようなソフトを作ろうと考えました。 このような代表的無料ソフトとしてはiTunesがあり、なかなか秀逸ですが、私としてはCDのジャケット画像も表示させたかったので、私が求めるものとは少し違っていました。
 一般にCDのジャケット画像というのは、CDの宣伝用か識別用のためとも考えられ、音楽の再生には特に必要とは考えられていないようですが、そのアルバムを聴いてこの印象を記憶づけるものがCDのジャケット画像であり、これは私としては必須の機能でした。
 そこで、この要求も満たすために作ったプログラムが「AVBGMプレーヤー」です。 基本的にはBGMプレーヤーなのですが、このプレーヤーの特徴はCDのジャケット画像などを表示できるということの他に、音声レベルを自動的に調整する機能があることです。 これは各CD等の音声ファイルの録音レベルが異なることに対処したもので、これは必須の機能でした。
 アルバム情報を登録する際、この音声再生レベルを設定しておけば、自動的に音量レベルを変更して再生するため、突然音が大きくなったり、小さくなったりということに煩わされずにすみます。