本と違ってCDはその内容を知ることができません。 このため、CDを買う場合には、予めその中の曲を聞いたことがあるか、 あるいはおそらくこれはよさそうだという予感で買う以外にないと思います。 この予感あるいは予想というものは、どれくらいヒットしているかによって見当を付けたり、 またはCDについている紹介文を読んだり、雑誌の評論を読んだりして行っていますが、 前者はやはり売れればよいのですから、悪いことなど書くはずがありません。 したがってそれが良いかどうかは5分5分の結果となるでしょう。 後者については、評論家といえどもその評価は人それぞれですし、好みが合えば評価は高くなりますが、 好みが違えば内容が良くてもあまり良い評価はしないでしょう。
この意味では、その評価は絶対的な目安とはなりません。(しかも、彼らは全くフリーの評論家ということ ではないでしょうから、当然いろいろなしがらみによって評価が甘くなるということが考えられます。)
したがって重要なのは、ある評論家の評価を判断する場合、その人がどのような好みを持っているかどうか ということをまず判断する必要があります。 もし好みの傾向が自分と合っていれば、その評価はおおよそ正しいだろうと判断できますが、 好みが違う場合には、それはあまり正しいとはいえないでしょう。
たとえば、ロックの好きな人がクラシックについて正しい評価ができるかどうかは怪しいものです。 しかしこのようなジャンル違いによる評価不能は、同一ジャンルでも存在するものです。
しかしながら、曲の良さというものは音の良さと比例関係にあります(もちろんもともと音が悪い場合には、曲の悪さと比例関係にあることになりますが)。ですから、同じ曲でも音が良い場合と そうでない場合とでは、曲の印象がずいぶんと異なります。この点、歌謡曲というのはテレビで聴くことが多い ために不利を甘んじています。なぜなら、テレビの音はたいていあまり良くはないからです。このため、私も 歌謡曲というものを少し軽視していました。ところが、CDで聴くと音がいいので、意外にもいい曲であるということ に気づかされます。音に関していえば、特に6,70年代のものものは、最近の録音のものに比べるとやはり音があまり良くないようです。 (しかしその時代のものでも邦楽のものは、総じて音が良いようです。) やはり6,70年代のロックはレコードの方が良いようです(ただしこのことは比較的高価なステレオ装置で再生する場合の話ですが)。 そのようなCDでは、多くのCDプレーヤーではどうしても高域に「もや」がかかった音になってしまうようです (しかし中にはレコードの雰囲気で再生してくれるものもあります)。
なお、レコードで再生する場合もCDで再生する場合もプリアンプを通さない(ただしレコード再生では、MCヘッドアンプ部(MCカートリッジ使用の場合)やイコライザーアンプ部は通しますが)方が音が良いようです。 このことは、ボリュームやアンプの回路を通すことによって音の劣化が生じるからのようです。 ただし高価なプリアンプのことはよく分かりませんが。
しかし、それはどのようにCD化したかによることです。また、それにはマスターテープの違いもあるかもしれません。 このため、制作会社によって音が異なるという場合が少なくありません。レコードの場合もこのような状況が生じていましたが、 CDの場合にはさらに顕著な違いが現われることがあるようです。これはCDの場合には、音の編集が容易だからだと思います。
また、注意しなければならないのは、CDでもBest版を作ることがよくあるのですが、 それはしばしばオリジナルよりも音が悪くなることがあることです。 これはレコード用に編集したものをマスターとして使用したからだと思います。余談ながら、日本人でも英語で歌う場合が少なくないのですが、やはり英語はあまりうまくはないので、 その感情のようなものも伝わってきにくいという面があります。という意味ではあまり英語で歌うべきではないような気がします。 日本人が海外に挑戦しても失敗することが多いのは、やはり英語がうまくないからだと思います。 それよりは、日本語で歌ったものをそのまま出した方が良いような気がするのですが。 事実、歌というのは基本的に音楽的に良ければよいわけであり、その意味はわからなくても良いからです。 しかし、それでも感情は伝わります。なお、声も楽器の一種と考えられます。これは非常に多様ですから、多様な楽器があるということになります。 歌が多く人に愛されるのは、その多様性が関係していると思います。 しかし歌もその意味を重要視するあまり、音楽性を損なうということもよくあります。
さて私の好みのジャンルはロック(これにはポップスも含めますが)とジャズです。 日本での印象は、ロックというのは、攻撃的でやかましいものだという認識がありますが、これは必ずしもそうであるとはいえません。 事実、ロック(やポップス)には意外なことに名曲が少なくありません。
そこで、以下ではそのようなお気に入りの曲を挙げることにします。 もちろんこのことは私の主観的判断にすぎないものであることを断っておきます。 また、当然のことながら網羅的ではありません。それでもある程度参考になるかと思います。 (これに完璧ということ自体があまり意味があるとは思えないのでどこかで妥協する必要があります。 また、人は音楽だけに生きるものでもありません。音楽は生きる上での楽しみに留めておこうと思います。 なお、比較的網羅的なリストは下記のミュージック・ブルーバードにあります。)
ただし注意してもらいたいことは、以下に挙げたのはアルバムの中で気にいっている曲を挙げたものであって、 それは必ずしもアルバム全体をも気にいっているわけではないことです。 また、曲の良さというのは、結局情報量で決まるわけですから、曲の展開が容易に分かるものや、もはや何度も聴いて、 ほとんど覚えてしまったものは、評価が低くなります。 特に、コマーシャルなものはそうです。これは一度聴いてだけで、分かりやすいために良いと判断するのですが、その分かりやすさがあだになって、 一度ほとんど覚えてしまうと、あまり聴く気がしなくなるものです。
以下で挙げるものには、名曲もありますし、また単に個人的に気に入っているだけのものも多くあります。 しかし名曲であっても個人的な好みも関係しますし、そのためそれは絶対的なものにはなりえません。 ですから、それを示すようなことは控えました。
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ミュージック・ブルーバード(曲のサンプルが聴けます) プログレ隔離室