キーボードの掃除

2004-10-05

キーボードを新調

以前からやろうと思っていたのですが、職場で使っている PC のキーボードを Realforce89 に交換しました。 PC は会社から支給された NEC PC-98NX で、もちろんキーボード・マウスは標準添付されています。 標準添付品を使うのが普通ですが、私はワガママなので私物の IBM SpaceSaver II Keyboard を持っていって繋いでいます。 テンキーがあると困るのと、長時間キーを叩いていても疲れない気がします。

使い始めてから4年くらいになりますが、さすがの SpaceSaver II も傷んで来ました。 特にキーの端を押した時に引っ掛かったり軋んだりするのは閉口します。 例えばグリスアップすれば改善されるのかも知れませんが、キーボードは消耗品と思っているので、無理せず交換することにしました。 また SpaceSaver II にしてもいいのですが、ここは自宅に導入して具合のいい 東プレ Realforce89 にしようかと。

さっそく秋葉原へ行って探します。 最初に入ったクレバリー2号店で店頭在庫があったので、ココで購入。 最近は、ショップを巡回して価格調査する元気と熱意は無くなってしまいました。 以前はコレが楽しかったんですけどね〜。

店頭には Realforce91 てのもありました。 Realforce89 に、左Windowsと、Applicationを追加したモデルです。 右Windowsが無いので、右Altは普通の大きさです。 へぇ〜、こんなの出てたんだ。

ちょっといいかな、と思いましたが、右Altのすぐ右にキーがあると困るのを思い出しました。 私は右Altで IME を ON/OFF している1のですが、右小指の根元で右Altの右の角を押しているようです。 SpaceSaver II では右Alt自体の幅が小さいので、よく間違えて右Windowsを押していました。 Windowsが有る事と、右Altの横にキーが無い事を天秤に掛けると、後者の方がより重要に思えました。 自分でApplicationをメクラにする加工ができれば、Realforce91 も有りかな、とは思いましたが。

掃除

そんなわけで Realforce89 を職場に持って行き、SpaceSaver II を持ち帰りました。 あとは箱に入れて片づけるだけなのですが、実は激しく汚れているのです。 キーの間には埃が付着しているし、下の方にはゴミが見えます。 ひとつ掃除しようかと。

キーボードの掃除は、これと言ったテクニックがあるわけではありません2。 キートップを外して、下に溜まったゴミを掃除。 キートップをひとつひとつ拭き掃除しながら戻せば OK です。 ゴミ掃除は掃除機と刷毛を、拭き掃除はボロ布とエタノール3を使います。

キートップは、普通は真っ直ぐに引き抜くことができます。 専用の引き抜き工具なんて物も売られていますから、ひとつ持ってると便利かも。 私はマイナスのねじ回しを2本使い、左右からこじるように抜きます。 Enter,左Shiftスペースバーなど大きなキーは金具が付いているので、壊さないように気をつけて。

あと、キートップを戻す時に場所が分からなくなると悲惨です。 予めメモしておくとか、写真を撮っておくとかしておきましょう。 フラットベッドスキャナでスキャンしたり、XEROX を取るのもひとつの手です。 今回は SpaceSaver II を3台持っているので、イザとなればカンニングできます。 なので、特に備えなしで作業しましたが。

ひと通りキートップを抜くと、ごみの山が出現します。 目立つのは、埃,フケ,髪の毛でしょうか。 以前に別のキーボードを掃除した時は、何げにゼムクリップが落ちていたりしてビビリました。 そう簡単にはショートしない構造にはなっていますが、精神的によくありません。

フケや毛は、掃除機で吸い取ります。 グリスが塗ってる部分は、グリスを拭き取らないように慎重に。 多少減っても大丈夫だとは思いますが。 ついでに、表面も拭き掃除。

キートップをひとつひとつ、エタノールを染み込ませた古タオルで拭きます。 ティッシュはダメです。 細かい繊維が付着しますから。 摺動部にでも入り込んだら一大事です。 不織布なら大丈夫かもしれません。 中性洗剤でガシャガシャ洗う方法もメジャーですが、当然、乾かす時間が必要になります。 今回は、けっこう力を入れて拭かないと取れない汚れもありました。 手間は掛かっても、ひとつづつ丁寧に拭く方がよいと思います。 拭きながら並べておけば、キー配置が分からなくなる危険が少ないです。

キートップは、所定の位置に併せてバチバチ填めて行けば元に戻ります。 何度か押してみて、スムーズに動くことを確認しておきます。 金具付きのキーは、金具の先をレールに差し込み、バチンとはめ込みます。 脇から見て、金具がレールに納まっている事を確認します。 他のキーの影になるといけないので、真っ先に戻すのがよいでしょう。

勲章

きれいになったキーボードを眺めていると、キートップの梨地加工がかなりすり減っている事がわかります。 押すのはいつも同じ場所らしく、大きなキーでも減るのは指の先ほどの場所に限られるのが面白いです。 Enter,左Shiftスペース変換など。 英語と日本語の違いがあるとは言え、打ち易い様に考えて配置されている4せいか、中央付近のキーは周辺に比べ減りが早いようです。 普通のキーでは母音の AIUEO は、かなり減っていますね。 ある意味、日本語(ローマ字打ち)ならでは。 特殊キーでは BackSpace とか。

逆に、右Shiftや右Ctrlは新品同様です。 正しいタイピングをしていれば、左手で打つキーをシフトする時には右のShiftCtrlを使うはずなのです。 よく使うショートカット(例:Ctrl+S)は左手に配置されているので、それなりに使うはずなのですが。 タイピングのダメさ加減まで丸分かりです。 しくしく。

そう言えば、前後して購入したマウスやノートPC も、表面のザラザラが擦り切れてツルツルになっています。 見てくれは悪いけれど、道具として使い込んでる感じは悪くありません。 汚い方がいいってわけではないけれど、まぁ勲章ですね。 時々は掃除して、愛でてあげるのもいいかも知れません。

  1. Altで IME ON/OFF
    CHOMBO氏の AltIME というユーティリティを使っています。 CtrlCapsLockを入れ替える事が目的で使い始めたユーティリティです。 でも、いつの間にか 右Alt一発で IME を ON/OFF できるこの機能なしではやってられないようになってしまいました。 素晴らしいツールです。

  2. テクニックはない
    単に知らないだけで、実はすごいテクニックがあるのかも知れません。 あるいは素晴らしい道具やケミカルとか。 過去に知り得た情報では、多少の差はあっても似たり寄ったりって感じですが。

  3. エタノール
    化学屋に言わせると「素人は掃除にエタノールを使いたがって危ない」そうです。 有機溶剤を甘く見てはいけないそうです。 溶けない事を確認しながら、濃度を調整するものなんだとか。 もちろん私は、無水エタノールを原液のまま使いましたよ? ドバッとね。(^^;

  4. 打ち易い様に配列されている
    実は QWERTY配列は、わざと打ちにくいように配列してあると言う話も聞きます。 元々は機械式のタイプライター様の配列ですが、専門のタイピストが高速でタイプすると、機械の反応が付いていかずにハンマーが絡んでしまうのだとか。 それで、わざと打ちにくくしてタイプ速度を落しているのだそうです。 コンピュータ用のキーボードは単なるスイッチの集合ですから、そんな心配はありません。 けど、いったん普及したら簡単には変更できないって事でしょうね。

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