きんとさんのお気楽ゴクラク日記

K.水谷


木を植えに行く


4月20日(木) どしゃ降り!

来週の土曜日から、また中国に行く。
でも、今回は気功の研修旅行ではなく、植林ボランティアのツアーだ。
前から行きたかったんだよねー、植林ボランティア。
貧乏な私にとって、海外旅行なんてせいぜい年一回行ければいいほうなの。
で、その年一回の海外旅行を今までは気功の研修旅行に充ててきた。
でも気功の研修旅行は去年でノルマの二回を無事クリアしたので、今回そっちはパスすることにして、いよいよ植林ツアーに行くことにしたのだ。

場所は中国の内蒙古自治区。
国としてのモンゴルの南、中国領のモンゴルだ。
モンゴルというと、草原を思い浮かべる人が多いと思うが、南モンゴルから黄河流域にわたる地方はゴビ砂漠と呼ばれる地帯で、砂と荒れ地に覆われた場所なのだ。
黄河流域の荒れ果てた黄土地帯から、強い風に巻き上げられた黄色い砂は「黄砂」と呼ばれて、はるか日本にまで飛んでくる。
その荒れ地に少しでも植林をして土砂の流出をくい止めよう、少しでも緑化しようということがこのボランティアの主旨だ。

なんでそんなことに参加しようと思い立ったのかというと、やはりそれは私のシルクロード好きにつながっている。
私にとっては、シルクロードって切っても切れない縁なのよね。
旅した国々は本当に好きだったし、旅の思い出は私の大事な宝物だ。
そして素敵な思い出をくれた大好きな国々に少しでも恩返しがしたい、といつもいつも思っていた。
そんなときに植林ボランティアの活動を知り、これだ!と思った。
私は木々の緑が大好きだし、内蒙古だってシルクロードの一部だし、だからこんな形での恩返しもありなんじゃないかと思った。
ほんとはタクラマカン砂漠の植林とかだと、もっと喜んじゃうんだけど、そんなことで贅沢(?)は言いません。
とにかくまずは行ってみようと。。。

まぁね、広大なゴビ砂漠のほんの一部にほんの少し植林したからって、何がどう変わるってものでもないんだけどさ。
でもね、気は心と言いますし、ちりも積もればなんとやらとも言いますし。。。
要は気持ちの問題なの。
だからこそ、ボランティアで行くんだよね。
参加者の説明会に出たら、皆それぞれの思い入れを持ちつつも、「木を植えに行く」という共通の目標を持って、和気あいあいと楽しそうな雰囲気が漂っていた。
そういう人たちと一緒なら、できることはわずかでも、きっと満足できるだろうし、きっと面白いツアーになるだろうと感じた。

私は私で、久しぶりの砂漠がとっても楽しみなのだ。(^_^)
砂漠なんて、寒いし暑いしカラカラですぐ風邪ひいちゃって、いいことないんだけどさ。
でもめったに見られないその風景をじっくり眺めてこようと思う。
そして木と一緒に自分の心の一部も埋めるつもり。
シルクロードを恋いこがれて止まない自分の思いのために、自分の一部をそこに分けて置いておこうと思う。
そうすればもう一生旅に出られなくなったとしても、大陸の片隅に私の一部がいるのだと思えば少しは慰められるんじゃないか。。。
なんて、そんなおセンチなことも考えているアマちゃんの私なのでした。
んじゃ、結果はまた帰ってきてからね。


戻る Copyright(c) 2000 K.Mizutani.All rights reserved. メール