きんとさんのお気楽ゴクラク日記

K.水谷


北京日記 その3


5月20日(木) 曇り後晴れ

またまた、北京日記の続きです。

北京での研修の一日は、まず6時からの朝練に始まる。
気持ちの良い朝の空気をいっぱいに吸いながら、お弟子さんたちに功法を教わる。
その合間に外気治療の順番が回ってくる。

外気治療とは気功師が外気を送って、体の悪いところを直す治療なのだが、研修中、参加者は朝晩治療を受けられるのだ。
治療の方法はまず、椅子に座って、それから立って、それから横になって気功師の外気を受ける。
気功師の手は温かい。
ホカホカした手を当てられて、それだけでも気持ちいい。
気を送られたときの感じは日によって違う。
温かかったり、ピリピリしたり、何も感じないときもある。
そのうちフワーッと体が勝手に動いてくる。
気功の不思議なんてテレビで特集やってるとき、気功師が出演者に気を送る実験とかしてて、 送られた側の体がゆらゆら動いてたりする、あの状態だ。
何で動くのかわからないが、そういうときは体の動きたいようにさせておく。
但し、ひっくり返らない程度に。

最後にマッサージして終わる。これが痛いやらくすぐったいやら。
ものすごい勢いでもみくちゃにされるのをじっと我慢して終わると、気分はすっきりする。
8回の外気治療でも体のうんと悪い人には治療効果がすぐ出るらしいが、私の場合はたいした変化もなく、体の悪い所が治ったということもなかったが、お酒がよく抜けるのにはびっくりした。
研修中は毎晩が宴会のようなもので、みんなしょっちゅうカンペイ(乾杯、中国では全部飲み干さなくてはならない)をやってはガンガン酒を飲んでいるので、私も下戸のくせに付き合いで結構強い酒を乾杯のたびに飲み干していた。
普段ならそんなことをすると、すぐに気分が悪くなったり、二日酔いがひどかったりなのだが、寝る前に外気治療を受けると不思議にすっと気分がよくなって、二日酔いにも全然ならなかった。
あれはすごい。

朝食後に北京市内の公園やお寺に行ってまた練功。
観光に行っても、ここは気場が強いから、気を感じてみましょうなんて言われて、みんなで手をかざしてたりする。
お弟子さんたちは片言の日本語で教えてくれる。
余計なことを言わないせいか、言葉に頼らないせいか、東京で習うよりわかりやすかったりする。
(先生ごめんなさい m(..)m
昼食後も観光か練功をして戻ってきて夕食。

研修所の食事はうまい!!
市内のレストランより薄味であっさりしててほんとにおいしい。
特に野菜はシャッキリと瑞々しく、ちゃんと野菜本来の味があって、どれもおいしいのだ。
北京研修の一番の楽しみはこの食事にあるといっても過言ではない。
夕食時は演奏があったり、カラオケがあったり。
今回はお弟子さんたちがみんな中国の楽器をマスターしてて、その演奏が多かった。
歌うにしろ演奏にしろ、踊るにしろ、お弟子さんたちは堅苦しいところは少しもない。
いつも、和やかな雰囲気のうちに宴は終わる。

夕食後は講義とか屋内でできる練功とかをやって、治療して一日が終わる。
一日が盛りだくさんで忙しいけど、治療してもらってるせいか、疲れはそれほどない。
早起きして、気功して、うまいもんタラフク食って、夜はベッドに入るなりバタンキューで超健康的な5日間なのだ。

というわけで、次回さらにさらに続く...


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