番外編・アレなゲーマー(サクラ大戦にて)
またはギャルゲーの出来ない男達の挽歌。


さて、世の中には流行に乗れない男達がいます、これはそんな男達のお話。
はんてんこ
「類は友を呼ぶ」って単語を知ってるかね?」
ん〜、聞こえんな〜。

タイプ1・友人Aの場合
俺「……で、サクラ大戦はどうだった」
A「おぉ、とりあえず
クリリンと紫でクリアした」
俺「……む?」
A「だから
クリリンと紫。次は中国人の予定」
俺「……固有名詞で呼ばんとわからんわぁっ!!」
A「じゃあ全員の名前言って見ろ」
俺「……サクラだろ、後は……後はイワンとガキと……クリリンと紫と中国人」
A「……」
俺「……」

後日(サクラ大戦2発売後)

A「おい!サクラ2最高だよ!レニって奴がもうたまらんのよ!!」
俺「おお初の固有名詞が、しかしお前がそんなこと言うとはなぁ」
A「まぁこれを聞いてくれ、絶対お前もハマるから」
俺「ふん、やれるもんならやってみやがれってんだ」

ゲーム内のミニゲーム、主人公がプールで機雷をよけつつ泳ぐという内容

俺「まさかとは思うがこのスクール水着がとか言わないだろうな」
A「馬鹿を言うな、声がいいんだって声が」

ミニゲームスタート、と同時に機雷に突っ込むA

ゴン
レニ「無茶だ!」(CV中尾隆聖……ではないが)

俺「……なんだこの微妙にフリーザじみたイントネーションは」
A「最高だろ、これで機雷が爆発して綺麗な花火ですよザーボンさんとか言い出したら
  もうたまらんのだが」

その後彼がサクラ大戦3を買ったかは不明である。




タイプ2・友人Bの場合
俺「む、何故にお前の部屋にサクラ大戦が?」
B「おお、やはりただ否定するだけではいかんからな、やってみないことには」
俺「……いやそういって
サターンの中の大戦略と入れ替えてる時点でお前には
  そのゲーム無理だと思うんだが」
B「ええいうるさい、黙って見てろ」

ゲーム開始

B「おかしいな」
俺「何が」
B「いやこの主人公なんだがな、いくらなんでもこの年で出世しすぎだと思うんだが」
俺「どこから判断した貴様」
B「服見りゃ分かるって、大体海軍少尉ってのは」
俺「ええい黙れ、金積んだか体売ったかのどっちかだ。はよ進めろ」
B「むぅ」

本部に到着する主人公。しかしそこで彼を出迎えたのは軍人では無く只の酔っぱらい。
しかも劇場でモギリをやれと言う

B「左遷だ!賄賂がばれたに違いない!!」
俺「左遷に関しては否定しないがいつの間に賄賂送ったことが確定してんだ」

仕方なく劇場内を散策する主人公、ふと食堂に顔を出すと一人の女性が食事をしている。
やおらスプーンを落とす女性、そして主人公に一言

女性「ちょっとそこの方、スプーンを拾って下さらない?」

B「貴様帝国軍人に対して
  なんて物言いだ!!」
俺「いやだからお前サクラ大戦やんな」




はんてんこ「またお客さんの減る音が聞こえるねぇ」
あ、別にBは右とかじゃありませんよ、そういう世界観が好きなだけで。

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