きんとさんのお気楽ゴクラク日記

K.水谷


スポーツの行く末−その2


9月 21日(木) 晴れ

今日もまた勢いで書く。
いやー、昨日のサッカーは実に惜しかった。
頑張れば1点入ってたんだけどな〜。
なんだかんだ言って、五輪漬けの毎日、昨日は運命のブラジル戦だったので、もちろんテレビ観戦した。

でも、開始早々に1点入れられて、前半は相手に押し込まれて、落ち着いて見てられなかったなぁ。
夕飯の支度しながら、テレビからワァーっと声が上がるとテレビを見て、悲鳴や歓声が吐息やため息に変わると、台所に戻るということを繰り返していた。
そんでもって、「シュンちゃ〜ん!」だの「イナー、いけいけ〜!」だの、おまえ知り合いか?っつうほど馴れ馴れしく歓声をあげ、一人で盛り上がっていたのでした。
結局ブラジルには負けちゃったけど、スロバキアが勝ったので、幸運にも決勝トーナメントには進むことができた。
もう、スロバキアさまさま、だね。
これで、親スロバキアの日本人が増えるだろうなー。
だいたいみんなこれで、スロバキアっちゅう国名を覚えたし、どこにあるのかわかんないけど、いい国だ! みたいに思っている人は多いよ、きっと。
ちょっと脱線――まあともかく棚ぼたでもなんでも、決勝に進めることは事実だし、予選で2勝をあげた実力も事実なのだ。
彼らの努力が結果的には実を結んで、ホントよかったと思う。

それにしても、若い人達が成長していく姿を見るのってなんて楽しいんだろう。
私のお気に入り、中村俊輔は華麗なテクニックと抜群のセンスを持っているけれど、体が細くて競り合いになったとき不安だったし、体力もイマイチだった。
けれど今は外国の選手と競り合っても決して負けてないし、90分間フルに活躍できるようになっている。
素人目にも成長著しいのは稲本潤一。
去年の一次予選の時はまだそんなに目立っていなかったのに、というかボランチというポジションはあまり目立たないポジションなのに、今年に入ってからの彼は、まずディフェンスでは中盤で相手の攻撃を止め、ボールを奪うということで目立ち、そしていいタイミングで前に出てきて攻撃に参加することで目立っている。
大きな体を活かした積極的なプレーは、ボランチが決して目立たないポジションではないということを教えてくれた(というか私が知らなかっただけか)。
明神とのダブルボランチは充分世界に通用するんじゃなかろうか。
思えばあの中田英寿も4年前はまだ19歳の若造、代表で活躍する機会はまだ少なかった。
今や日本ではトッププレイヤー、世界にも通用する選手となったヒデの後を追って、彼らも飛び立っていくのだろう。
そして私は近所のガキンチョたちを見守る世話好きオバチャンのように、ヨシヨシとうなずきながら彼らを見守るのだ。

きっと今は日本中五輪、五輪で、そのようなオバチャン、オジチャンがテレビにかじりついているんだろうな。
まるで昔からの知り合いみたいな気分でヤワラちゃんを応援したり、ハギトモちゃんに声援を送ったり。
やっぱりなんだかんだ言っても、スポーツっていいよね。
夢があるし、なにより平和だしさ。
五輪もずっと続いてほしいし、子供たちにもスポーツする楽しさを受け継いでいってほしい。
栄光の階段を上れるのはごくわずかな人だけ、大多数の人は夢敗れて、する側から見る側に回ってしまうとしても。
私たちはいつまでもオバチャンオジチャンの気分で、夢を分けてもらえるもの。
スポーツの祭典はひととき、忘れていた夢を運び、浮き世の憂さを晴らして、過ぎていく。

あーあ、それにしても今回の、というか、もうずーっとハンドボールの日本代表が五輪に出られないのが悔しいなあ。
なんとかもっと強くなってくれないかしら。
選手層が薄いからなあー。
私、高校時代ハンドボールやってたのよ。
ちょーマイナーなスポーツなんだけど、すごく面白かったし、楽しかった。
ハンドは見るより断然やった方が面白い。
血沸き肉踊るハードなスポーツなんだから。
バレーやバスケと違って小さい人でもできるし、ポストプレーの華やかさは決して引けを取らないと思うんだけど。
なんとかもうちょっとやる人が増えて、強くなって、人気が出てくれるといいんだけどなぁ……。


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