きんとさんのお気楽ゴクラク日記

K.水谷


見果てぬ夢


3月 29日(木) 今日は花雨

三週続けてバーミヤーンの話に終始した。
やっぱ、それだけ好き!ってことなのよ。
もうほんとに、私にとっては大切な大切な夢なのよね。

みんな誰しも夢を持ってる。
叶えようとする夢、叶わぬと知っていながらも見る夢、いろいろあるけど、夢を見ている時はみんな子供みたいな憧れの目をして、少年少女の時のように胸をときめかせて、ワクワクうっとりしているのだと思う。
夢を見る時の子供返り(?)は、周りの人から見れば滑稽に見えるかもしれないけど、子供に戻るおかげで普段は出せないパワーも出てくるのよ、不思議とね。
その喜々とした子供のようなパワーにあふれた人々を見るのはきらいじゃない。
むしろ、がんばれ!って応援したくなるし、周りで見ているだけで、そのパワーのおこぼれに与っちゃうような気がする。
そんな夢の実例を二、三挙げると……。

遂に歩いた2足歩行ザク──量産出荷は12月
「君の好きなザクが動いてるよ」とオットに言われ、早速のたのたと歩いているラジコンのザクの動画を見せてもらった。
ザクはガンダムに出てくるロボット。
それまでのロボットアニメの常識を完全に覆し、私を魅了したロボットなのだ。
あのダサダサのフォルムといい、ダサダサのカラーリングといい、へんてこなネーミングといい、いかにもアーミーちっくなんだけど、架空のロボットらしさはちゃんと残している――そんな愛すべきロボットなのだが、そいつをラジコンで動かしちゃおうなんてことを、いまだに考えている奴がいたとは!
しかも、頭部のメインカメラの場所に、本当にCCDカメラを埋め込んで、コントローラーのディスプレイに表示できるようになっているのだ。
うう、こんなのを喜々として作っているバンダイのおにーさんたちの顔が目に浮かぶわ……
ディスプレイにマシンガンの照準は表示されないのかという質問には、バンダイの人ができたらかっこいいですよね、なんて答えている。
そういう質問、普通するか?それに真面目に答えるか? あーもー、シアワセな人たちだわ、と感心するばかりだ。
そしてまたこの9万8千円という高額なオモチャを、喜々として買う奴がいるんですねー。
普通、常識で考えると、「売れるかい、そんなもの!」と思うんだけど、マジで買う奴はいる。
このガンダムをめぐる喜々とした人々は、皆ガンダムに夢を持っているのだ。
作る人も買う人も普段は立派な分別のある大人だけど、ガンダムのことを想うと途端にその頃のワクワクしている自分に返ってしまう――そういう熱い人々なのだ。

zero−zeroさんの小説工場
ウェブファンタジー小説の第一人者zero−zeroさんは、書かれる小説の面白さもさることながら、いろんなアイデアを持っていろんなことを企てている熱い人だ。
オンライン作家になるための方法を書いたサイト「午後の庭園」の中の小説工場というコンテンツも、自分も小説を書いてウェブで発表したいけど、どんなページ作りをしたらいいのかわからないし、ましてHTMLなんてさっぱりわかんない、という人のために簡単に小説が書ける仕組みをzeroさん自らが作り出したのだ。
誰もがパソコンを持ち、誰もがネットに繋がっているこのご時世、もちろん自分のページだってビルダーみたいのを使えば簡単にできるけど、ビルダーって訳わかんないゴミとかも一緒に生成してくれるしさ、結構使いにくいらしいのよね。
それなら、ウェブ小説のことをよく知った人がもっと簡単シンプルな、フォーマット付きですぐ使えるHTML生成機を作ってくれたら、初心者も悩まなくてすむと思うのよ。
私はそういう考え方が大賛成だから、はぎさんの了解も取らないうちに、お役に立てることがあったら言って下さいねと申し出てきた。
だってウチのページって文系コンテンツと理系コンテンツが一緒になった珍しいサイトでしょ。
こういう時にその利点を活用しないでいつ活用するのよ、宝の持ち腐れよ!(ちょっと言い過ぎ f(^^; )と思うわけ。
JavaScriptがわからんと言いつつも、シコシコとコーディングし、できた!と喜んでいるzeroさんの様子を日記で読んでると、その熱気がこちらにまで伝わってきて、なんだか一緒にワクワクしてしまう。
本当に小説が大好きで、書くこと読むことで自分もみんなも楽しめるようにと、夢を持ち続けている人なんだなあ、とつくづく思う。

そして手前味噌なんですが……
突然、イランに行くことになりました。
まだ予定は未定なんだけどね (^^;
別にバーミヤーンが破壊されたから急に行きたくなったわけじゃなく、年末頃からなんとなくその気になっていたのだ。
ソ連領中央アジア(今のウズベキスタンの辺り)へ旅行したとき、次はイランだなーと思ってたけど、それは実行に移す機会もなく、10年間封印されていた。
もうこのままシルクロードへの夢も潰えるのかなあと漠然と思っていたけど、まだ潰えてなかったのですねー。
「ディマシュクのウード弾き」の主人公ハールーンが故郷のペルシアに近づくにしたがって、この際だからイランに行ってみようという気持ちが盛り上がってきたのだ。
多分、今回はもう数少ないチャンスのはず。
世界の半分と謳われたイスファハーンの華麗なイスラム美術と、薔薇に囲まれたシーラーズの庭園と、ハールーンの故郷であるザグロス山中の風景をしっかり見てこようと思っている。
いまだに少女の頃の夢をそのまま追いかけてる私、やっぱり熱いかな…


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