きんとさんのお気楽ゴクラク日記

K.水谷


医食同源


4月6日(木) 曇り(花曇り)

ついに風邪を引いてしまった。
慈恵医大のページを見ても、花粉量はそれほど多くないのに、くしゃみも鼻水も顔腫れもひどくって、花粉症もどんどん亢進してるなあと思っているうちに、喉が痛くなって熱が出た。
この風邪、花粉症亢進のせいなのか、どっかでウイルスを貰ってきたせいなのか定かではないが、喉は痛むし咳は出るし、鼻水も今まで以上にひっきりなしに出るし、困ったものだ。
おかげで顔は鼻の周りを中心に荒れまくり、目は宇宙人(?)のように腫れてるし、頭はボーっとしてるし、体はダルダルだし、はっきり言って、ボロぞうきんのようなひどい状態ですぅ。

ところで、今年の春はなぜかタケノコが食べたくってしょうがない。
今まで、どっちかというとあまり食べたくない方の食材だったのに。
今年はもう3回も食べた(水煮だけどね)。
そしてあろうことか、私の一番嫌いな食べ物であるフキまで、今なら食べられるかもしれないなどと思うようになってしまった。
こんなことは滅多にないので、さっそくお総菜のフキとタケノコの煮物を買って食べてみた。
でも市販のものは、しっかりアク抜きがしてあり、フキらしい匂いやえぐみがなくて、これなら楽勝で食べられるじゃんと拍子抜けしてしまった。
せっかくだから、母親の作る匂いやえぐみがいかにもフキフキしたフキの煮物に挑戦してみたいものだ。
しかし、この身体の変化はどうしたことだろう。

タケノコもフキも春の食材で苦みえぐみなどのアクが強い食べ物だ。
私は元々アクが強かったり、匂いの強い食べ物は苦手だったので、春になってもこれらの食材を楽しむということはしなかった。
やっぱり体が歳を取ったということなのかなぁ。。。
秋から冬にかけて、それまで好きとは言えなかったレンコンが突然好きになって、夕食のおかずにレンコンばかり使おうとして夫にひんしゅく買いそうになったし。
どうもよくよく考えると、体が季節のものを欲しているという感じなのだ。

健康を維持するために、季節のものを食するという考え方は中医学の考え方だ。
医食同源という言葉は、人が健康でいるための食事の重要性を説いている。
例えば、暑いときには体を冷やす食べ物を、寒いときは体を温める食べ物を食す。
そして都合の良いことに、暑いとき、暑い地方には体を冷やす性質の食べ物が実り、寒いとき、寒い地方には体を温める性質の食べ物が実る。
つまりは人間、自然に沿って生きれば、健康なんですよってことなのだ。
レンコンは冬の食べ物で地下にできる温の性質を持つ食べ物。
私の体はムイシキに体を温めようと働いていたのかもしれない。

そして、春先は芽ものや草ものを食べると良い。
春の陽気をたくさん含んで地上に出てきた芽や草を摘んで食し、そのパワーを体内に採り入れる。
春の食物にはそれだけでなく、もう一つ重要な要素がある。
その芽や草にはアクがたくさん含まれている。
このアクも体にとっては必要なのだ。
フキのえぐみは新陳代謝を促し、春先に食べると体調を整えるとお料理の本に載っていた。
冬の間、体の機能が低下して体の毒素とかも抱え込んだままで冬眠状態だったのを、春に目覚めさせ、毒素を外に出して元気良く機能を循環させるためのカンフル剤、春先のアクの強い食べ物はそんな感じだ。
花粉症に悩まされるこの時期は、体の目覚めが悪く、毒素を抱え込んだままバランスを崩しているという気がしてならない。
だから、なんか毒を持って毒を制すって感じで、アクの強い食べ物を欲してしまうんじゃないだろうか。。。
まあ、そういう気がするというだけで、根拠はありませんが。

体がそういうことに敏感になってきたというのは、やはり体が衰えてきたからなんでしょうなぁ。
若い頃なら無理が利くから、好きなものしか食べなくたって、それで体が変になるなんてことないもんね。
歳を取ると食生活が変わるというのも、理にかなったことなのでしょう。
でも季節に敏感になるって良いことだよ。
自然のリズムを感じて生きるのはなぜか楽しいことです。
旬の食べ物はほんとうにおいしいし。。。
生協で買うようになってから、夏には夏の野菜、冬には冬の野菜を食べるようになって、野菜の旬がわかってきたの。
もっとお料理が上手だと、もっともっと季節を楽しめるのになぁ。。。
というわけで、体の欲求と医食同源を無理矢理結びつけてみました。f(^^;;;


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