きんとさんのお気楽ゴクラク日記

K.水谷


シアワセの物語


9月 8日(金)雲はあるのに晴れている(蒸し暑い!)

またアニメの話。
昨日、テレビ埼玉の「天空のエスカフローネ」(再)が終わった。
私にとってはとっても素晴らしい誕生日プレゼントのようなものだったな。
何を隠そう私はこのアニメがだいだいだーいすき!なのだ。
他にも好きなアニメはたくさんあるけど、エスカフローネは私の中では他のアニメと一線を画している。
他のアニメは「お話がよくできてる」とか「絵がキレイ」とかそーゆー理由がつくけれど、エスカは理屈抜きにただ、好き! なのだ。
なんつーか、私の心の琴線に触れてくるとでも申しましょうか、ツボにはまったとでも申しましょうか、台詞や表情、ちょっとしたエピソードの中にも、こう胸がキュン!となるような切なさを呼び起こしてくれる、そんなアニメなのよ。
そして見た後で、とてもシアワセになれる物語なのです。
「カードキャプターさくら」のさくらちゃんがハニョ〜ンとなる時の、あんなカンジ。。。

ストーリーは長くなるので説明できないが、まあ要するにフツーの女子高生ひとみと異世界ガイアにある国の王様(といってもまだ15歳の少年ですけど)バァンの出会いと別れの物語で、そこに美剣士のアレンさんやアレンさんに恋するミラーナ姫とかがからみ、サンライズのロボットアニメらしく、ガイメレフと呼ばれるロボットたちが戦場をのし歩いているという、ファンタジーものなの。
あー、こんな風に簡単に書いてしまうと、とてもありきたりな短絡なアニメと思われてしまうわ。
まあ、オットなんかは、充分ありきたりで短絡なアニメじゃないか、て言いそうだけど。
でもね、違うのよ。
テーマが「想いの力」で、人の想いがどのような運命を引き寄せるか、みたいなことが根底にあって、その上でひとみやバァン、アレンさんやミラーナさんの想いが丁寧に丁寧に描かれているのだ。
人物設定もしっかりしてて、バァンはただの熱血少年じゃないし、アレンさんもただのキザな美形じゃない、ミラーナさんは物語の中で自立した女性に成長していくし、ひとみはただの女子高生だけど、お年頃の女の子の揺れ動く心がいじらしい。
それぞれの一筋縄ではいかない揺れ動く心情に切なくなり、ピュアな想いに心がジーンと温まってくるのだ。
ガイアの設定も結構凝っていてお話に合ってるし、ひとみの住んでる鎌倉の風景も効果的に使われている。
それに音楽がまたいいの。
グレゴリアン・チャント風あり、インド音楽風あり、でも、主題歌やここぞ!というシーンに出てくる音楽は本当にシアワセな気分をもっともっとシアワセにしてくれる美しいメロディーなのよ。
結局ひとみとバァンは想いが通い合った後で別れてしまうのだけど、決して悲しい別れではなく、本当に人を想うことの意味を分かり合った二人の別れはとても美しく、とても温かい。
はぁ〜、もう思い出しただけでもシ・ア・ワ・セ!な気分やわ。

もう、気分ばっかりでちゃんと説明できなくてごめんなさーい。
でもね、エスカを初めて見た時、あのシアワセ感がどこから来るのかもまだ判らないままに、私の中で何かが変わったのです。
それから私は書き始めた。
そして生まれたのが「賢者」だったの。
エスカを見てから、私のシアワセ感は満たされて、あふれ出してきたのだと思う。
今度は自分で自分がシアワセを感じられる物語を書こう、そんな思いがどこかにあったのだと思う。
本当に心がシアワセと感じる物語、私にとってはそれがおとぎ話なのだ。
本来のおとぎ話の範疇からはちょっとはずれてしまうけど。
なにがシアワセ感を呼ぶのか、残念ながらまだそれはうまく言えない。
でもこれからもそんなシアワセ感一杯のおとぎ話を読みたいし、自分でも書いていきたい。
書く方はまだまだうまくいかないけどね、でも心に満たされたシアワセ感はまだまだあふれているから。

なんてこと言ってて、私、明日でもう39よ。
おとぎ話なんて言ってる歳じゃないっつーの。
ああ、もうなんてオバサンなの。
はあ〜、それが現実の私。


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