沖縄・八重山Tour Again その9 カンムリワシとセマルハコガメ






4/28〜5/7/1998 カンムリワシとセマルハコガメ

[4/28 ・・・ 石垣 → 西表・船浦 → 西表・白浜 → 西表・上原【泊】(晴ときどき曇り)]

# 2-50
4/28(沖縄6日目)は,いよいよ前年の八重山ツアーから待望していた西表島です。
前年に敢えて行かなかったのは,一歩足を踏み入れたら,1週間は過ごさないと消化できないだろうと踏んだからです。
船は高速船ということで,40分ほどで西表は船浦に着きました。
距離は40kmはあるはずなので,ずいぶん早いといえます。何でも八重山の離島を結ぶ航路は,八重山観光と安栄観光で熾烈な競争があって,便によっては港を同時に出発して,どちらが先に着くか競うようなことがあるようです(^_^;)

# 2-51
西表の最初の宿「キヨミ荘」には,浦和の書店で見つけた「西表島ヤマネコ騒動記」という本の著者(写真家)の横塚眞己人さんが定宿にしていたと書いていたという単純な理由で,当日に石垣から予約を入れました。
宿は上原という,船浦港から少し離れた集落にあるのですが,安栄観光のマイクロバスが無料で宿の前まで送ってくれました(^_^)
このバスは,いちばん端の集落の白浜まで走っているということで,これも先の熾烈な競争から来ているのでしょうが,ありがたいことです(^_^)

# 2-52
宿では,海に向いた6畳ほどの部屋が提供されて,気分はまずまず。
何をしようかとしばし考え,まずは一通りの島の様子を見ようと,自転車(マウンテンバイク)を借りて白浜方向に走っていくことになりました。
天気は晴れてはいるのですが,短い時間スコールが入り混じるということで,ちょっとタイミングをつかみにくいサイクリングです(^_^;)

# 2-53
西表島はおよそ300キロ平米(東京23区の半分くらい)の大きさに1800人しか定住人口がいないというとことで,手つかずの自然が非常に豊富なのがすぐにわかります。
田んぼには水牛に群がるアマサギの姿があちこちに見え,上原から30分くらいの星砂の浜ではちょっと海に入るだけで,サンゴや青い熱帯魚が簡単に見られます(^_^)
浜のお店から,サザンが大きな音でかかっているのにはちょっと違和感がありましたが・・・(^_^;)

# 2-54
星砂の浜から浦内川に向かう途中では,セマルハコガメという国の天然記念物のカメを捕まえて得意げな観光客はいるし,道路から見下ろす浦内川のマングローブ林は見事だし,西表島特有の自然の世界には,2時間のサイクリングで十分になじむことができます。
浦内川を長い橋で越えて,観光客が急に少なくなった道の電柱に,やたらでかい鳥がとまっているので,よく見るとこれも天然記念物のカンムリワシということで,こんなに気軽に見れてよいものかと思ってしまいます(^_^;)


# 2-55
途中,星立,祖納(Sonai)という古い集落に寄りながら,少々の坂を登ってトンネルを越えると,道路の末端の集落白浜です。
白浜は,明治の頃に炭坑とともにできた集落なのですが,炭坑がなくなった今は漁業が中心の静かな海辺の集落という感じです。
炭坑で栄えた内離島(Uchipanari-jima)は,往時は郵便局まであったらしいのですが,今は無人島となって白浜から見て右手の海に静かに横たわっています。
道は白浜小中学校のところで途切れて,この先にある舟浮(Funauki)という集落には船でないと行けないということで,こちらは明日に回して,宿へと戻ることにしました。

# 2-56
この日の夜は,宿も地味なら集落も地味ということで,部屋に入ってひたすら明日以降の計画を立てることに終始していました。
思えば世はぼちぼちゴールデンウイークが始まるということで,観光客の数も増えることでしょうし,予約がまったく白紙で5/7までの8泊9日を過ごすというのも結構根性のいることかもしれません。
この夜飲んだ缶ビールは非常にまずく,酒を慎むのもひとつかなあ・・・と思った地味な西表初日なのでした。







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