きんとさんのお気楽ゴクラク日記

K.水谷


文明の利器の弊害


12月3日(金) 晴・風強し!

今週の月曜日、夕方仕事の後に集まりがあって、仕事が終わってヘトヘト状態で待ち合わせ場所に1時間半かかってたどり着いたら、誰もいなかった。
びっくりして世話役の人に電話をしたら、朝急にキャンセルになったのだと言う。
そんなー、もうヘトヘトなのにー、1時間半もかかってわざわざ来たのにー、と恨みがましく思ったが、その日私は一日中仕事で仕事先のTELも教えてなかったし、携帯電話も持ってないし、つまりは音信不通状態だったので、連絡の取りようがなかったのだ。
「今時携帯も持ってないなんて」と別の人に言われたが、あいにく私は携帯が嫌いだ。

確かに携帯は便利だ。
待ち合わせに遅刻しても、すぐ連絡がつくし、ドタキャンになっても、場所が変更になっても、すぐに連絡さえつけば無駄な労力と気力を使わずに自分の行動を修正できる。
でも、みんなそれに頼りすぎてないか?
すぐに連絡がつくからと言って、安易に遅刻したりドタキャンしたり、計画を変更してないか?(まあ、私も結構遅刻するから大きな事は言えないけど...
便利さに頼りすぎて、お互いに気を使い合うことが減ってしまった弊害が生まれているような気がする。
万障繰り合わせの上、という言葉は携帯のおかげでもはや死語になっているのではないだろうか。

とはいうものの、ビジネスであればそう悠長なことも言ってられないだろう。
今回の集まりも、世話役になってくれてる人の忙しさを考えれば、それを責めることはできない。
でも、私は携帯を持ちたくない。
では、どうしたら携帯を持たずにこうしたドタキャンや急な変更に対処できるか。
まず、危なそうな人や場合には自分から連絡を取る。
私は筆無精電話不精なので、なかなかこれができないが、後でしまった!ということにならないためには、これしかない。
それから、行動範囲を狭くすること。
今回だって、かかった時間が30分位であれば、そんなにショックは受けなかったのだ。
文明の利器が行動範囲を広くするなら、その逆をやるしかない。

ところで、ウチは二人とも携帯をもってないし、家にはファックスもない。
電話も昔ながらのコードあり電話で子機もない。
たまたまインターネットは繋がっているから、メールはやってるけど、そしたら友人に「なんでパソコンなんて文明の利器を持ってるハイテクなおうちなのに、ファックスはないの?」と聞かれた。
ウチでは、パソコンはただのおもちゃで、文明の利器という捉え方はしてなかったなあ。
大体文明の利器ってのは、スイッチポンでいろんな便利なことをしてくれる機械のことでしょ。
パソコンはスイッチポンしただけじゃ、全然役に立たないし、常にメンテしてご機嫌をとってないと快適に動いてくれない、ひじょーに手のかかる繊細なおもちゃなのだ。
それなのに、家電メーカーはパソコンを文明の利器にしようと一生懸命で、スイッチポンでほーらこんなに便利なことができますよ、なんて盛んに宣伝してるけど、スイッチポンで動かすだけで、全然メンテしてないパソコンはやっぱり快適に動いてくれないらしい。
個人のパソコンが動かないだけならまだいいけど、便利だからと充分な知識もないままに使ってて、知らずにたとえばウィルスにかかってそれをまた他のパソコンにばらまいてたりしたら、目も当てられない。
家電メーカーの「パソコン=文明の利器」セールスは恐い弊害をもたらしてるような気がする。
まあ、それももとはと言えばウィンドウズがいけないんだけどさ...

メールも便利だけど、相手のパソコンが壊れてたりメーラーがちゃんと動いてないと全然使えない。
メールで連絡しても、相手が見てなかったなんてことがしばしばある。
これも文明の利器とは言えないよね。
ま、仕方がないからファックスくらいは買おうかなぁと思ってる今日この頃であります。


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