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4.現在なお「胸ときめきの場所」の映画館たち(前編) ここまで、「私の映画館の思い出」を書き綴ってきたのだが、最後に今、現在私が通っていて、これからも行き続けるであろう映画館。その中でも 特にお気に入りの映画館をいくつか挙げてみようと思う。 私が映画を観る時、最も多く利用する街が新宿である。ひとつには交通の便。高校時代に映画好きの友人とよく映画を観に行ったのだが、私は中央線、 彼は西武線というわけで、ふたりがもっとも待ち合わせしやすい場所といえば、二つの線が交わる新宿ということに必然的になった。今でも新宿は 埼玉、千葉、神奈川、三多摩方面から来る電車が乗り入れているので、誰とでも待ちあわせしやすい地の利である。ふたつめとして、ここに来れば 全国で拡大ロードショーしているすべての映画が観れる。映画館は大スクリーンの豪華なものから、上の階のボーリング場のゴロゴロという音が館 内に響き渡り臨場感満点?といったチンケな劇場までピンキリである。映画の梯子だってOKだ。 まず最初に挙げたいのが「新宿文化シネマ1」。ここは靖国通り沿い、斜向かいには伊勢丹があり、歌舞伎町より落ち着いた雰囲気の映画街、その中 の新宿文化ビル四階にある。場所柄からか、劇場ロビー、館内ともこざっぱりとしていてきれいである。お洒落な映画やオスカー受賞作品をよく上映 するのが特徴だ。もちろん、歌舞伎町でもここと同じ作品を大抵やっているのではあるが、このての映画を観る時は断然ココである。上映終了後、 歌舞伎町の客引きのごときに会わず、余韻に浸りながら出てくることが出来るからだ。私の場合、「普通の人々」(大好きなレッドフォード初監督作品 にしてオスカー受賞作品だ。)「愛と哀しみの果て」(レッドフォードと大好きなメリル・ストリープ共演にしてオスカー受賞作品)「ニューヨーク・ス トーリー」などをここで観た。(後編につづく) 
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