戦車道を散歩

2004-07-03

相模原の辺りに、尾根緑道というものがあります。 案内板によると、国道16号から南多摩斎場まで延長 5370m の緑道との事。 管轄は町田市だったり八王子市だったり東京都だったりするのでしょうが、とりあえず道は繋がっています。 一般道で3つに分断されている感じですが。

この道は、以前に途中から入って通り抜けた事があります。 その時から「全線通して走ってみたいな」と思っていたので、行ってみる事にしました。 一番東側は淵野辺から少し入ったところ、桜美林学園の近く。 ここは、境川と鶴見川の中間にも位置します。 鶴見川から緑道に取り付く計画で、Moulton APB で出発です。

いつもの様に、落合橋の辺りから鶴見川サイクリングコースに入り上流を目指します。 天気がいいせいか、普段よりも多くの自転車とすれ違います。 心なしかスポーツ車に乗った人が多い感じです。 サイクリングコース脇は夏草が生い茂り道幅が狭くなっているので、すれ違いは気を遣います。 草刈り作業中の区間もありました。

鶴見川サイクリングコースの起点は、常盤橋の下流側にあります。 なので、ここから上流側は一般道を走ります。 川沿いの細い道であったり、川沿いに設置された遊歩道だったりするので、サイクリングコースみたいな雰囲気ではあります。

鶴川を過ぎ鎌倉街道と交差する辺り(新袋橋)から先は整備中で、川沿いに進むことはできなくなります。 この辺りで並行して走る芝溝街道に乗ります。 細いくせに交通量は多いので、歩道をゆっくり。 図師大橋の交差点を右折すれば鶴見川源流の泉に出ますが、今回はまっすぐ。 馬駈の交差点から太い道に沿って少し行くと、尾根緑道の入口です。 「尾根緑道入口」という、そのまんまの名前のバス停があります。

入り口にある案内板を見ると、かつての「戦車道」の跡を町田市が緑道として整備したものとあります。 第二次世界大戦の末期、相模陸軍造兵廠で製造された戦車の走行テスト用に作られた道路なんだそうです。 桜並木になっていますので、春に来ると楽しいかもしれません。 自転車で快適に通行できるかどうかは、知りませんが。

基本的に一般道と並走しているので、なんとなく立派な歩道という雰囲気もあります。 当然、緑道を横断するクルマも居るので、緑道だと思って気を抜き過ぎていると危ないかも。

尾根緑道の終端まで行くと、少し一般道を通ります。 信号を渡って道なりに数十メートル進むと、また緑道が続いています。 この区間は色分けされた舗装になっています。 舗装が違うだけで、雰囲気は似たような感じです。

少し進むと、再び一般道に遮られます。 この辺りにしては太い道ですが、整備中のためか通行するクルマはほとんどありません。 近くに球技場があり、そこに用のある人しか来ない感じでしょうか。 緑道の方は、ヤケに広くてきれいな舗装になります。 南多摩斎場の横を過ぎ、ゆるゆると坂を登っていきます。

尾根緑道はそのまま小山内裏公園の中を通過します。 公園内も舗装された道が続きます。 走っていると、パキパキと木の枝を踏む音が聞こえます。 ヘンな物を踏んでパンクでもすると面倒ですが、まぁ大丈夫でしょう。 ロードレーサーで走っている人も居ますし。

舗装道路と並行して、柔らかく整備された歩道があります。 木陰になっているので、散歩には向いているのではないでしょうか。 所々に休憩所があり、多摩ニュータウン通りを挟んで東西に「展望台」もあります。

小山内裏公園を抜けると、また一般道を渡ります。 歩道を低く削って車道との段差を小さくして有るのですが、なぜかまっすぐ渡れないように柵で封鎖しています。 少し坂を下った所に横断歩道があるので、とりあえずそっちを回りましたが。 こう言う意味の分からない工事は止めて欲しいもんです。

小山内裏公園から西側は、いかにも道路と行った雰囲気の道が続きます。 遊歩道なのか、車道なのかよくわかりません。 多摩美大の裏を走り、国道16号に至ります。

冒頭で、国道16号〜南多摩斎場間 延長 5370m と言っていますが、実際には南多摩斎場よりも東から尾根緑道に入りました。 「尾根緑道入り口」のバス停がある所から国道16号までだと、概ね 8.2km。 尾根というだけあって起伏もありますが、急坂でもないので自転車でゆっくり流すにはいい道だと思います。

さて、国道16号に出ては見たものの、これといって面白そうな帰り道は見つかりません。 体力に余裕があれば、多摩川に出て帰るのもよいのですが、今回は素直に尾根緑道を引き返す事にします。 そして、淵野辺付近から境川に出て、町田経由で帰りました。 片道 30km、走り足りなくもなく、気晴らしにはちょうどいい距離でした。

走行距離 61.0km
移動時間 3:15

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