きんとさんのお気楽ゴクラク日記

K.水谷


北京日記 その4


5月27日(木) 雨(風強し)後晴れ時々曇り

またまたまた、北京日記の続きです。

今回の研修旅行のイベントとしてはまず、山登り&ご来光が挙げられる。
北京軍区の裏側はなだらかな山の連なりで、そこは八大処という仏教の聖地だ。
今回修練しに行くはずだったお寺の一つが工事中で行けなくなって、代わりに急きょこの山に登って、ご来光を拝むという修練が加わった。

早朝4時40分、皆、迷彩服に身を固め、研修所を出発する。
なぜ迷彩服なのかというと、その山は軍区の中の山なので一般人は入れないとのこと。
それで、格好だけでも軍隊の格好で、とりあえず軍属っぽく見せれば入ってもいいだろうということらしい。
迷彩服が全然さまになってない、珍妙な一団は本当の軍属の万先生やお弟子さんたちに付き添ってもらいながら、山道を上がった。
そんなに険しくない道なのだが、何せペースが速いのでついて行けない。
特に私は、山登りのときはいつも、すごーくゆっくりしたペースで上がるので、列の最後部からお弟子さんに手を引っ張ってもらいながら、上がって行った。
ペースがゆっくりなだけで、別に疲れてはいなかったが、お弟子さんは上るのが苦手と思ったらしい。

頂上近くの鞍部にたどり着くと、もう太陽が少し出かかっていた。
そこでご来光を拝む。
北京市の西北部に位置する山からは、市内が一望のもと、とてもいい景色だ。
上空の空気は澄み切っていて、反対側の空に光る月が冴え冴えとしていた。
街のほうはうっすらとスモッグがかかっていて、いかにも都会の街らしい。
ご来光は美しく、都会の街からすぐ近くの場所で、こんなきれいなご来光が拝めるなんてうらやましいと思った。
日本じゃ、まずありえない。
久しぶりに心に残る風景に出会えたことを感謝しつつ、練功する。
そのあと、二つの山を巡り、ふもとの一般に開放されている公園に降りてきた。
そこには仏教の仏舎利塔があり、私たちは仏舎利塔を参拝した。
お弟子さんたちについて、仏舎利塔を巡り、初めてチベット人がするような五体投地礼をした。
う〜ん、感激!!

その次のイベントはなんといっても試験だが、まあ、これは個人的なことなので、コメントは控えさせていただきます。 f(^^;;;

最後のイベントは結業式、つまり修了式だ。
無事に試験も一応パスし、結業式ではお免状をもらう。
お弟子さんたちは軍服に身を固め、直立不動、敬礼で私たちを迎えてくれる。
それだけで、私たちも身が引き締まってしまう。
よく来賓の人が付けるような花飾り、しかも中国らしく日本の物の3倍はありそうな巨大な真っ赤な花飾りを万先生が手ずからつけて下さる。
みんなTシャツを着ていたので、他に付ける所がなく、胸のど真ん中に巨大な赤花を付けられた修了生は立派なお免状をいただき、記念品をいただき、記念写真に収まった。

こうして、5日間の研修は終わった。
来た時と同じように鉦や太鼓のジャンジャンに送られながら、研修所を後にした。
はるばる北京まで来て研修するのは、お金もかかるし、暇も必要だけど、いつもそれに見合っただけの満足感は得られる。
出発前、色々不安があっても、ああ、今回も来てよかった、と最後はその感想で終わる。
だからといって、来年も絶対来よう、と思えないのが、変なところで醒めている私の天邪鬼な性格。
だって、来年も同じように暇と金があるかどうかわからないしー。
来年どころか、来月のことだって、自分がどうなってるかわからないもの...
ショージキな話、お免状いただいたって、それがどれだけ役に立つのか、今の時点では皆目見当もつかないのだ...

というわけで、私の北京日記は終わりです。

これを読んで、気功に興味を持った方はこちらへどうぞ。


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