きんとさんのお気楽ゴクラク日記

K.水谷


物語と旅


10月10日(土) 晴れ昼寝の最中にわか雨

今週月曜から昨日まで、北海道へ旅行に行ってきた。
5日間もの長旅は久し振りで、しかも夫の両親と一緒だったので、いささか疲れて今日は1日寝てた。
秋の北海道は景色ヨシ、味覚ヨシ、温泉ヨシのヨシヨシづくし。
夏と違って、人も少ないし、静かなのもヨイ。
美瑛のどこまでもうねうねと続く丘や、大雪の深い森、十勝の草原に寝そべる牛たちなどの風景を堪能してきた。

物語を作る上で、その作中の風景をどうやって書くか、これは自分の経験と伝聞と想像をないまぜにしてひねり出すしかない。
私などはディテールたっぷりの想像などとてもできないから、経験に頼ることが多い。
だからわたしにとって旅は貴重なネタ作りの場なのだ。
以前、シルクロードにとち狂っていた時に、私は何度かその地方を訪ねて歩いたが、いつもその時作っていた物語の少年と一緒に旅をしていた。
そうやって旅をすると、旅の視点が変わってくる。
ただ観光している時よりも、もっと深く知ろうとするし、もっとよく見ようとする。
そして、得られた体験もより深いものだった様な気がする。

今回も、北海道の牧歌的な風景が『賢者の結婚』の舞台にピッタリだったので、『賢者』の設定を考えながら景色を眺めたりした。
ほんとは、ファンタジーらしく、ドイツの田舎の風景を思い描いていたのだけど、これならドイツまで行く必要ないなと思いながらね。
美瑛のうねうねの丘は、ティアーナの住んでる村からバイオンの町までの途中の風景だ!なんてね。
そうなると、割と簡単に、丘の向こうからティアーナが馬のデューカに乗ってポクポクやって来る様子が思い浮かんだりするわけです。

それから、旅はそれ自体が物語になるということもあるし。
特にファンタジーは主人公が旅をする物語がほとんどだったりする。
だから旅そのものが貴重なネタだったりする。
私は旅行が好きで、いろんな所に行って、いろんな経験をしたから、せっかくのこの経験を生かさなくっちゃね。
よーし、がんばるぞぉ。
旅行にもどんどん行くぞ!
夫に嫌われても、絶対行くぞ!!
次は近場の温泉でのんびりなんていいなぁ…。
うーん、温泉もファンタジーのネタになるんだろうか…。
まっ、いっか。(^_^;)


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