V500 Cordless Notebook Mouse

2005-03-27

ノートPC用マウス

普段はデスクトップPCを使っていますが、相変わらずノートPC も使っています。 SONY VAIO C1 の最後のモデル。 CPU も HDD も遅くてかなりイライラする PC ですが、サイズが小さいので気に入っています。 AirH" を使った通信ができる様にしてあるので、泊まりがけで出る時などは便利です。 ほとんど E-Mail/Web端末ですが、PC でやっている事のほとんども E-Mail/Web閲覧なのであまり問題はありません。

本体が小さいので、ポインティングデバイスはノートPCで一般的なスライドパッドではなく、スティック状の物を装備しています。 IBM のトラックポイントみたいな感じですが、なぜだかコレが使いにくい。 パッと見はそんなに違わないんだけどなぁ。 やはり IBM には何かノウハウがあるのかも知れません。

それで、以前から USBマウスを買おうと思っていました。 けど、店頭で見ると小型マウスは比較的豊富に揃っているに、これ!と言ったものは見つかりません。 そんな折り、Logicool V500 Cordless Notebook Mouse を見つけました。 販促ビデオが流れていなかったら、気付かなかったかも。

小型なので多少使いにくい面もありますが、全体にはいい感じです。
7,480円(税込)とマウスにしては少々高価ですが、悪い買い物じゃなかった気がします。

無線

V500 は、ワイヤレスな所がステキです。
いや、マウスの名前からすると「コードレス」なのかも…。

マウスのケーブルを邪魔に思う事は少なくないのですが、無線マウスを使えば解決します。 実際に使ってみると、とても自由です。 殊にノートPC の場合は、デスクトップと違ってきちんと場所が確保できない事も多いので有益に思えます。

実は以前にも無線マウスを買って使ってみた事はります。 ブツは MS Wireless Wheel Mouse でしたが、あまりいい印象は持っていません。 マウスを動かしてからポインタが動き出すまでのタイムラグが我慢できないくらい大きく、更にポインタの挙動が不審で1ドット単位の操作は不可能なのでした。 当時の日記見ると、よほど頭に来ていたのかボロクソ書いてありました。 そして、実際そうだったなぁ、と思うのです。 即日お蔵入り決定の、大失敗1の買い物でした。

MS Wireless Wheel Mouse からは多くのことを学びました。
そして、そんな目で見ても V500 は怪しい所は見られません。 素晴らしい。

もうひとつ、無線関係でイイところを。

無線マウスなので、本体+レシーバという構成になります。 レシーバは USBフラッシュをひと回り小さくした様なサイズで、マウス本体のポケットに収納できます。 必要な物がひとつにまとまってしまうので、持ち運びが楽そうです。 使う段になって「レシーバどこ行った?」という事も無くなるでしょう。

V500 は、本体を潰すように閉じる事ができます。 使わない時に小さくなるというメリットもあるでしょうけど、件のレシーバを納めるポケットのフタにもなります2。 更に、この操作が電源 OFF を意味します。 マウスとして使わない形態で OFF、使う形態で ON。 分かり易いですね。

光学センサ

V500 は光学センサを採用しています。 別に珍しくもないし、取り立ててメリットもない感じです。 でも、悪い印象が無いというだけでもメリットなのかも知れません。 小型・軽量化には貢献していそうですから。 あと、一般的には、ボールの清掃をしなくていい…というメリットもありますね。

自分自身で以前に使った光学センサマウスと言えば MS IntelliMouse Explorer ですが、これは条件が良くないとポインタが飛びまくっていました。 或いは、ポインタが全く動かなかったり。 それで「光学マウスはダメ」と言う判断でいたのですが、V500 ではそう言うトラブルは見られません。

また、IntelliMouse Explorer もそうでしたが、光学マウスは畳が苦手っぽい様子です。 縞模様がダメなのかな。 V500 で試した分では、やはりちょっと挙動不審。 けど、触った事のあるどの光学マウスと比べても安定しています。 普通に Windows の操作をするくらいなら、ほとんど支障はないでしょうね。

この点については、センサを LEDからレーザーにした製品が Logicool から出ています。 細かい凹凸をちゃんと見るようで、マウスポインタの不審な動きが減るのだそう。 これなら畳の上でも大丈夫そうかな〜とか思いますが、さしあたり V500 のレーザー版を熱烈希望!という訳でもありません。 まぁ、ひとつの解と言う事でしょうね。

光学センサにしろ無線にしろ、以前試したものと比べると格段に良くなっている印象です。 ちょっと、考えを改めようと思いましたよ。 デスクトップ用マウスを買い換えてもいいかな、と思わせる内容なのでした。

持ち方が変?

全体的にナイスな V500 ではありますが、個人的には合わない部分もありました。 ホイールの代わりに付いているスライドパッドの操作が、上手くできません。 人差し指でスリスリするのですが、どーにもパッドから左に外れた所をスリスリしてしまいます。 ホイール操作はスクロールダウンが多いので、残念な思いをする確率が高いです。

あれ?と思って手元を見ると、マウスを斜めにして持っていますね。 中心軸を内側(親指側)に傾けています。 どうやら普段からこう言う持ち方をしている様です。 人差し指と中指は左右ボタンに上手く乗るので、指の配置からすると自然にな持ち方にも思えます。

マウスの(前後)移動は親指・薬指の伸縮で行っているので、ちゃんとマウスの軸線上を動いています。 肘から先を手首ごと動かす方法だと、ポインタの方がナナメに動いてしまうでしょう。 自分の場合、マウス本体はナナメに移動しているのですが、違和感はありません。

ホイール操作時は、人差し指を左ボタンから少し右に移して前後にスリスリ。 これは概ねまっすぐに前後に操作している様です。 そもそもマウスがナナメになっているのは指の長さや位置の都合であって、指の動かし方とは関係ありません。 結果、スライドパッドと指の動きの軸が合わず、手前ほどスライドパッド左に外れてしまいます。 ホイールよりも移動距離が長いのもズレが大きくなる要因でしょう。

普段使っている MS IntelliMouse(いわゆる"白ナス")で改めて確認すると、ホイール操作に違和感は感じませんが、ホイールでない所をスリスリしてみると、やっぱり軸がずれています。 IntelliMouse のホイールは1軸なので、それに頼ってる感じですか。 そう言うモンだと思っていた節があります。 使い易いホイールは、操作軸がマウス本体の軸とずれているのではないか…と思います。 右利きにしか使えないマウスになっちゃいますけどね。

こんな事を考え始めると、チルトホイールはちゃんと使えるのだろうか? と心配になってしまいます。 何だか、意に反してチルトしちゃいそうです。 今の所、試そうと言う気はないのですが…。

  1. 大失敗
    MS Wireless Wheel Mouse がお気に入りの人が居たら申し訳ない。 言うまでもなく、自分の使い方には合わなかったと言う意味です。

  2. フタになる
    このギミックを見て、「おー、サンダーバード2号みたいだ」とか思いました。

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