Cross Browser ということ DHTML ということ
最終更新日:

目次 次へ

 高橋編集長からのお誘いもあり、「DHTML の食えない事情」と題して どこまで続くかわかりませんが、Cross Browser DHTML に関する小ネタを 連載していこうと思います。
お付き合いのほど宜しくお願いします。 m(_ _)m

 内容としては、特に計画しているわけではありませんが、 ブラウザのバグに関しては「ばぐばぐ」にまかせて、

バグろうとなかろうと、りたいことはやりたいんだ!
って趣旨で、悪戦苦闘した記録というか試行錯誤の結果わかったことをなるべく わかりやすく解説して行くつもりです。 f(^^;

 Cross Browser なページやゲームを作成する一助となれば、と思います。


 「Cross Browser」とは、どのようなブラウザ ( 特に Netscape社の Netscape Navigator 〜 NN 〜 と Microsoft社の Internet Explorer 〜 IE 〜 ) でも動作する HTML を指すようです。

 NN4.0 及び IE4.0 より以前のバージョンのブラウザは、 基本的に Netscape社の言語仕様をベースにしていて、 Cross Browser にするためには「バグ回避」と若干の「仕様変更」に対応すれば良いので、 比較的楽( 何に対して楽なんだか.. )に対応できます。

 ところが、 NN4.0 及び IE4.0 以降は StyleSheet と レイアを中心としてCGI 等を使用せず ダイナミックな動きや表現を演出する「Dynamic HTML」を前面に出した、 各社独自仕様の JavaScript を公開・実装したため、「Cross Browser」は 非常に難しい問題となりました。

IE4.0 は「JavaScript1.2」 でスクリプトを切り分けられますが、 実際には JScript1.2 と言うべきでしょう。 「Mozilla/4.0 Compatible」 はサギみたいなもんです。 f(^^;;

 特に問題となるのは各社の実装した新機能が非常に異なるために、 両者を吸収する仕組み作りが Web Page 作成者の課題となったこと、 および StyleSheet とレイアの実装により、古いバージョンのブラウザとの共存自体が 事実上「困難」になったこと、ではないでしょうか。

「困難」というのは、単に「不可能」といっているのではなく、 1つの HTML ドキュメントで古いバージョンのブラウザでも新しいバージョンでも、 必要な情報をそれなりに表現することが難しくなったことを指します。

 然し「DHTML」はやはり魅力的で挑戦しがいのある( いろんな意味で f(^^; ) ものであり、現実的には全体の8割以上がバージョン4.x のブラウザであることを考慮すると、 現状がどうあれ、「Cross Browser DHTML をいかに目的から表現手段にするか」の 問題になってきているのではないでしょうか...

 次回からは NN と IE の差を具体的に採り挙げて対処方法を検討していきたいと思います。 v(^^)v

目次 次へ


Copyright(c) 1999 ShinSoftAll rights reserved.