「廃村 千選」 〜 鹿児島県
鹿児島県桜島町の高度過疎集落 新島(Shinjima)の分校跡です(平成14年12月)。
※ 画像は「廃墟purelove」Webの管理者むっちーさんよりご提供いただきました。
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・編者が確認した鹿児島県の「学校跡を有する廃村・高度過疎集落」(学校の所在は昭和34年以降)は11ヶ所です(廃村8ヶ所,高度過疎集落3ヶ所)。
・鹿児島県の旧国名は薩摩,大隅,旧琉球王国の奄美です。ここでは,九州本土と奄美の間の離島(種子島,屋久島,三島村,十島村(トカラ列島))を分けて熊毛トカラとします。「廃校廃村」は,薩摩の離島部1ヶ所,大隅5ヶ所,熊毛トカラ5ヶ所です(奄美には見当たりません)。
・最大規模の廃校廃村は,西之表市馬毛島(集落名は葉山,高坊)です。馬毛島は「学校跡を有する無人島」の中で最大の面積をもちます(8.40ku)。
・鹿児島県には串木野市の串木野鉱山,菱刈町の菱刈鉱山など,操業中の金山がありますが,鉱山関係の廃校廃村は見当たりません。
・戦後の開拓集落の廃校廃村として,姶良町高牧,栗野町栗野岳,西之表市馬毛島,十島村(中之島)ヤルセがあります(4集落)。
・林業集落の廃校廃村として,末吉町黒仁田,高山町二股川,上屋久町(屋久島)岳・小杉谷があります(4集落)。
・鹿児島県の離島部(奄美群島,トカラ列島など)に所在するへき地5級地は33ヶ所にも及びます。本土部での最高級はへき地4級です(内之浦町大浦)。しかし,離島部の廃校廃村(開拓集落,林業集落を除く)は,桜島町新島,十島村臥蛇島の2ヶ所しかありません。
・鹿児島県最大規模のダムは鶴田町の鶴田ダムですが,ダム関係の廃校廃村は見当たりません。
・鹿児島県で最も歴史が古い廃村の学校は,十島村中之島小学校臥蛇島分校で,明治18年開校,昭和45年閉校,開校期間は85年です。
※ 「廃村 千選」 〜 鹿児島県 = 11ヶ所('06年7月4日作成,'13年4月4日更新)
※ へき地校の数 = 216校
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集落名 |
学校名 |
自治体名 |
へき地 等級 |
児童数 |
閉校年 |
(特記) 産業・離村時期 |
◎ *1 |
(Shinjima) 新島 |
桜峰小学校新島分校 |
(鹿児島市) 鹿児島郡西桜島村 |
1級 |
25名 |
昭和47年 |
(新島) 離島・− |
◎ 2 |
(Takamaki) 高牧 |
重富小学校高牧分校 |
(姶良市) 姶良郡姶良町 |
1級 |
24名 |
昭和41年 |
開拓・H.14年頃 |
◎ *3 |
(Kunimi) 国見 |
幸田小学校国見分校 |
(湧水町) 姶良郡栗野町 |
1級 |
28名 |
昭和44年 |
農山村・− |
◎ *4 |
(Hizoe) 日添 |
栗野小学校栗野岳分校 |
(湧水町) 姶良郡栗野町 |
2級 |
70名 |
平成元年 |
開拓・− |
◎ 5 |
(Kuronita)☆ 黒仁田 |
高岡小学校黒仁田分校 |
(曽於市) 曽於郡末吉町 |
2級 |
12名 |
昭和43年 |
林業・S.43年 |
◎ 6 |
(Futamatagawa) 二股川 |
二股川小学校 |
(肝属町) 肝属郡高山町 |
1級 |
42名 |
昭和39年 |
林業・S.39年 |
7 |
(Mageshima)☆ 馬毛島 |
(馬毛島小学校) 榕城小学校馬毛島分校 |
西之表市 |
4級 |
92名 |
(H. 8) 昭和55年 |
(馬毛島) 開拓・S.55年 |
8 |
(Take) 岳 |
宮之浦小学校岳分校 |
(屋久島町) 熊毛郡上屋久町 |
4級 |
21名 |
昭和40年 |
(屋久島) 林業・S.40年頃 |
9 |
(Kosugidani)☆ 小杉谷 |
(小杉谷小学校) 栗穂小学校太忠岳分校 |
(屋久島町) 熊毛郡上屋久町 |
5級 |
77名 |
昭和45年* |
(屋久島・下屋久営林署) 林業:S.45年 |
10 |
(Yaruse)☆ ヤルセ |
中之島小学校朝日分校 |
(鹿児島郡十島村) 大島郡十島村 |
5級 |
12名 |
昭和41年 |
(トカラ列島) 開拓・S.41年 |
11 |
(Gajajima)☆ 臥蛇島 |
中之島小学校臥蛇島分校 |
(鹿児島郡十島村) 大島郡十島村 |
5級 |
7名 |
昭和45年* |
(トカラ列島) 離島・S.45年 |
新島の港からは,桜島を間近に見ることができます。
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(注1) 「廃村 千選」とは,編者が確認した全国の「学校跡を有する廃村・高度過疎集落」1000ヶ所のことをいいます。また,「廃校廃村」とは,「学校跡を有する廃村・高度過疎集落」を略した呼称です。
(注2) 「廃村 千選」における廃村(集落跡)は住民がいない集落(1戸程度が残るもの,冬季無人集落を含む),高度過疎集落は5戸以下程度(冬季分校所在地は3戸以下程度)の集落(番号欄*印付き)です。
(注3) 「廃村 千選」における学校は,昭和34年4月以降の小学校とその分校,冬季分校,夏季分校です(昭和34年3月以前に閉校した学校は含みません)。
(注4) ◎は編者が訪ねたことがある廃校廃村です。
(注5) ☆は中学校が集落内にあった廃校廃村です(併設校,分校を含む,昭和34年3月以前に閉校した学校は含みません)。
(注6) 学校名,へき地等級,児童数のデータは,昭和34年4月現在のものです。( )書きは閉校当時の名称です。
(注7) 閉校年は,原則「全国学校総覧」により1年ごとの所在を比較して調べたものです。再開されなかった休校は閉校と同一に扱っています。( )書きは休校を経た閉校年です。また,*印付きの閉校年は年度途中(4〜12月)の閉校です。
(注8) 離村時期欄,xx年は,文献等に記された閉村年です。xx年頃は,小学校閉校年,住宅地図等により推定した閉村年です。
(注9) 市町村名は,説明文が平成13年4月現在(平成の大合併直前),リストが昭和34年4月現在,リスト内( )書きが平成23年10月現在です。
(注10) 集落名(読み)へのリンクは「村影弥太郎の集落紀行」Web(管理者村影弥太郎さん)の力添えをいただいています。
(注11) 平成23年以降の廃村については,追求していません。
(注12) お気付きの点があればお知らせいだけると幸いです。
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