きんとさんのお気楽ゴクラク日記

K.水谷


シロウト物書きの花園


12月11日(金) 晴後曇り

こないだ、調べものがあって、母校の大学の図書館に行ってきた。
町の図書館では参考になる本がなかったのだ。
若い学生たちに混じってキャンパスを歩いた。
昔と変わっている所もあったし、変わってない所もあったけど、やっぱり今そこを自分が歩くことに違和感があった。
完全に自分の居場所ではなくなっていた。
調べ物の方は大学の図書館でもたいした収穫はなかった。
研究室まで行けば、もっと専門の本はあるのだが、室員をやっている友達は不在で行けなかった。
友達がいて、研究室を訪問できたとしても、そこの本を見ることは遠慮してたかもしれない。
大学を卒業して早15年。
歳月が私を大学から遠ざけ、研究室の本も私が見るべき本ではない、そんな意識がどこかにある。

わからないことはわからないまま書くしかない。
架空の話なんだから、いいよ適当で、と思うんだけど、どーも変なとこでこだわってしまう私。
他の人のネット小説を見ると、みんな自由にのびのび書いてる気がする。
そうそう、最近暇を見つけては、同業他者の小説を読むようにしている。
ネットは簡単に発表の機会を与えてくれるけど、読む人はネットの向こう側にいるだけでリアクションがない。
それは書く人にとっても同じで、ネットの向こう側で自分本位なページを作って満足している、そんな状況に陥りかねない。
だから、自分が発表するだけで満足するのではなく、他の人のも読んでいろいろと参考にする。
読むだけじゃ失礼だから、読者のお便りも出す。
自由気ままなネットの世界じゃ、自分からアクションを起こさないと、井の中の蛙君になっちゃう。

同人誌なら、もっと積極的にお互いを切磋琢磨できるんだろうけど。
でも、私はその積極性がどーもなじめなくて、同人誌に入る気にはなれなかった。
その点、ネットの世界は自由だし、人との関係もゆるやかだし、シロウト物書きの発表の機会としては最適かもしれないと思う。
切磋琢磨したい人も、自己中でいいんだもーんという人も、それぞれのやり方ができるから。
いろーんな人のいろーんなページを見ながら、うーむと考えたり、へぇーっと感心したり、日々勉強の毎日なのだ。

趣味で小説書いてるって言うと、みんな投稿するの?とか懸賞に出すの?とか聞くけど、あれはどーしてなんだろう。
そりゃ、メジャーになりたいって気持ちがまるっきりないと言えば嘘になるけど、なれるはずない自分の実力はよくわかっている。
大体趣味なんて金にならないから趣味なのであって、シロウト物書きがみんなプロを目指しているわけじゃないのに。
発表の機会を持たなかったときは、懸賞に応募して腕試ししてみるかと思っていたけど、懸賞用だと自由に書けないしー。
今はネットの世界で自由に遊んでいたい。
ネットの世界にはシロウト物書きの花がいっぱい咲いている。
みんな勝手気ままに自由自在に咲き誇っている。
今はその花園に遊び、私も花を咲かせたいのだ。


戻る (C) Copyright 1998 K.Mizutani.All rights reserved. メール