きんとさんのお気楽ゴクラクのーと

K.水谷


おしり合い中国


11月7日 (金) 11月なのにまだ半袖

一応中国旅行の報告などしておこうかと。

10月25日・・・北京へ。紫禁城を見学。太和殿の前の広場でなんと気功表演の練習をしてしまった。しかし、時間がなく早く早くとせかされながらで結局途中で止められた。写真撮影して終わってしまったよ。ギャラリーがいるのが恥ずかしかったがもうちょっと紫禁城の気場を感じたかったなあ。
その後市内の高級マッサージ店にて初めて漢方エステを受ける。気持ちよかったが、角栓をこそげ落とされたのは痛かった。夜、夜行列車で鄭州へ。
10月26日・・・朝、鄭州着。朝食後バスで登封へ。道が悪くすごく揺れた。田舎はまだまだこんなもんだ。登封は少林寺の門前町。そのせいで武術学校がたくさんある。嵩陽書院という道教のお寺を見学した後、武術学校の一つを見学。小さい子が一生懸命練習しているのはかわいい。学食で昼食後その武術学校の演武を見る。なかなかショーアップされている。小さい子が猿拳をやるのはどこの演武でも定番なのか。
その後、少林寺の裏山にある達磨洞へ登る。歩いて一時間ほどだが急斜面の階段がきつい。ここは少林寺の武僧たちの修行の場なのだ。達磨洞では映画?の撮影があったのでそのさらに上の達磨像のところで静功を行う。山の上での静功は気持ちよかった。夜、登封の街の屋台料理が夕食だったが、疲れが出たのか気分が悪くてまったく食べられなかった。
10月27日・・・早朝、ホテル前の駐車場で気功表演の練習。いよいよ本番だ。午前中は少林寺の見学。塔林という歴代管長の塔墓が立ち並ぶ所で静功。ここは少林寺の映画の中でも記憶に残っている所だ。お寺の中ではちょうど行われていた大法会に参加させてもらった。
お昼は少林寺の食堂でお坊さんたちと同じ食事をいただく。食事前にお経を上げ、静かに音を立てずに食べる。なんだか永平寺みたいだ(同じ禅宗だし)。でも食事はもちろん中華料理(生臭ものは抜きだが)。一人につきお椀が二つ。一つはご飯、一つはおかず、おかずは数種類あるがみんな一緒くたに一つの椀に盛られる。その辺の感覚が日本人とは違う。確かに腹に入ってしまえば同じだが。終わったら自分でお椀と箸を洗って返す。システムがよくわからず、勧められたおかずを全部入れてしまって後で残した人がいて、お坊さんに残すなと怒られた。中華料理は皿を空にしてはイケナイと教えられたが、ここでは違うルールなのだ。
午後は管長がいらっしゃって、いよいよ表演。少林寺方丈の前庭はとても気持ちの良い所で、リラックスしてできた。やはり気場がよいのだろうか。最後にお免状を管長から手渡してもらって記念撮影。肩の荷が下りる。その後武術組は武術学校へ行ってオプションの武術のおけいこ。自由行動組はホテルに戻り私たちはホテルの近辺を散歩した。夜は合格おめでとう&お誕生日おめでとうパーティー。
10月28日・・・予定が変更になって急遽、洛陽の郊外にある空相寺というお寺の達磨大師の生誕記念法要に参加することになった。朝食後バスで出発。登封から山を降っていくとのどかな農村風景が広がる。途中、玄奘三蔵の生地を通る。立派なお寺が建っていてミニ大雁塔も見えていた。シルクロード好きの私にとっては嬉しい偶然だった。
意外に時間がかかり空相寺の手前の町で昼食。本当に小さな町で町一番の大きな食堂でも場末の安食堂の風情。旬なのかとびきり辛い青唐辛子の料理ばかりで味はいいのに辛くて食べられなかった。この町で入ったトイレは純中国風仕切なし扉なしトイレ。ついに来た!って感じで皆観念して入る。誰かが「これがホントのおしり合い」とジョークを飛ばし、ガイドさんに大受けだった。
空相寺は平原にポツンとあるおむすび型の熊耳山の麓にある。まだこれから整備するとのことで、だだっ広い敷地に塀と門とお堂が二つしかない。でも地元の人がいっぱい来ていて、田舎の鄙びた祭の感じがとても素朴で良かった。その何もないお寺に鮮やかな黄色い袈裟のお坊さんたちが集まり法要するというのも、なかなか不思議な光景で面白かった。中国の田舎は本当に何千年と変わらないんじゃないかという風景。大都会北京とのギャップが激しすぎだ。あの都会の富がこの田舎に流れて来るにはまだ何年もかかるんだろうな。。。帰りのバスは爆睡。
10月29日・・・午前中は武術のおけいこ。これは全員参加のもの。武術学校の生徒さんが教えに来てくれた。とはいうものの、まったくやったことがないので、ついていくのも大変。速すぎて動作がわからない。体が硬くて先生のやる通りにポーズができない。でもまあ、それなりに体を動かして雰囲気だけは楽しんだ。
午後は武術組がオプションの武術稽古に出かけ、自由行動組は各自自由行動。でも私たちはお部屋でマッサージを受け、後はお茶して和みタイム。マッサージは洛陽から先生を呼んでもらったのだが、洛陽の経絡マッサージは中国でも有名なのだそうだ。とにかく激しく揉むさするこねくり回すという感じで結構痛い。でもちゃんと気を入れてくれるし、ほぐすだけでなく治療してもらった人は体の悪いものが全部出たみたいだとその効果を語っていた。
10月30日・・・朝練で二回目の武術のおけいこ。しかし先生がなかなか来ず、半分ぐらいしか受けられなかった。結局ほとんど覚えられなかったなあ。朝食後ホテルを出発。バスで鄭州へ。お昼に着いて鄭州で一番豪華なホテルのランチバイキングをいただく。いろんな料理があって面白かった。もちろん美味。その後黄河を見にいく。ホバークラフトに乗って泥を蹴散らしながら黄河を遊覧。茫洋とした風景が中国らしくてなかなか良い所だった。その後本屋さんとデパートでショッピング。お買い物は二胡や中国民族楽器のCDとお茶や棗のお菓子など。夕食後再び夜行列車に乗り北京へ戻る。
10月31日・・・朝北京着。あわただしく街なかのファーストフードで朝食。ここは台湾スタイルのお店だが、おかゆも豆乳もワンタンもシューマイもみんな美味。すっかり気に入って日本にも欲しいねこんな店、と仲間と話し合う。渋滞の市内を抜けあわただしく空港へ。お土産を買う時間もほとんどなくとりあえずお菓子などを手早く買って、あわただしく機中の人となる。なんだか忙しい旅だった。

というわけで、予想どおりディープな旅と相成りました。
普通の観光旅行ではできない体験をしたのはよかったけど、ほんとにゆっくりしているヒマはほとんどない忙しい旅行だった。
でもさ、あたしゃ忙しいのは苦手なんざますよ。
今度はライトな中国をゆく〜り楽しみたいなあ。。。


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