イェ━━━━━ヽ( ゚Д゚)人(゚Д゚ )ノ━━━━━━イ!! 今日の天気は雨模様 突然の雨に、おれたちはうっかり足止め状態。 かなりずぶ濡れでかなり困った状態だ。 血盟城からこそっと抜け出して来たのがそろそろばれる時間だというのに、こうしてはいられない。 まさか、城下町まで遊びに行ったついでに、散歩ついでに近くの湖まで足を伸ばしていたなんてギュンターにばれた日には、折角見つけた抜け出すルートがばれてしまう。 雲行きが怪しくて、急いで戻る途中に雨に降られて、こんな大木の下で足止め食らうなら、もっと早く帰っていればよかった。 「やばいな…」 身代わりのおれ人形ではギュンターの目をそろそろ誤魔化せないかもしれない。 折角ダカスコスにお願いして、身代わり人形を用意してもらったというのに… 「困ったな。マジで戻らないと…」 「お前は馬鹿か。こんな土砂降りの中走って帰る気か、大体へなちょこなお前はこの前熱出して看病してやったばかりだというのを忘れたのか」 いや、あの説はほんとお世話にって違う! 「原因はお前じゃないか!ヴォルフ!」 「あのぐらいで熱を出すお前のへなちょこがいけないのだ。大体…」 何故か顔を赤く染めるヴォルフラムって、何を思い出した!き、聞きたくないから聞かないけど。 「と、とにかくだ、こう魔力がびしっと使えたらこの雨たちもおれに道を譲ってくれるのか?」 すっごい名案な気がしてきたけど、ヴォルフラムは少し考えるしぐさをしてから、冷たく言った。 「魔族と契約してる水の粒子はとにかく、雨や雪はどこにも属さない。つまりだ、濡れるしかないということだ」 ああ、名案だと思ったのに…おれは肩を落とすしかなかった。 雨音は強くなる一方だし、段々気温も下がってくるし、踏んだりけったりだ。 「とにかく、この場所雨宿りしてても服は乾かない。なるべく温まれる場所を…」 と、ヴォルフラムが言ってる側からおれが思いっきりくしゃみをしてしまった。 「だから、お前はへなちょこだと言うんだ」 そして濡れた前髪を掻き揚げて、ヴォルフラムは何故かとっても楽しそうに言った。 「何なら、あの時みたいに暖めて欲しいなら別だが?」 あの時ってなんだよ。暖めて欲しいわけじゃないけど、このままだと確実に風邪を引いてしまうのは確定な気もする。 風邪引いたなんて、ギュンターにばれた日には… 間違いなくお忍びで遊びになんて出来そうにもないし、コンラッドなんて爽やか顔して阻止してくれそうな気さえするし… 何より、よーく考えなくてもヴォルフラムが怒られるんじゃ…? よく考えなくてもおれ魔王だし? 「そうだよな。 早くどうにかしなきゃ、おれだけじゃなくてお前も責任問題になるとかあるのか?」 「ふん、ぼくの心配なんてする必要はない。ぼくがついていながらお前に風邪なんか引かせたら確かに問題はあるかもしれないが、その前にぼくがそんなことをさせるわけがないだろう?」 うわ、男前の発言をした顔を見ると、おれより更に血の気がなくなってる気がする。 そういえば、こいつたら箱入り息子だったよな。なんか見た目もひょろっとしてるし、肌白いのが更に…? 「おれよりお前の方が寒いんじゃないのか?だい…」 「心配はいらない。ぼくだって軍人の端くれだ。このぐらい…」 塞がれた言葉よりも、触れた唇の体温の冷たさにおれは驚いた。 そして気づいた、おれが濡れないようにヴォルフラムが少々中心から離れて立っているのに。 「絶対、無理してるだろう?どっか暖かいとこ見つけるか、大声でコッヒー呼べば誰か来てくれるかもしれないし…」 「ここは血盟城の裏手であまり人通りのない場所で、休めるところと言ったら、更にずぶ濡れになるしかない血盟城の中だ。」 どうあがいても風邪引く前提ってことか? それはそれで、ふたりで一緒に誰かに看病されろってことか? なんか、もうぐったりとふたりして遭難してるのを数時間後に発見されるのが目に見えてるような… 「ひとつだけ方法はある。」 「え?」 「ユーリがいいというなら、な。」 「えっと…」 それってそれって、思わず鼓動が早まる。 冷たくなったヴォルフラムの指先がおれの頬に触れる。 「確実にふたりで暖かくなれるし、それに…ここには誰も来ない」 END よし、逃げます。ごめんなさい。 (´▽`*)アハハ 続き書いてね待ってるわ(をぃ 2011/06/17 久々に書いたぞーーー!おう! 黒井 |