きんとさんのお気楽ゴクラクのーと

K.水谷


今期アニメのヒロインたち


5月 24日 (土)

硬い話が続いていたので、ここは一つアニメ話など。

bbsのほうでは時々出ているアニメ話ですが、最近はヒーローよりヒロインのほうに目がいくのですよ。
「十二国記」の陽子とか、「ガンダムSEED」のカガリとか。
自分がヒロインたちのお母さんの年代になってきて、思わず見守る目で見てしまったり、昔を懐かしんだりするからなのかな。
昔っから女の子は好きだったけどね〜。
中学高校の頃の男子の同級生なんて、一人も顔覚えていないもの。
いかに男に興味がなかったか、だよな〜。
恋愛対象は別としてね (^o^; (そちら方面の興味は一応あった。単純に「男」というものに対する興味がなかったのだ)

それはさておき、最近は男の子向けのアニメでも、ヒロイン及び女の子の登場人物が添え物ではなく、きちんとした人物像を持って描かれていることがあって、時々感心する。
ただかわいいだけのお人形には萌えないってことかしらね。
そうか女の子読者のハートをつかむためかもしれないけど、どちらにしろ女の子がキチンと描かれている状況は歓迎すべきことだ。
てことで、今期のアニメのヒロインたちを紹介すると。。。(見ているものだけね)

・月曜深夜「LAST EXILE」のラビィ
まだ十代前半のカワイコちゃんなんだけど、か弱い女の子の部分と図太い女の部分がちゃんと描かれていて好感度○。女の子ってどんなに小さくってもちゃあんと「女」の部分を持ってるんだよなあ。つまり「理屈じゃないのよ、女は」って部分ね。甘えっ子だったり、しっかりしてたり、一生懸命だったり、あっけらかんとしてたり、そんないくつもの顔を持っている女の子は魅力的なんですわ。

・火曜日「スクラップド・プリンセス」のパシフィカ
ライトファンタジーのアニメ化はいつも成功しているとは思えないが(「ロードス島戦記」しかり「オーフェン」しかり「リウイ(だっけ?一回しか見てないので忘れた)」しかり)これはかなり出来がいいです。廃棄王女パシフィカちゃんの普通さがすごくいい。言動がまんまその辺にいる女の子なのよ。明るくて屈託がなくて。「世界の猛毒になる」なんてもの凄い運命を背負わされた王女なんだけど、拾われた(その辺のいきさつは第一回を見てないのでよく知らないが)先の家族から普通に愛情をいっぱい受けて育ったんだなと想像できるわけです。その普通さともの凄い運命とのギャップが彼女の魅力になっている。すごくうまく描けていると思うのですよ。これからその運命がどう現れてくるのか楽しみ。

・水曜深夜「宇宙のステルヴィア」のしーぽん(片瀬志麻 だっけ?漢字違うかも)
未来宇宙ものなんだけど学園もの。セカンドウェーブとかいう(違うかも…ずっと見ているのによく知らない)地球の危機が迫っているのに、なんとものんきに学園ものをやっていてお話の趣旨がよくわからない。主人公のしーぽんはぢつはスゴイ能力の持ち主なのに、なかなかその能力が発揮されず失敗ばかりで落ち込んでばかり。どうやらしーぽんがいかに自分に自信を持ち夢を実現していくか、というサクセスストーリーのようだが、お話がユルユルなので成功していくしーぽんに感情移入できない。周りはみんな彼女の実力をわかっているのに本人だけがわかってないという設定はよくあるが、あまり強調されると鼻につく設定だよね。ほえほえぷにぷに路線でやりたいのならそういうお話は合わないし、そういう話でやるならもうちょっとハードなほうがいい。あれじゃ主人公が生きないよ。しーぽんかわいそう。

・水曜深夜「ガドガード」のアラシ
どこかのアニメレビューサイトに「アラシたん、萌〜!」みたいに書いてあったけど、確かにかわいいです。第6回はアラシたん特集だったしね、萌えカットも満載でした。最初は主人公のハジキに付きまとってるだけの女の子だったけど、「アラシ」という名前の由来やなんでナイトタウンに一人でやって来たのか、ということも明らかになって、確実に「添え物」ではなくなりつつあります。すごくまじめでいい子でちょっと目立たないけど、鉄鋼人を手に入れてこれからどうなっていくか、カワイコちゃんだけに楽しみ(美人は得)。全然関係ないけど第6回のラストで鉄鋼人が二体並んで格納庫に座っているところに萌〜!でした。かわいかったんだよ。

・木曜日「カレイドスター」のそら
実はこういう女の子はちと苦手。「為せば成る」で横紙破りもなんのその、がんがん突き進んでいく女の子。なんで苦手なのかなと思っていたらドラマ「ブラックジャックによろしく」に答えが。このドラマの主人公(男ですが)もそういう人物なんだけど同僚の看護婦に「あなた一人が考えて悩んでるつもりかもしれないけど、他の人だって悩んでる。そういう態度は迷惑」みたいなことを言われていて、あ、なるほど、と思った。つまりデリカシーに欠けるんだよね。そらもいつも自分がいいと思ったことは他人にもいいはずと思いこむ。やっぱりちょっとデリカシーに欠けると思う。自己完結型人間というのでしょうか。もちろんこういう性格が成功する人間の一番の要素なのかもしれないけど、うまくいかなかった時「ごめんなさあい。でも私間違ったことはしてないわ」で済んじゃうところがお話の安易なところなのかも。悩んでたり落ち込んだりしていても、結局自分の思い通りにやってしまうことがミエミエなので面白味に欠けてしまうんである。こういう人物を主人公に据えた時は周りの人間をどう描くかで物語の面白さが決まるなあ。「カレイドスター」の場合はもうちょっとそらの友人たちをちゃんと描けば、カバーできるのかもね。

・土曜日「十二国記」の陽子
bbsに以前書いたけど、もう一度。とにかく硬派な女の子なのだ。いい子ちゃんなだけの自分を恥じ、自分を変えようとして実際変わっていくところがとても丁寧に描かれていて納得がいく。開き直って自分を解放した陽子は以前と違って男装や男言葉が似合う颯爽とした女の子だ。自分を知り、悩みながらも前向きに進んでいくところは押しつけがましさがなく共感できる。そう、彼女が王様であって状況は特別でも彼女の悩みや苦しみは共感できるのだ。そこがこのお話のうまいところ。「風の万里 黎明の空」編の鈴や祥瓊と出会いおしゃべりをするところで、同じ年頃の子ということでちょっとだけキャピキャピの女子高生モードに戻っているのも微笑ましくて○。

番外・水曜日「NARUTO」のさくら
この子もラビィちゃんと同じように女の子の本質をちゃんと描いてもらっている女の子だなあ。男の子向けのお話なのに珍しいよね。好きな男の子の前では頬染めてモジモジ。好きでもない男の子からちょっかい出されると「コルァ!」とマジ切れ。まじめな男の子から見たら呆れちゃうような、さくらの「心の声」も正直でよろしい。でもいつもそんなことばかりしてるわけじゃなくて、まじめな時もあるし、優しい時もある。まあそんな心根はピュアなんだけど、コロコロと様々に変わる顔を持つ女の子がかわいくって好きなのだ。

「ガンダム」のカガリはこないだbbsに書いたので省略。


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