Opera 7.5

2004-08-15

導入まで

愛用の Webブラウザ Opera ver.7.5 が、2004-07-30 に国内でも発売されました。 国内はライブドア扱い(これまではトランスウェア)。 『トランスウエア「Operaの販売契約移管、聞いていない」』(ITmedia) なんてゴタゴタもありましたが、無事発売されて何より。

気になるのはただ1点、「今使ってるライセンスはどうなるの?」。

これについてはライブドアからアナウンスが有り、ユーザサポートを受けるためにはライブドアにユーザ情報を登録し直す必要あります。 Opera 6.x のユーザは、アップグレード用の製品の購入も必要となります。

手持ちのは Opera 7.x のライセンスなので、このニュースを見た時には「再登録、面倒だな」と思っていました。 けど、ふたを開けてみると引き続きライセンスは有効なのでした。 ライブドアに登録しなくても製品を有効化できます。 ユーザサポートは受けられませんけどね。

データ移行のチュートリアルが用意されていていたので、参考になるでしょう。 引き継ぐべきデータはブックマークだけなので特に目新しい事はありませんでしたが、公式手順が有ると無しでは随分違います。

カスタマイズ

早速動かしてみると、特に支障なく動作し、レンダリングがおかしいと言う点も見当たりません。 概ね従来の気分で使えそうです。 ただ、デフォルトではバーやボタンの類に違和感があります。 凝ったカスタマイズは避けたいところですが、軽〜くいじってみることにします。

設定

とりあえず基本という事で、Alt+P で開く設定ダイアログから。 以前は自分の好みに合わせて設定を変更していましたが、最近はだんさん悟りを開いてきて、デフォルトの設定でも使えるようになって来ました。 なので、あまり変更する箇所はありません。 [マルチメディア] に関しては、かなり後ろ向きですな。

ブックマークを移植

ブックマークを旧環境から移植します。 [ヘルプ]-[Operaについて] で表示される "Operaディレクトリ" に Opera 7.x で使っていた opera6.adr をコピーすれば完了。 Opera 7.x への移行時には Opera 6.x の opera6.adr をコピーした覚えがあるので、要するにそのまんまコピーすれば OK って事かな?

パネル

まずは左に表示されている "パネル" が大きくて邪魔なので何とかします。 実質ブックマークしか使いませんので、普段は非表示にしておいて必要な時にキーボードショートカットで表示/非表示を切替える 従来は F4 で切り替えられたのですが、Opera 7.53 のデフォルトでは Shift+F4 にアサインされています。 F4 は "ブックマーク" の表示/非表示切替えで、パネル自体は表示したままになります。

という事で、キー割付けを入れ替えて F4一発で全体を出し入れできるように。

各種バー

Webページの表示に使える面積をできるだけ大きく。 頻繁に参照する情報は特別な操作をせずに参照可能に。 概ねそんな感じでブラウザの表示を変更します。 バーをカスタマイズするには、バー上で右クリックして [ツールバーのカスタマイズ] を選びます。

パーソナルバー

個人的には、表示しなくてもいい有力候補です。 要は常に使うブックマークや検索欄だと思うのですが、この手の物はローカルHDD に作成した HTML で賄います。 そうしないと、複数の Webブラウザを使い分ける時に不便だからです。 その HTML ファイルを"ホームページ"に設定しているわけです。 よって、非表示に。

ステータスバー

デフォルトではなぜか非表示になっているステータスバー。
非常によく参照するので、ブラウザ下端に常時表示。

アドレスバー

アドレスバーの URL 表示欄は長ければ長いほどいいと思うのですが、デフォルトでは色んな物が詰め込まれて極端に短くなっています。 本サイトの最初のページ http://www.din.or.jp/~hirak/ はそんなに長い URL ではありませんが、それすら全体を表示できません。

これでは URL が確認しにくくて仕方ありません。 不要な物を削除して URL 表示に使える面積を稼ぎます。 また、左端には [画像を表示] と [スタイル] をインジケータ代わりに置きました。 操作は基本的にキーボードショートカットで行います(画像を表示=G,スタイル=Ctrl+G)。

メインバー

デフォルトでは非表示なので、表示を有効にします。 当然ながら、あまり好みでないアイコンが並んでいます。 概ねショートカット(開く=Ctrl+O,保存=Ctrl+S,検索=Ctrl+F 等)の方が便利で、必要ならメニューから選んでも構わない内容です。 そう思うからこそ、デフォルトで非表示なのでしょうけど。

ページ操作用ボタンと、他に使いそうなボタンを幾つか並べます。 右の方に余裕があるので倍率表示を置きたかったのですが、アレはアドレスバーにしか設置できない模様。 残念。 テキスト表示は不要なので、アイコンのみ表示とします。 なお、メインバーのアイコンは [ツール]-[設定] の [スキン]→"サイズ"で縮小率を調節できます。

カスタマイズしながら、「もしかしてメインバーは不要では?」なんて思ったりしました。 普段の操作はだいたいマウスゼスチャーでこなせるし、実際、かなりそうなっています。 よく行なう操作の中では "ホームページ" が出来ない1くらい。 1行分場所が勿体ない気もしますが、とりあえず出しておくことに。

以上、見かけが割合好みに近くなって満足。
設定ファイルを直接編集するようなカスタムには手を出さなくても満足しちゃうんだから、お手軽な奴ですね。

URLは見ないのか?

ところで、ステータスバーが非表示,アドレスバーの URL欄がやたら小さい というデフォルト設定が気になります。

ホットスポット(クリックするとリンク先へ移動するところ)にマウスポインタを当てると、移動先の URL が表示されます。 ステータスバーを表示していないと、これを確認できません。 ポップアップするバルーンを見ろと言う事なのでしょうか。 それとも、どこへ飛ぶかは参照しないものなのでしょうか。

表示中のページの URL は、アドレスバーに表示されます。 URL 入力欄であると同時に、現在の位置を知るための表示でもあるわけです。 URL 表示欄が非常に狭いのは、どういう事なのでしょうか。 別に全体が見えなくても構わないものなのでしょうか。

ブラウザは最大化して使う物になった? そんな気もします。 たしかに、最大化すればそれなりの長さにはなりますから。 インストール直後の起動では、最大化してましたし。 けど、ステータスバーがデフォルトで非表示と言う事をあわせて考えると、「普通は URL なんか見ていない」のが真相なのではないかと思います。 何かが違う気がするのですが…。

この点については、高木浩光さんが印象に残る記事を発表していますので、紹介しましょう。 とても印象に残っている記事です。 本文中に出てくる、他の記事も面白いので、是非。

  1. "ホームページ"が出来ない
    もちろん、無理を通せば可能ですが。

     1.新規ページ(右クリックで↓)
     2.ホームページ(左ダブルクリック)
     3.直前のページへ(右クリックでホイール↓)
     4.閉じる(右クリックで↓→)

    普通はメニューで [移動]-[ホームページへ移動] を選ぶ方が楽でしょう。 それかキーボードで Ctrl+space

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