沖縄・八重山Tour Again その20 駆け足のピナイサーラの滝






5/7/1998 駆け足のピナイサーラの滝

[5/7 ・・・ 西表・上原 → ピナイサーラ → 上原 → 船浦
→ 石垣 → 竹富 → 石垣 → 那覇 → 羽田 → 浦和【帰宅】(おおむね晴)]

# 2-113
ダイビングの講習が明けると,5/7は泣いても笑ってもこの旅行の千秋楽。
西表島には9泊もしたのに,船浦の海中道路より向こうには一度も行っていない。
水牛車で渡る由布島や,東部の集落(大原,古見など)は全然行かず終いです。もともと,西表島の西部と東部は別の島(東部は古見島)として扱われるほど交流は少なかったようですが,西表島の広さを感じる出来事でもあります。

# 2-114
ピナイサーラという西表でいちばん落差の大きい滝(54mあるそうな)が,宿から歩いていけるくらいの距離にあるので, 「ここだけは行っておこう」となり,「いるもて荘」でピナイサーラチームを作り,海中道路まで送迎してもらいます。幸いにも晴れ間が覗くよい天気です。
メンバーはダイビングでも一緒だった関ノ端さんに,大阪から来た年配のかたと,ピークが過ぎて余裕のできた広島から来たヘルパーの女性。
ピナイサーラは,海中道路から見ると「白いひげ」のような感じです(名前の意味は「白いひげ」だそうです)。
滝壷まで近づくには,干潟とマングローブ林を歩くか,カヌーを漕ぐかしてヒナイ川まて行き,少々の山道を歩かなければ行けないので, マリユドゥの滝のように,団体客の観光コースには入っていません。

# 2-115
このピナイサーラチームは,海中道路から干潟を歩くという,いちばんオーソドックスなコースでピナイサーラを目指しました。
干潟というのは,引き潮のときは田んぼのような感じなのですが,満ち潮になると腰のところくらいまで水がくるというなかなかスリルのあるところで,チームが行ったこの日の朝の10時頃は川を渡るところを除けば,濡れないで行ける程度でした。
マングローブ林を越えて,辛うじて迷わなかった程度の茂みの中を進むと,ヒナイ川を渡渉する場所があるのですが,川がこのところの雨のせいでかなり増水していて,一行は足止めを余儀なくされたのでした。

# 2-116
「何となく行けそうかな?」と,私が斜めに石につかまりながら腰まで浸かって渡ったのですが,あまり大柄でない女性がふたりという上に,折り悪く雨が降ってきたこともあって,結局残り3人は引き返すことになります。
こうなっても「一緒に引き返そう」とならないところは,私がマイペースといわれる所以でしょうか?(^_^;)
川を渡って5分くらい歩くと,「ゴー」という爆音とともに,おそろしい水量の滝壷に着きました。
穏やかなときは滝壷で泳げるらしいのですが,とても恐ろしくてそんなことは想像できる様子ではありません。


# 2-117
滝からは,急ぎ足でマングローブ林を越えて,広い干潟をひとりで歩いて帰ります。
「うーん,ちょっと寂しいぞ」とか思って地面を見たら,行きは気がつかなかったミナミコメツキガニというすごく小さなカニの大群が,走ったかと思うと土の中に隠れていくという,この干潟の名物をあちこちで観察できたのでした(^_^;)
港から宿に向かう途中の商店で女性ふたり組に追いつき,宿へ帰って足を洗うとすぐに荷物をまとめて旅立ちということで, 9泊もした最終日は,とても慌しく過ぎたのでした(^_^;)






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