きんとさんのお気楽ゴクラク日記

K.水谷


乗鞍日記


3月2日(木)晴、そろそろ花粉が...

行って来ました、クロスカントリースキー。
雨女の私にしては珍しく良いお天気で。
晴女のMARIAさんに会ったお陰かな...

2月29日、松本は晴、駅でMARIAさんと待ち合わせて、お蕎麦屋さんの五兵衛さんとこに連れてってもらう。
五兵衛さんのお蕎麦はもちろん手打ち、しかも安い!
ツヤがあってコシがあるおいしいお蕎麦をいただいていると、五兵衛さんが噂の「だったんそば」(詳しくは五兵衛さんのページをご覧下さい)をごちそうしてくれた。
こちらは素朴な味わいのするお蕎麦。
でも、健康にすごーく良いんだって。
チベットの高地で栽培されるソバと聞き、しばしチベットの風味に浸る。
その後、奥さんがコーヒーとリンゴのタルトを振る舞ってくれて、喫茶店状態でなごむ。
ああ、いいなぁ、こうゆう旅も。
MARIAさんのお陰で得しちゃった!

その後、MARIAさんとおしゃべりしながら、乗鞍高原までドライブ。
松本市内には雪が全然なかったが、上に上がって行くにつれ雪は深くなっていく。
快適なドライブで宿泊先のペンションテンガロンハットに到着。
時間の都合でMARIAさんは帰ってしまい、一人になって寂しくなったけど、気を取り直してスキーに挑戦する。
マスターの息子さんの祐介君が付き合ってくれた。

お天気は曇りで時折強い風が吹くが、だんだん雲がちぎれてきていて、良くなってる感じだった。
初めてのクロカンはただ歩くだけならできるという状態。
曲がれないし、斜面もうまく登れない。
でもまあ、なんとかズリズリ歩きながら、中一の祐介君とおしゃべりする。
彼はいろんな話をしてくれて、面白くてあっという間に夕方になってしまった。
これくらいなら楽勝じゃんと甘く考えていたが、その時はまだ次の日の苦労を知る由もなかった...
テンガロンさんの夕食はおいしかった!
お風呂も立派だったし。
カービングスキーをする人の間では有名なお宿なんだって。
私と同様一人で来ていた男性の方もカーバーの人だった。
でも、クロカンもOKだし、スノーシューもOKと多彩な遊びを提供してくれる楽しいお宿だ。

さて、次の日、天気は快晴!
やったぁ!と朝から小躍り状態。
もう、ほんとこんな良い天気なんて久しぶりなんですもの。
朝食もばっちり食べて、いざクロカンツアーへ!
乗鞍高原の一ノ瀬園地というところは夏は牧場だ。
広々とした野原は一面、真っ白な雪野原になっていた。
見上げると真っ青な空に白銀の乗鞍岳がそびえ立つ。
最高のロケーションだ。

誰も踏み込んでない白い野原にトレースをつける快感は何とも言えないが、実は新雪はものすごーく滑りにくい。
大人しくガイドさんの付けてくれるトレースに従って歩いていく。
しかし、かかとブラブラ状態の細いスキーはチョット気を許すとすぐに新雪に潜っていってしまう。
そして登りはうまくエッジがたたなくて、ひたすら腕の力に頼ってしまう。
私の借りたスキーはまだエッジがあるからいい方だ。
本来のクロカンの板はエッジがなく雪面側にうろこ状のギザギザがあるだけで、それを頼りに登る。

大変なのは斜面を下るときだ。
ボーゲンではなく、片足をちょっと前に出してちょっとだけテレマーク姿勢でやってみて、と習ったのだが、全然板に乗れなくてコロコロ転んでしまう。
新雪だから転んでも痛くないが、新雪だから起きあがれない。
重たいお尻はズップリと雪の中に沈み、よいしょと手をつくと、手もズブズブと沈んでいく。
うひゃ〜、なんとかしてー、と雪の中でジタバタもがきつつ、なんとか起きあがるが、そうして転んでいるうちに、ひ弱な腕の力はもうダメとギブアップしてしまい、ついに一緒に来ていた地元のおじさんに助けてもらわなければ起きあがれなくなってしまう始末だった。
はぁー、私もトシだしなぁー、若い人はすぐに慣れて楽しそうに斜面を滑っているのに、全然だめなんだもんなあとため息をついてると、その地元のおじさんが「最初は誰でも転ぶよ。せっかく来たんだから、チャレンジチャレンジ!」と励ましてくださった。
ガイドさんもおじさんも、まるで転んだ方が楽しいと言わんばかりだった。
雪の中を転げ回りながら、雪と戯れ遊ぶ、それがクロカンの楽しみ方の一つなのかもしれない。

景色は極楽、斜面は地獄、という両極端の経験をたっぷり味わって、12時にツアー終了。
ヘトヘトになっちゃったけど、もうイヤとは思わなかった。
むしろ、またやりたーい、今度はもっとゆっくりして、テンガロンさんの朝食のパン(手作り!美味!)の残りをもらってくれぱ雪の上でランチなんて楽しいこともできるし...、とまあまだ技術がそれどころではないくせに夢想が広がる。
お昼はテンガロンのマスターと奥さんのりえさん、バイト氏と一緒にお蕎麦を食べに行く。
こちらの手打ち蕎麦は色が黒い田舎風。
お店の人がそばお焼きを出してくれた。
地元の人と一緒だと色々と特典があっていいなぁ...
その後お風呂にゆっくり入って、テンガロンさんを後にした。
みんなに良くしてもらって、幸せな旅だったなぁ〜。
みんなネットつながりで出会ったというのは今風だけど、会ってしまえば普通の付き合いなんだよね。
ホント、いい人たちに出会えて良かった。

さてさて、後に残ったのは楽しい思い出と、恐怖の筋肉痛...
い、痛い...


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