ナイトゥルース。

というわけで後編。


そしてこのゲーム、前述のテキストの後に最大の選択肢が出現します。
私が調べた範囲ですがこの選択肢、どうやらここでストーリーが決定されるらしいです。つまりここで全てが
決定されるのです。
その選択肢とは!

「俺は授業を続ける先生の……
A・尻に見とれる
B・足に見とれる。
C・髪に見とれる。

どこまで本気なのでしょうか。
しかも足に見とれるに至っては「組みかえた」足に見とれるという
黒板に字を書きながらという文があった
という相変わらず何も考えていないっぷりが炸裂していてたまりません。

そして、ここからが真の恐怖の始まりなのです。

その恐怖とは!
この後は選択肢が存在しないのです。
前編で書いた通りこのゲームはひたすらにテキストがタルいのですがそのテキストで綴られる素晴らしいストーリー
をただひたすらに(30分以上)読み続けるというレッツ苦行な事態がスタートし、泣きたくなるを通り越して泣きます。

では今回は髪に見とれた場合で話を進めましょう。
髪に見とれた場合ドラキュラが出現します。(何故かは聞かないで下さい)
その場合何故か旧校舎にカタコンベがあり(何故かは聞かないで下さい)、前述の地脈を調べる女が出現したり
何故か初代校長が運び込んだという棺があったり(何故かは以下略)という紆余曲折を経てドラキュラが出現します。
はっきり言ってすでに嫌になってはいるんですがここからストーリーが加速し始めます。
なんだかんだでドラキュラがヒロインをさらって逃走した後、
いつのまにか指輪から剣の柄になっていた
若本規夫が言います
「あれはドラキュラだ」
これに主人公が返して言います。
「この現代にドラキュラ?馬鹿げている」
指輪に話し掛けている人間が言うセリフではありませんが、さらに彼は続けます。
「超常現象ならまだしもドラキュラ伯爵なんて」
素晴らしい理論です、一体なにを根拠に言っているのか分かりません。

ドラキュラは信じませんがヒロインをさらわれた主人公、なんとか敵の隠れた教会にたどり着きます。
そして
ここにきて多重人格である事が判明したキャラクター「栞さん」。どうやら主人公達は多重人格で
あることをすでに知っていたらしく全く動じない主人公が言います。

「さすが栞さんだ、全てこの状況が把握できているみたいだ」

俺も把握できてないのに。
そしてカーテンの奥で
玉座に座っているドラキュラ、ここまでくると玉座ごときでは俺も動じませんがとりあえず
戦闘開始です。お約束に操られているヒロインは栞さんに任せて主人公はドラキュラと対決です。
押される主人公、そこに若本規夫が助言します。
「真哉、呪文を唱えて私の力を解放しろ」
主人公が今現在首を締められてるのは無視です。
「分かった!」
……どうやったのかは知りませんが脱出成功です、呪文を唱えてパワーアップした主人公はドラキュラに斬りかかりますが
あっさりと返されます。そんな主人公に再び助言します。
「呪文を唱えるんだ!」
気合いの2段階パワーアップによりあっさりと倒れるドラキュラさんですがここで不思議な事態が発生します。
「ごめんなさい……」
いつの間にやらヒロイン死亡。さすが栞さん、さっき自信満々で彼女は任せてと言ったのはどこに行ったのでしょうか。
しかしまぁなんだかんだで生き返るので安心です、そして最後に主人公が一言。

今はこの平和に酔いしれていたい。

俺がな。


ちなみに尻に見とれたところ一切の選択肢ナシで人体発火事件に流れました、そこでの名セリフ。
「キャーーー!!」
「悲鳴!?3階よ!」
なにゆえ3階と分かりますか。

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