2章 人のことでイライラしないために

 
 1章 小さいことでくよくよしないために
 2章 人のことでイライラしないために
 3章 決断で迷ってくよくよしないために
 4章 過ぎたことでくよくよしないために
 5章 まだ先のことでくよくよしないために
 6章 人間関係でくよくよしないために


201 「こんな人もいる

 人が自分に何かをしたり言ったりしてイライラした時、「こんな人もいる」と考えてみてください。
 世の中にはいろんな人がいます。無礼な人も無神経な人も意地悪な人もたくさんいます。「世の中にはイヤな人もいる」というのは事実なのです。
 そんな人に対して「なんだこの人は」と思うのと「こんな人もいる」と思うのでは、感じ方がけっこう違います。

 例えば、人から頭にくる一言を浴びせられた時、「どうして自分がこんなことを言われなければいけないんだ」「信じられない」「なんだこの人は」「許せない」のような思いがあると、怒りや悲しみが強くなり、自分をコントロールするのが難しくなってしまいます。
 そんな時、「(世の中には)こんな人もいる」と考えることが、自分を取り戻す第一歩になります。すべての人がやさしくて思いやりがあるということは、残念ながらありません。「こんな人もいる」のです。ふだんは悪い人じゃない場合には、「(この人にも)こういうことはある」と考えればいいでしょう。
 「こんな人もいる」「こういうこともある」と考えることができれば、そういう人とどう接したらいいかも考えやすくなります。

 「許せない」という気もちはよくわかります。許す必要はありません。でも、「こういう人もいる」という事実・現実にさからってもしかたがありません。それを受け入れることは自分のためなのです。完璧主義や正義感が強すぎる人は、人に対してイライラすることが多いような気がします。

 イライラした相手が通りすがりの人や一時的な関わりの人だとしたら、そんなどうでもいい人のためにイライラするのはもったいないんじゃないでしょうか。「世の中にはこんな人もいる」と考えて軽く済ましたほうがいいのです。

 問題が大きいのは、自分が生活する中で必然的に接しなければならない相手の場合です。
 私は、「この人はこういう人なんだ」と考えられるようになって、その人と接するのがラクになった経験が何度かあります。「こういう人」ということをわかった上でそれなりにつきあえばいいのです。歳とか立場とかは関係ありません。むしろ目上の人の場合、やっかいなことが多いような気がします。

 誰にでも欠点はあるし、性格の悪い人もいるし、自分とは合わない人もいます。そういう人に対して「こうあるべきだ」というような思いがあるから、イライラしてしまうのではないでしょうか。自分がその人を変えることは極めて困難です。だったら、「こんな人もいる」と考えてしまったほうがラクだと思います。
 人が変わることを期待するよりも、その人に対する自分の考え方を変えたほうがいいのではないでしょうか。そのほうが容易で、一度この考え方を身につければその後も多くの相手に使え、役に立ちます。「世の中にはイヤな人もいっぱいいる」のですから。(いい人はもっといっぱいいることもお忘れなく)



202 「こんな人のためにイライラするのは損だ




203 「頭にくる一言への対処法




204 「いっしょにいない時には、イヤな人のことは考えない

 誰かとトラブルがあるとその後も、その事やその相手のことをつい考えてしまい、イヤな気分で過ごしてしまうことがよくあります。それが度重なると人間関係の悩みになってしまいます。

 頭にくる一言には、その場の対処よりもその後の対処のほうが大事です。その場は(どちらかがキレるようなことさえなければ)なるようになるし、それほど長い時間ではありません。問題は、頭にくる一言を受けた後の生活にできるだけ悪い影響を及ぼさないことです。

 トラブルがあった直後には、頭にきた一言やその場面や相手のことをつい考えてしまうのはしかたがありません。無意識に考えてしまうのですから。そういうことを考えて少しでもイヤな気もちになったら、早めに気づいて対処すればいいのです。
 「気にしない、気にしない」や「忘れよう、忘れよう」と言い続けるのは逆効果です。

 イヤの相手といっしょにいない時に、その人のことを考えてイヤな気分になっているのに気づいたら、「こういうこともある。こんなことでいつまでもイライラするのはもったいない」「あんな人のためにイヤな気分になるのは損だ」などと考え、続けて「あんな人のことを考えるのはよそう」と考えればいいのです。

 せっかくの自分の時間をもっといいことに使ったほうがいいんじゃないでしょうか。
 一番わかりやすい考え方は「あんな人のことを考えるのはやめて、好きな人のことを考えよう」です。他にも気分がよくなれることや夢中になれることなど、いろんないいことを始めるきっかけにすればいいのです。
 頭にくる一言をくらった後に、そのことをつい考えてしまっても、それに早めに気づいて何かいいことを始めれば、それはいい(ことを始める)きっかけになるのです。
 頭にくる一言でいつまでもイヤな思いをしてしまうのは、相手の思うツボです。何もなかったかように(逆にそれをいいきっかけにして)ハッピーに過ごすのが何よりのし返しかもしれません。

 人間関係の悩みは、その相手といっしょにいない時にその人のことを考えることで大きくなるんじゃないでしょうか。相手の悪いことを繰り返し想い出したり、相手のことを悪く悪く考えることによって頭の中で、相手をどんどん悪人にし、人間関係をさらに悪くなったと思い込んでしまいます。
 「いっしょにいない時には、イヤな人のことは考えない」というのが人間関係を必要以上に悪くしない方法なのです。ふと考えてしまっても、それに気づいて何かいいことを始めればいいのです。



205 「そんな自分にはなりたくない




206 「一時の事




207 「くるならこい




208 「してくれないのは当たり前




209 「頼んでみる




210 「人は人、自分は自分




211 「いい練習相手



 1章 小さいことでくよくよしないために
 2章 人のことでイライラしないために
 3章 決断で迷ってくよくよしないために
 4章 過ぎたことでくよくよしないために
 5章 まだ先のことでくよくよしないために
 6章 人間関係でくよくよしないために

ホームページ  e本化プロジェクト  

よろしかったら、ご意見・ご感想・ご声援をお願いします。  本多時生