きんとさんのお気楽ゴクラク日記

K.水谷


忘れないでね、女の一生。


10月 3日(火) 雨のち晴れ

今週こそはサボるつもりだったのに、またネタができてしまったので書く。
そのネタというのは、今日、友人から届いた一通の封書。
内容は「忘れないでね、女の一生。」という題をつけた花嫁トトカルチョの最終結果だった。
つまり私たち高校時代の友人7人で誰が一番早く結婚するか、はたまた誰が行き遅れるか、という賭をしたのだ。
封書の差出人が言い出しっぺで親になり、当時未婚者の6人それぞれの着順を各自で予想し、対抗、大穴(つまりこの着順には絶対来ないだろうと予想する人)まで付けて、結婚が決まるたびに親が配当を計算し精算する、というゲームだった(勝ったお金は花嫁にあげちゃったけどね)。

「賭やるから参加しませんか」と手紙が来たのが、なんと16年前!
まだ23の頃だ。
まさかこんなに長きに渡るとは誰も思っていなかった。
だって最初の1人目が結婚したのだって、賭始めてから確か4年後だもの。
みんな、のんびりしてたなぁ。
実をいうと最終結果といっても、5着が確定したから自動的に終了したわけで、最後の1人はいまだ健在(?)である。
16年の長い年月をかけて、みなゆっくりゆっくり自分の人生を選んでいったのだ。
中には既に別れを経験した人もいるし、「結婚?冗談じゃないわよ!」てタイプだったのに、早々に結婚し子だくさんのおっかさんになってしまった人もいる。
今回結婚することになった友人は、みんなの予想では割と早かったんだけど、意外とじっくり派だったなぁ。
誰も本命、対抗で当ててなかった。

高校生の時はみんな同じ土俵で相撲を取っていたわけで、彼氏がいるとかいないとか、そんな程度の違いだけだった。
それが卒業してそれぞれ別の道を歩むようになって、10年経ち20年経ち、それぞれの人生のなんと多様であることか。
女の一生って、学校出て、社会に出て、結婚して、子供産んで、それしかないように見えるけど、時期が違うだけでも、ずいぶん違った一生になるんだな。
よく25過ぎたらクリスマスケーキ、31過ぎたらおせち料理なんて言われるでしょ。
そんな風評に振り回されて、慌ててバスに乗る女の子もいるけど、みんなと同じバスに乗らなきゃいけないなんて決まりはどこにもないのだ。
自分の乗りたいバスに乗ればいい、ってふうに生きている友人たちは、とても頼もしく見える。
結婚している人もしてない人も、子供がいる人もいない人も、みんな友達――そんなバラエティに富んだ友人関係が、私はとても気に入っている。

最近はご近所付き合いで、年上の素敵な友人ができたし、ネットのお陰で普段なら知り得ない遠くの友人、若い友人もできた。
いままで学校の友達、会社の友人だけだったから、この多様性は嬉しい限りだ。
いろんな女性といろんな話をし、いろんな女の一生を見る――そうすれば私の中にも多様性が生まれる。
偏見や差別がなくなってくる。
こういう開かれた女性関係って、ほんと、いいよね。
私は最近、皆様のおかげでほんとに良い友人関係を築けてる。

ところで、トトカルチョの私の着順はというと3位(30でよ)、自分が当てたのは2位と4位――結構いい成績でした!


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