沖縄・八重山Tour Again その5 コザ・民謡クラブ「花ぬ島」






4/26/1998 コザ・民謡クラブ「花ぬ島」

[4/26 ・・・ コザ 終日 (曇ときとき雨) 【泊】]

# 2-27
4/24の昼間,25の昼間,宿泊に引き続きのコザなのですが,ゆっくり過ごすのはこの日(4/26,沖縄4日目)が初めてです。
コザは,嘉手納基地第2ゲートに通じる空港通りと,R.330の交点の胡屋十字路を中心とした, 典型的な基地の街なのですが,基地に関係するライヴハウス,音楽バー,ディスコに対して, 沖縄旧来の島唄を聴かせる民謡クラブも沖縄一の数を誇るとても賑やかな街です。
コザ市という市の名前は,1974年に合併で沖縄市に変わっているのですが,「沖縄」といっても沖縄県か 沖縄本島を連想するということで,観光では「コザ」というカタカナの表記のほうがよく使われるようです。

# 2-28
この日はあまり天気がよくないということで,昼間はコザの市街地(中央パークアベニュー, 空港通り,中の町)をうろうろして, 夜の予定を企てていたのですが,日曜ということで当てにした山羊料理のお店は休みで,山羊汁は次回送りとなりました(^_^;)
空港通りには,確かにドルの使えるお店があって,外人さんもたくさんいるけど,お土産屋さんが多くて入る気になるお店はなし。 お昼に中の町の喫茶店で食べた,タコライスという,タコスの中身をご飯にかけた料理はなかなか美味しかったです(^_^;) あとは,書店の郷土史コーナーをはしごしたりしていたかな・・・

# 2-29
宿に戻ってお昼寝をして,起きたら夜の7時半。音楽バーと民謡クラブのハシゴも考えていたのですが,基本的に一日(一夜)ずつ楽しむべきジャンルなので,民謡クラブ,それも泥臭いお店を選ぼうと,宿からR.330の坂を下ってコザ十字路のほうに向かいます。
コザ十字路方面には銀天街という商店街があり,歴史的には古くから栄えていた地域で,民謡クラブが4軒ほどあります。当日は沖縄市長選挙があり,どうも基地容認派(保守系)の新人が革新系の現職を破ったようで,両事務所前は誰が見ても結果がわかる状態です。

# 2-30
店の様子を見ながら,レストランを挟んで左と右のお店で迷った結果,右側の「花ぬ島」に行くことになりました。店に入ったのは9時半頃で,適度に夜と思いきや,広いお店にはお客はひとり(私がふたり目)。ステージは11時から始まるということ(^_^;)
ママさんによると,地元では民謡クラブは飲み会があって,二次会があって,まだ勢いがあるときに押しかけるのが定番だそうで,午前3時頃のステージがいちばん盛り上がるそうです(実際にそうだった・・・(^_^;))。
冬のコザは,広島カープと鹿島アントラーズのキャンプがあるんだけど,選手も勢いで来るんだろうか?(^_^;)

# 2-31
10時半頃に青い着物に髷を結った女性が登場。彼女がこの店のヒロインの玉城一美さん。お客さんが少ないこともあって,カウンターを挟んでお相手をしていただきました(^_^;)
玉城さんはお店のすぐそばに住んでいて,着物は家から着てくるそうで, ここでは通勤1時間などという話はまったく通じません(^_^;) 琉球グラスに泡盛の水割りを作ってもらって,髷をとめるかんざしを見せてもらったり (かんざしは,アメリカの銀貨をつぶしてつくったとか・・・),風情のあるひとときを楽しみます。
「次は西表島に行く」といえば,玉城さんは「西表は行ったことがない」との答えでした。

# 2-32
11時を過ぎてものんびりした話が続いて,「どうなるのかな?」と思ったのですが,
「ぼちぼち,賑やかに行こうかね」と玉城さんが腰を上げて,11時半頃,最初のステージが始まりました。ステージは玉城さんの太鼓と三線の方がふたり。このときお店は日曜日で選挙の後ということもあってかお客は私を入れて4グループほど。
ステージは,古くからの民謡と,昭和あたりに作られた新しい民謡が半々くらいという構成です。沖縄民謡はドレミファの7音のうち2音が欠けるので,耳ではすぐにわかります。

# 2-33
2回目のステージでは,「アサハラさんも歌いませんか?」と玉城さんからお誘いがあり,
「ブームの島唄くらいしか歌えませんが・・・」といいながら,「島唄」,続けてオススメということで喜納昌吉の「花」を三線の生演奏をバックに歌わせてもらいました(^_^;)
このステージの後,ゆっくり話を伺った黄色の着物の割腹のいいおじさん(神谷幸一さん)は,このお店の経営もしているそうで,お店に石嶺聡子さんのポスターが張ってあることを話に出すと,何でも神谷さんの妹の子が石嶺聡子さんとなるそうで(叔父さんということですね),沖縄芸能界の血縁関係を知るのでした(^_^;)


# 2-34
夜が更けるごとにお店も賑わってきて,3時頃のステージでは, 近くのグループに混ぜてもらって泡盛の量も増えてきます(^_^;) そのうちカウンターに本土からひとりで民謡目的にきたという方が現れました。彼はお店でもなじみのようで,民謡を歌う姿も絵になっています。4時半頃にお店は捌けて,支払は7000円でした。
玉城一美さんの甲高い声はインパクトがあったので,次の日にコザ市街でCDを買ったところ, 彼女は坂本龍一さんの「Neo Geo」のステージワークおよびツアーにも参加した実績があるとのことです(^_^;) もちろん神谷幸一さんのCDもあるということで,「花ぬ島」,なかなかすごいお店です(^_^;)






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