Netscape Navigator Ver 6 PR1 と Mozilla

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久しぶりの連載です。 v(^^)v

今回から、NN6 PR1 が発表されたことを機会に MozillaのDOM に関する話題を 中心にあれやこれや書いてみたいと思います。

例によって、連載の構成や何回続くかもわからない状況ですが、 お付き合いのほど、宜しくお願いします。 m(_ _)m


この4月にようやく待望( ちょっと遅すぎる感もありますが )のNN6 が発表されました。

このブラウザは単に Netscape Navigator の新しいバージョンとしての意味合いだけではなく、 色々な意味で注目しているものです。

1) Standard - 業界標準

現在まで野放し状態であった HTML, XML, CSS, DOM の仕様が W3C によって標準化され、 その仕様に沿った実装を行っています。

また、同様に JavaScript も ECMA Script の仕様に則っています。

これは、今までクロスブラウザと称して Webコンテンツ制作時に色々と強いられてきた 苦労から解放される可能性を示しています。

2) XP Component - クロスプラットフォームコンポーネント

NN6は Gecko( NGLayout )を始めとする各種独立したコンポーネントから構成されています。

つまり、色々なOSで動作すると言うだけでなく 必要なコンポーネントだけから軽量のブラウザを実装したり、 更に特殊な機能を追加した専用ブラウザの作成も可能になるので適用範囲が広がります。

3) skin - XML そして XUL

NN6 のウィンドウは Chrome と呼ばれる表層に skin と呼ばれる化粧を施すことで 構成されています。

この Chrome のインターフェイスは XUL と呼ばれる、 XML をベースにブラウザ専用のオブジェクトモデルを実装したもので、 XUL, CSS, JavaScript, DTD から構成されています。

つまり、知識さえあれば誰でも好き勝手に見かけと動作を変更できるのです。 そればかりか、この skin の切り替え機能もサポートされる予定です。 考えてみてください。ブラウザとしてだけではなく、 ブラウザの持つ機能の一部を利用したツールの場合、 ツールの機能に合った表示・操作を持つことができ、 訪れたサイトにふさわしい表示や操作をオンラインで自動的に切り替えることさえも 可能になるかもしれません。

最初のブラウザ「Mosaic」の誕生ほどではありませんが、 かなり大きなインパクトがあるのは間違いなさそうです。

そして、NN6 の大部分は Mozilla であり、注目している点は 全て Mozilla に対して当てはまります。

ってことで、色々と見どころも多く、遊べるブラウザなんですが、 とりあえず次回からは DOM の基礎として、 HTML4.0 と CSS2 を頭に思い浮かべながら、DOM を眺めてみたいと思います。

f(^^;; まずは導入ってことで...
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