きんとさんのお気楽ゴクラク日記

K.水谷


風と花粉の日々


3月23日(木) 曇り

この時期、どうしても花粉症の話題になってしまう。
今年の杉は花粉が多いと前々から予測されていたにもかかわらず、開花時期が遅れたため、なんだ言うほどでもないじゃんとタカをくくっていた私がバカだった。
始まってみれば、確かに去年の数倍に相当する症状が出てしまって大変なのだ。
去年は症状こそ出ていたけど、薬で抑えられてたし、顔が腫れる、寝ているときも鼻が詰まって口呼吸、なんてことはなかった。
今年はなにしろ、いつも効いてた薬が効かない。
そのくらい、ひどい。

それと、なんか今年は風が強い日が多いのよね。
とうとう春一番は吹かなかったけど、この時期でも北風がビュウビュウ吹き荒れる日が何日もあった。
北風というと気温が下がって花粉には関係ないように思われるけど、どっこい、北もしくは北西方向には花粉をたんまり付けた杉林の山がずらりと並んでいる。
3月に入ると北風が吹いてもそれほど気温は下がらないから、山々から風に乗って大量の花粉が運ばれてくるみたいなのだ。
それに一旦過敏になってしまった粘膜は、どうやら花粉以外の埃とかにも反応しているようで、もうもうと土埃をあげて吹きまくる風の中を歩いていると、目ばかりか顔全体まで腫れぼったくなって、「鼻水垂らしたお岩さん(?)」にでもなった気分だ。

最近は、ほんとに花粉症患者が増えて、こないだ駅の通路を歩いてた時、通路にいた5,6人の人全てがマスクをしていて異様な光景だった。
団地のクリーンデーの日にも、同じ階段の人たちの半数がマスクをしていたし。
もはや花粉症は日本の国民病に位置づけられてもおかしくないかもしれない。
だって、花粉症は外国にもあるだろうけど、杉花粉だけでここまで集中して起こるのは異常だよ。
生死に関わるような病気じゃないから、個々に対処療法するだけで済ませちゃってるけど、そろそろちゃんと根本的な対策を考えた方がいいんじゃないの。
医療機関も政府も...

最近よく見る慈恵医大耳鼻科の花粉症のページも、アクセス数がうなぎ登りだった。
そこには花粉症の掲示板もいくつか紹介されていて、昨日その掲示板を見たんだけど、あれが効く、これが効かないと議論が盛んで面白かった。
生死に関わりなくても、辛いものは辛い。
本当に効くんなら、何でも試してみたいよね。
でも大体それを飲んで一日で直ったなんてのは、ちょっと怪しい。
体質なんて、そう簡単に変わるもんじゃないし。
ずーっと飲み続けて、ある日気が付いたら症状が出なくなっていたっていうのなら、あるかもしれないけど。
特に民間療法なんて、そういうものが多いでしょ。
結果がすぐに出ないから、効く効かないの判断が難しいのよね。

今、私がやっている花粉症対策は、以下の通りです。
目薬、目の洗浄・・・どっちも一時押さえ。それも今年はあまり効いてない。目の洗浄はあまりやりすぎると良くないと聞いたが、気持ちいいのでついやってしまう。
鼻の洗浄・・・塩水で鼻を洗う。塩水だとツンとこない。でも喉に回ると塩辛くて喉が痛くなる。うまくできないのであまりやってない。
ミントのエッセンシャルオイルを嗅ぐ・・・直接嗅いだり、お風呂に入れたり。でもスーッとするのはその時だけ。
小青竜湯・・・いつも飲んでいる漢方薬。これも一時押さえにしかならないけど、眠くならないから西洋薬よりはいい。でも今年はこれを飲んでも鼻水がなかなか止まらない。
ネトル・・・イラクサのフリーズドライのカプセル。自然食品のお店で絶対効くよと薦められて買ったんだけど、効きはイマイチ。多分今年がひどいせいだろう。本来は小青竜湯と同じぐらいの効き目だと思う。
エルダーのハーブティ・・・エルダーフラワー(ニワトコ)のお茶。これも自然食品のお店で効能書きに抗アレルギーとあったのを見つけて買った。でもお茶は即効性がなく、取り立てて効き目はない。体質改善のために飲み続けている。
ツボ刺激・・・小鼻の横のツボ(迎香)を押したり、合谷にお灸したり。でもスパッと効いたことはないなあ。こういうのって効きが弱いよね。ツボ関係は素人療法じゃ難しいのかもしれない。
外に出るときはツルツルしたものを着る・・・花粉を服に付けないため。そういう上着は持ってなくて、唯一それに該当する昔買った野暮ったいモスグリーンのマウンテンパーカを仕方なく着ている。その上着姿にスッピンでマスクして(ファンデーションと口紅がマスクに付くのが嫌なのでいつもスッピン)、眼鏡掛けて外出したら、夫に銀行強盗みたいと言われた...

ねー、いっぱいやってるでしょ。
でも、これ! ていうものはないのよ。
みんな対処療法だしね。
といって、体質改善のための高価な健康食品に手を出すのもためらうし。
来年こそは少し早めに対応しなくては。
やっぱり冬の間に体を作っておかなきゃね。
まず冷えと乾燥から体を守る。
冬から春先にかけて、気候がものすごく乾燥するけど、粘膜は乾燥に弱いらしい。
案外スチームの吸入器は効果的かもしれない。
冷えも免疫系に作用するホルモンバランスに大敵なので、駆逐する。
体質改善するのに、ホルモンバランスはキイワードみたいなものです。
これには、気功の練習をもっといっぱいやるしかないかもね。
気功は3年続けて、やっと最近冷えが取れてきたし、しつこい膀胱炎も治ったので、いつか花粉症も改善できるかもしれない。

花粉症は辛いけど、割と実験好きの私には、自分の体を使って色々実験できて面白いと思うこともある。
苦あれば楽あり、なんてちょっと例えは悪いけど、多少の楽しみもないとやっとられんのです。
これからもどんどん試して(主にお金のかからない方法で)、苦しい日々を乗り切るつもりだ。


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