きんとさんのお気楽ゴクラク日記

K.水谷


災害に強くなる法


10月7日(木) 曇り(やっと秋らしくなったね)

こないだ電車に乗ってた時、駅で向かいの席が空いたと思ったら、遠くの方からその席めがけて走ってくる人がいた。
そういう人は大抵おばさんなのだが、その時は若い学生風の男だった。
空いた席は近くにいたサラリーマンが座り、走って来た学生は残念そうな顔でその場を離れ、別の所でつり革につかまったが、駅につくたび席が空かないかと周りを見回していた。
その様子もなんだかおばさんそっくりで、情けないなあと思いつつ別のドアの前を見ると、また他の若者が座り込んでいる。
まったく最近の若い者は...、と中年おやじのようにため息をつこうとして、ハタと思い当たった。
私らの世代だって、運動会のたびに「おまえらダラダラ歩くな!シャキッと立て!シャキッと!」と言われ続けていたのだ。
軍隊経験や軍事訓練の経験のある世代はともかく、今は学校でも行進の仕方や整列の仕方なんてまじめに教えてないんだろうから(何せ教えてる方がそういうことをまじめにやってなかった世代だったりする)、シャキッと立ったり、歩いたりする機会はほとんどないのだ。
甲子園ですらシャキッと行進してない球児たちもいるくらいだもの、まして日常のダラダラは年々ひどくなって当たり前だ。

そんなことを考えているうちに、20才前後の若くて一番体力のある時期に、シャキッと立ったり歩いたりする経験をしとくのもいいかもね、と思いついた。
そういう経験にふさわしい場所としてすぐ挙げられるのが軍隊なんだろうけど、私は富国強兵に憧れている某党国会議員さんたちとは違う。
ここはひとつ、自衛隊を母体として全国民的に国際災害救助隊を作り上げ、若者はそこで1年か2年位訓練を受け救助活動に従事する義務を負う、てーのはどうだろう。

軍事力を捨てた日本が生き残っていく一つの方法として、災害のプロになり全世界で救助しまくって、誰もが日本を悪者扱いできないようにする、なんてことを夫が言っていたが、それって災害大国日本にはふさわしい生き方なんじゃないだろうか。
今の自衛隊なんて国内外の災害に引っ張り出されて、もう半分救助隊みたいなもんだよね。
だから、それをもっと拡大してやっていく。
若者はそこで災害の対処の仕方とか救助方法とかを学び、サバイバル訓練も受ける。
実際に救助も体験すれば、みんなもうちょっと命の価値がわかるようになるんじゃないかしら。

台湾の大地震の時、一番役に立ったのは軍隊の活動だったそうだ。
台湾は徴兵制度があって軍隊経験のある人が多いせいか、サバイバル生活もそれほど問題なかったようだ。
それって一人一人が多少なりともそういう経験をしてれば、いざという時役に立つということでしょ。
だからね、日本も一人一人がそういう経験をしときましょうということなの。
そうすれば、いざという時強いよ、ホントに。

ただやっぱり人を殺すための経験はいけませんよね。
人を助けるための経験のほうがずっといい。
だから徴兵じゃなくって、国際災害救助隊の入隊義務。
災害国も助かるし、日本の非常時にも役に立つ。
一石二鳥じゃないですか。
名案だと思うんだけどなぁ...


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