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いまどきの映画のお値段 in 2000(あ・い)
〜見たい作品をクリックしてね〜
インファナル・アフェア
アダプテーション アンダー・サスピション アバウト・シュミット
愛してる、愛してない… 逢いたくて OUT
阿弥陀堂だより アバウト・ア・ボーイ インソムニア
イン・ザ・ベッドルーム アイ・アム・サム 青い夢の女
アザーズ 活きる 家路
アメリ 愛のエチュード アードマン・コレクション
アタック・ザ・ガスステーション あの頃ペニー・レインと アタック・ナンバーハーフ
生きたい イゴールの約束 アンジェラの灰
アンドリュー イギリスから来た男 あの子をさがして
アウト・オブ・タウナーズ アシュラ インサイダー
アナザー・ヘヴン アンナと王様 アメリカン・ヒストリーX
愛と憎しみのデカン高原 雨あがる アフター・グロウ
イエス・ボス アメリカン・ビューティ アナライズ・ミー

「インファナル・アフェア」
] ナンシーさん…3000円
香港映画です。
冒頭からラストまで見事な仕上がりの、警察vs犯罪組織の戦い。テンポもよく、 ラストまで二転三転四転…と、息つくひまもないくらい。
主役の2人もいいですが、脇役もすばらしく、深みのある硬派なドラマに仕上がっていると思いました。 ちなみに、もう一度見たくなる秘密があります。(^^)

ギョー座の女さん…2800円
ストーリーの構成と役者たちの演技が共に素晴らしので見ごたえがあった。 香港の映画産業を立ち直らせただけのことはある。これだけ骨太なフィルム・ノワールの世界を、 100分ちょっとにまとめるとは、恐るべし。

SADAHIKO…2500円
警察に送りこまれたヤクザの犬と、ヤクザの世界に送りこまれた警察官。 あくまでドライな男(アンディ・ラウ)とヤクザの世界で人を裏切っていることにまで 苦しみを感じる男(トニー・レオン)。 このふたりの対比。前半のカット・バックによる情報合戦のシーンの迫力、緊迫感には心底引き込まれる。
物語は裏切りと信頼…このふたつの間で揺れ動くふたりの男…真の無間地獄はどこにあるか… これは闇の世界に生きる男の骨太のドラマである。

SACHINEKO…3000円
一人一人の登場人物を、作り手が愛情を持って丁寧に描いているために、 どちらの気持ちもわかるので、見ていてツライです。
勧善懲悪という単純な構図ではないのだけれど、東洋人だからこそ理解できる精神世界に帰結している ところは、純正の香港映画だからこその発想のではないのかなぁ、と思う。(アメリカ映画じゃ、きっと 思いつかないよね…)
かっこいい男たちの生き様と、スクリーンから来る心地よい緊張感。 良い映画でした。あっ、お値段の方は、2200円+エリック・ツァン兄貴に800円です。
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「アダプテーション」
SADAHIKO…1800円
『マルコヴィッチの穴』の脚本、監督らしいこれも奇抜な映画です。
『蘭に魅せられた男』(本当にある本)を原作とした映画の脚本を書こうとしたチャーリー・カウフマンが、 書けなくて苦しむ。それを映画にしたという嘘とも本当ともつかない話なのだが、 原作者にこの映画のような事実がある訳もなく、チャーリー・カウフマンが双子の兄弟と いうのも真っ赤な嘘。実在の人物と架空の人物が絡み合い、『マルコヴィッチの穴』の撮影風景まで、 わざわざ撮影しなおすまでの徹底振りで、関係者はきっと大いに受けたに違いない。
が、原作を読んでなく、しかも関係者でもない観客は少々とまどうことは否めない。 エンド・タイトルを観たら、脚本チャーリー&ドナルド・カウフマンとなっており、 どこまでも人を食った映画ではある。
ニコラス・ケージと同年代の私としては、あのダブダブな身体が自分のことのようで 誠に痛々しい(爆)
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「アンダー・サスピション」
SADAHIKO…2400円
ジーン・ハックマンとモーガン・フリーマンの演技を見るだけで緊迫感充分。 まったくもって素晴らしい。
疑惑の陰に隠されたその人の本性、ひとつずつ虚飾をひっぺがされていく過程が 大変うまくできている。妻と夫の間にあるマジック・ミラーはこの夫婦を象徴している かもしれない。地味だけれども、見応えありますよ。

SACHINEKO…4000円
ドル箱スターの出演なし、アクションなし、恋愛なし、CGなし、と当たらない映画の要素が 漏れなく入っている映画ですが、作品的には見ごたえがあります。
特に主役の俳優、ジーン・ハックマンとモーガン・フリーマンの丁々発止の取り調べの 緊張感は、2人とも顔の筋肉で演技するという彼らの演技力によるものです。 お話もしっかりしていて、主役の2人自らが製作者として名前を連ねているのも わかります。
ワイヤー・アクションもいいでしょう、CGもいいでしょう。でもたまには、 化学調味料の一切入っていない、地味ながら素材の良さで勝負、という映画を 楽しんでみたらいかがですか?
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「アバウト・シュミット」
SADAHIKO…2300円
定年退職したシュミットが辿った道は奇しくも、大西部への道であった。 仕事一筋できた男が旅の中で、今まで見えなかったことが見えてくる。 『イージー・ライダー』は老境に達しても、まださ迷いつづけるというところでしょうか。

SACHINEKO…2500円
「はわっ、またニコルソンの定年退職モノ!」…と前回後味の悪かった『プレッジ』を思い出したけれど、 今回は哀しくて、おかしくて、気色悪くて、と全体にしみじみと噛み締められる作品に仕上がっています。
一人娘は巣立ち、自らも定年退職によって社会の肩書きがはずれ、妻にまで先立たれてしまって、 丸裸になってしまうと…いったいどうなるんでしょうか。 映画の中の男は、そうなって初めて自分のしてきた事、回りの人々の気持ちが見えてきます。 己の孤独さをひしひしと感じます。
さて、それを吉とするか凶とするか……。ぜひ自分の目でご覧になってみてください。
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「愛してる、愛してない…」
SADAHIKO…1500円
物語りも角度を変えれば…というアイデアは面白い。
前半は『アメリ』風、後半はサスペンス劇場と相成ります。けれども途中から話が読めてきてしまうと、 退屈感は否めない。オドレイ・トゥトゥはこれで『アメリ』から脱皮したかったのでしょうね。
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「逢いたくて」
SADAHIKO…800円
ドヌーブの相手役のウィリアム・ハートがまったくもって嫌な男なので、話しに乗りきれない。 『めぐり逢い』が映画のモチーフになっているんだから、ロマンティクさがないとねぇ…。
カトリーヌ・ドヌーブがニューヨークで煙草を吸いまくるのは、反米的でちょっと気持ちいい!?
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「OUT」
みつぐさん…2500円
『寝たきり老人介護』『カード破産』『暴力亭主』『家庭内家庭崩壊』… それぞれどうしようもない問題を抱えた女4人が、どうやってその生活から《OUT》するか?
【殺人】という非日常的な出来事がなければ問題から脱出できんのか?って疑問もあるが、 そら恐ろしい話にしては妙に可笑しい所が実はリアル。なんとなく過ごしている日々から、 ひょんな事で《OUT》するのが、実はありそうな事なんだよね。
【殺人】とは言わないまでも《生活に疲れた》人達が《OUT》する事を考えてしまう、 ちょっとした危険な映画かもしれない。
それにしても、室井滋は日本の映画界・ドラマ界には貴重な存在!再確認しました。

SADAHIKO…2200円
死体を切断して遺棄する話なんて見る前はつらいかなと思っていたら、意に反して大いに笑えた。
追い詰められて、カラオケボックスで深刻な相談をしていたというのに、 いつしかカラオケ大会に突入していくという、女性たちのパワー、たくましさが素晴らしいです。 深刻な話をこんなにも明るく描けるようになった、いわゆる貧乏臭くない日本映画これから楽しみです。

SACHINEKO…2500円
一見、今どきの女性に起こっている問題を抱えている女たち…という設定だけれど、 実はそれぞれ、自分に自信がない…そんなところから、人生に綻びを生じてしまっている。
そんな綻びが、だんだん縫い合わされていくところが、とってもいいですね。 その方法が、ちょいとグロいですけど、その部分はきちんとコメディ・タッチに描いて、 観ている方の腰が引けないように、受け身にならないように作ってありました。じょうずですね。
原作ファンの人々は、口を揃えてケナしているけれど、原作通りに作った映画に傑作はない、 というジンクスもあるんですよ。
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「阿弥陀堂だより」
彩さん…1000円
癒しの映画、ということで見に行きましたが、あまりにウソ臭くてしらけてしまいました。 いまどきあんなところってあるんですか?それとテンポが遅すぎて途中で、眠くなっちゃった。 でも、阿弥陀堂のおばあさんは、すごく雰囲気よかったです。

SADAHIKO…2000円
日本ならではの死生観を描いた意欲作。本物の農家の老人たちが自分について語るシーンの重みのある言葉。 しかし、それ以上に驚いたのは北林谷栄の演技。 それは真実以上に本物で、観るものを圧倒する。それは「ごぼうに味付けをして生のごぼう以上にうまみを出す」と いったものなのかもしれない。
四季折々に姿を変えながらもどっしりとそびえ続ける信州の山々…そしてその下で繰り返される人の生死。 もう少しで傑作になり得たのだが…。

SACHINEKO…2500円
今どき、日本映画でもこういう映画を作れるんだなぁ、と感心した作品。
ただ難を言えば、ドキュメンタリータッチ描く現実的な部分、理念的な部分があり、 作品に統一感がないことか…。特に主人公夫婦と村の子供たち、恩師の死には、現実味が感じられなかった。 お値段の大部分は、丹念に撮影された風景と北林谷栄、そして阿弥陀堂の美術に。
しかしこのお値段は、今のもの。自分がもっと老いたとき、それがが変わるだろう可能性は充分にあり。
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「アバウト・ア・ボーイ」
とりいちゃん…1800円
こんなに、イギリスっぽいのにアメリカ映画?子役の子が、とても悟ったような感じで、良かった。 音楽の使われ方もセンスがよくって楽しめました。家庭で聴いて育った音楽が、 子どもの音楽嗜好に強く影響してしまうんだなぁ〜。あのラストにかけての盛り上げかたは、料金分の値打ちがありました。

まりさん…2800円
この映画好きです、はい。いやあ、今年観た映画の中で最も純粋に好き、かも。
オープニングから「あ、このテンポいいな」と。がつがつでもダラダラでもなく、 てくてく進む感じ。力が抜けてて押し付けがましさが無くて、ウィルとマーカスの関係のようにウェットでもドライでもない、 不思議に親密な感じのする映画づくり。
ハリウッドのベタな映画のように、雪や雨あるいは紙吹雪等のオプションが様々に舞い踊る中、 涙の抱擁をかわすような感動の強要シーンがあったらヤだなあという危惧はものの見事に外れてホッ。 すべてを感動の渦に巻き込んでなしくずし的に解決しようとせず、 どっかサエない感じをそのまま受け入れる感じがいいな。 ウィルのダメダメ自己中生活もなんか自分と似てたし(反省…でも私は無職じゃないぞ)、 笑いのツボとか毒吐くポイントとか、なんか好きな映画。

carawayさん…2800円
ヒュー・グラントがはまってます。遺産で生活する無職の38の軽薄な遊び人、 という現実味のないはずの人間がこんなに似合うなんて‥。設定に現実味は無くても、 キャラクター造形には、説得力があります。
孤独を愛するわけではないけれど、他人と深いかかわりを避けて通りたい人間は現代に多いような気がします。 毎日の生活にそこそこ満足はしているが実は中身は「からっぽ」な人生。 人は孤島になっては生きてはいけない。しかし、親密な人間関係はしがらみや責任を伴います。 それゆえの煩わしさを厭うか、それゆえの喜びを得るか。物質的には豊かな現代人にはポピュラーな 悩みかもしれません。

SADAHIKO…2600円
「苦労を身につけた良い人」とは『阿弥陀堂だより』のセリフでしたが、 およそそういう世界とは関わり合うのを避けてはや38歳の男。 でもヒュー・グラントがやるとそれでも良い人になるんだなぁ…。 私もどちらかというと、孤島が好きなたちなので、彼ほど極端じゃないにしてもわかる部分があります。
「他人歓迎」「苦労よ来い」「私はかつて嫌いな人に会ったことがない」…(笑)そういう映画です!

SACHINEKO…2400円
自分の空間を自分のためだけに使う身勝手なお気楽男ウィル。でも、彼の場合は、 身の程を知っていて取っている行動だと、何だか許せるのは、ヒュー・グラントだから、 それとも映画の中のお話だからか?
私の周りにはウィルと反対に、「思いやりや優しさ持って」などと、ことさら強調し、 社会に住んでいる輩がいるが、そういうヤツほどウィル以上に身勝手だったりするわけで……。
オチもさりげなく、「♪泣きな〜さ〜い、笑いな〜さ〜いぃぃぃ〜♪」という アメリカ的な押し付けがましさがなく、英国的で良かった。
そういえば彼の部屋は、恐ろしく金属的な空間で他人も入るすきがないほどだったけれど、 それが少しずつ変化していったのが非常におもしろかった。 それと、二人が見ているイギリスのテレビは人気番組ばかり。 それも合わせて楽しんでしまいました。
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「インソムニア」
みつぐさん…800円
まず《6日間眠れないほどのあまりにも異常な事件があなたを襲う》ってコピー。 別に見ている人間がそんなに眠れなくなるわけじゃない、眠れなくなるのは主人公のアル・パチーノのみ。 このコピーて間違いじゃないの?このコピーだと殺人事件のせいだと思うよねぇ。
自転の関係で24時間真っ昼間、おかげで眠れない・その上同僚のハップを殺してしまいそれを隠した為、 罪の意識からかこれまた眠れない。私は《睡眠薬飲めばいいじゃん!》ってず〜と思ってて緊迫感まるでなし。 でも、さすがに演技派のお二人!アル・パチーノは不眠症のおやじをロビン・ウィルアムズは、 ロリコンおやじをみごとに演じていらっしゃいました。
結局犯人対刑事て構図ですが、どっちが悪いていうとどっちもどっち。それほど異常な事件でもなし。 そうかアル・パチーノが眠れんのか事件なのかてさっき気がついたしだい。
それにしてもアラスカで撮った風景の美しい事!映画見に行ってもこの風景を見に行くだけでも値打ちはあるかも。 不眠症のおっさんを見ててもアル・パチーノファン以外は面白くもなんともない。 それと殺された少女の恋人役の少年ジョナサン・ジャクソンの綺麗な事!美少年好きにはたまらん映画でもあります。
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「イン・ザ・ベッドルーム」
ギョー座の女さん…1800円
想像していたのと結末がだいぶ違っていた。ある意味とてもハードで乾いたお話である。 私個人としては、あの結末に納得行かないのでこのお値段にした。キャスティングはとても良いと思うのだが…。

SADAHIKO…2800円
ニュー・イングランドの自然、人間模様、そのローカル色を物語に絡めている。
感情をあまり表に出さないところ、そこがとてもニュー・イングランド的。 そしてそれだからこそ、一旦崩れたらトコトン落ちていくという怖さもある。細かい日常を積み重ねていくことで、 悲劇の前と後、登場人物の心の動きがより鮮明になった。さらにそれに主演ふたりの演技のすごさも加わる。
家族の問題にとどまらずアメリカの社会の問題にまで広がりが出て、一級品の映画だけれど、そけだけにシンドさは覚悟あれ。

SACHINEKO…2000円
みんな普通の人々なんですよね。そして誰も悪くないんですよね(悪気がない)。 なのに、坂をころがるように、彼らの人生がねじれ落ちて行くんです。 よく考えると、それぞれが知らず知らずのうちに、失敗をしているんです。 「無邪気な言葉」「日常に埋没してしまった大事な会話」 頭ではわかるんですが、あまりにも現実的でしばらく立ち直れませんでした。
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「アイ・アム・サム」
まろさん…お金は出したくありません
ひどい!ひどすぎる!
観る前からある程度予想していたが、それ以上、いやそれ以下。
サントラの出来が素晴らしかったので、一体あのビ−トルズの名曲の名カヴァ−の 数々をどう使用しているのかそれだけ興味があって観たのだが・・・。
この作品においては、ビ−トルズは強引に引用したようにしか思えない。 (ジョン・レノンもジョ−ジ・ハリソンも地下で泣いている。)
登場人物も類型的。ただただ弱者を叩いて「可哀相でしょ?泣けるでしょ?」と言ってるような映画は大嫌いだ。 ストレスとイライラの溜まる133分間だった。
問題の解決を逃げたようなラストもいただけない。 キャスティングも素晴らしいのに、(メアリ−・スティンバ−ゲン様をあんな使い方するなあ!) 脚本がダメすぎて目も当てられない出来。
「クレイマ−・クレイマ−」をかなり意識したようだが、あっちのほうが百倍泣けた。 (特に最後のパンケ−キのシ−ン) この作品もかなり観客の涙を誘ったそうですが・・・一体どのシ−ンのことですか?

tutuさん…1500円
知的障害者としての演技力はとても高評価。 だけど、実際に起こることとしてはありえない結果。
施設に勤めているので事情には詳しいのですが、事実は映画より壮絶な内容が多いため、 泣けはしなかったです。娘役の演技もなかなか上手だったけど、子供にしては落ち着きすぎた印象。 演技は上手だなぁと思ったけど、演技が上手くて逆に浮いた印象。 もう少し子供らしい一面があってもいいんじゃないのかな。と感じたので・・・。
ミシェル・ファイファーの弁護士奮闘姿には家庭で悩む姿にぐっと来た。

とりいちゃん…2000円
ネタバレには、ならないと思いますが、全編に渡ってビートルズナンバーが使ってあります。 「ブラック・バード」とか「ゴールデン・スランバーズ」とか…。
原題のTWO OF USは、上手に訳せないけど(ふたりで一組)というような意味になると思います。 これに代わる、良い日本語が見つからなかったのでしょう。 ビートルズの好きな人は、観に行ってソンはしませんよ〜。泣ける映画でした。 ミシェル・ファイファーの健在ぶりも嬉しかったです。

SADAHIKO…2000円
泣きが売りのこの映画。けれども監督の真のねらいは物語の後半の部分にあると私は見た。さまざまな 家族の形、その中に色々な苦悩はあるけれど、でも本質とは「愛」だということ。複雑な世の中に純粋で 単純な男を放り出して見ると、そこには単純な真実が見えてくる。それに気付けば人は優しくなれるし、 可能性も広がる。そんなポジティブな母親的な視点を持ったところが、女性には共感されるかも。

SACHINEKO…2500円
どうしてこの演技で、ショーン・ペンはオスカー取れなかったんでしょうね。素晴らしいかったのに…。
純粋な子供の目を通して、という映画はいままでたくさんありましたが、この映画は7歳の知能しか持てない大人、 それも父親というところが、新しいですね。ヘタをすると説教くさくなりがちなお話ですが、 ショーン・ペンとミシェル・ファイファーの名演で、私のようなおばさんでも、素直に感動できる 映画となっています。
映画とは関係ないけど、いくら泣ける作品とは言え、トドの遠吠えのような大鳴きはやめてちょうだい。 ウルウルっと盛り上がったところで、私ゃスーッと引いてしまったわ。(-_-)
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「青い夢の女」
TAMAさん…1900円
ほんの一瞬だけパンドラの箱を開け「あっ、これは大変だっ」と気付いて、すぐさま閉じたような映画とでもいいましょうか?
愛・欲望・暴力・嘘・秘密・病・性癖・・・登場人物がそれぞれ心に抱え続けているものは、 私にとってずいぶんと奇妙なモノに見えました。しかし、主人公ミッシェルの職業を【精神分析医】に設定し、 登場人物の心情をみずから密室で語らせることにより、それらがごくごく当たり前の事に思えてしまうのは面白かったです。 ただ、ラストの謎とき部分は余分・・・かも。
理性と本能の狭間におかれ、あわてふためく(か〜なりドジな)ジャン・ユーグ・アングラードの 奮闘ぶり+人間臭さは楽しめました。ジャンル分けに苦しむであろう一品。(苦笑)
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「アザーズ」
としさん…1800円
最後までだまされていました。良い映画かも知れませんが、1回見てしまうと、 ネタバレなので2回目を見ようと思わない映画でした。

まろさん…750円
数々のネタばれの危険を逃れつつ、ビデオ化されて、やっとこの作品を観ました。 (ニコ−ル・キッドマン好きなんですよ。)
怖くないですねえ。(笑)序盤なんて、かなり眠気来ました。 終盤のどんでん返しも、割と早い段階で8割がた予想できました。 道具立ては揃っているのに、使い方を間違って失敗した作品ですね。 ヘンリ−・ジェイムスの「ねじの回転」をかなり意識しているようですね。 プロットも展開も違いますけど・・・。
映像はキレイだと思います。でも、「思わせぶり」が多いんですよね。 重要かと思われた人物が、それほど物語自体に貢献していないとこなんて・・・。 でも、一番最後のやりとりは、好きですね。 怖さよりは悲劇性のほうが強調された作品です。 なんか、中途半端。ニコ−ル主演じゃなかったら、観ませんでしたね、多分。

carawayさん…2500円
光と影と静寂で作り出される恐怖。得体の知れないものが日常に割り込んでくる恐怖。 信じていたものが、一瞬で崩れ去る恐怖。ニコール・キッドマンの張り詰めた糸のような神経がいつ切れるのか、 緊張感がたまらない。すべてを知ったときの、主人公の哀しさが心に残る。

jettoさん…2200円
まあ強いて言えば「ホラー」のカテゴリーに入るんだろうけど、それにとらわれず、 ホラー嫌いの人にも是非観てほしい。今のところ今年一番でした。

ナンシーさん…1799円
ニコール・キッドマンじゃなかったら、もうちょっとお勉強してくださる?(笑)って 値段になってたかもしれません。彼女が作品の雰囲気に合っていたのでキャスティングは○。 恐れ慄く表情は『冷たい月を抱く女』を彷彿とさせてくれました。
途中から「これ、もしかして…アレかな?」と思っていたら、案の定そういう結末だったのが残念。 ミスリーディングがあちこちあって、そのぶん期待が膨らんでいたため、肩透かしを食らってしまった気分でした。 あのミスリーディングの数々、ちょっとムダというか、いただけないかも…。 それから、せっかく光を遮断した世界がそこにあるのだから、「闇」をもっと生かしてほしかったかな。
子役の2人、まったくの素人さんだそうですけど、弟(ニコラス)の表情がすごく怖くて、 主役を食っちゃってるなぁって感じがするくらい良かったです♪

TAMAさん…1999円
ネガ・ポジの関係。微妙にねじれた所へおかれた私。
以前、同じような設定の映画を観たけれど、途中でからくり(らしきもの)には気付いていた。 だからといって楽しめなかったわけではないが、やはり少し残念である。 『アザーズ』は、からくり云々よりも古風な作り自体が好きだ。映像・衣装・小道具... そして、効果音の使い方。「いつか見たことあるような?」と頭の片隅で考えながらも、 目をこらし・耳をすませてしまわずにいられない。
輪郭の欠けた既視感を追及できぬまま終焉へ。古風なのに、古臭くは・・・ない。 ニコール・キッドマンは典型的な美女として描かれている。「気丈さ・強さ」と 「もろさ・あやうさ」を兼ね備えた主人公、『アザーズ』の魅力は「相反する・ねじれ現象」 なのかもしれないと勝手にそう思っている。 主人公親子の恐れる対象は、ひとつだけでなく、どこにでもある(いる)...。 そのすべてを受け容れた時、ねじれが解ける。(もっと高い値段でもいいかな?)

CHIKARINさん…2600円
揺れるランプの炎、何かが潜んでいそうな暗い屋敷など、雰囲気で見せる静かな怖さ。 そして(ネタバレなので具体的に書けないけど)音や見えたものなど、インパクトのある怖さ。 その、両方のバランスがうまく取れていました。背中をじわ〜と寒さがつたってくるような気分を堪能しました。
「真相」は、判る人には判っちゃうかも。でも私は判ってもなお「どういう仕掛けをどこで出すか」を楽しみました。 ニコール・キッドマンの名演技に、音楽の美しさも含めてのお値段てことで。

SADAHIKO…2500円
光と影…こんな映画を観ていると、映画はなんとゴシック・ロマンを描くのに適したメディアなんだろうと思う。 カーテンがいつも閉じられた部屋で、闇と光どちらにも恐怖を感じる子供たち。光の残像として取り残された死者たちの 写真。闇に潜んでいる死者たちの影。光と闇、生と死。これらは隣りあわせであることを、この映画で改めて思う。

SACHINEKO…2500円
ゴシック・ホラーの名の通りの雰囲気と、見せ方がじょうずでした。
それと映画の"味"を壊さない"味のある脇役たち"。特にニコール・キッドマンは、魅力的な女優さんに なったなぁ、と感心しました。トム・クルーズと別れて、良かったかも…ですね。
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「活きる」
まろさん…800円
大好きな、チャン・イ−モウ監督作品、やっとビデオで見ました。
う〜ん・・・。いい話なんですけど、激動の時代に翻弄される人々のお話は、 あまりにも類型的過ぎて、それを淡々と描かれても、感動が伝わらないんですよね。 この監督なら、もう一工夫できるはずなんだけど・・・。
ただ、「マントウ食い過ぎて肝心の時に全く役に立たなかったお医者さん」の話は、 かなり笑いました。不幸な状況なのに、それを昔の笑い話みたいに、老夫婦が語るとこは、 なかなかよかったです。
とにかく、人物描写も簡略的過ぎて、家族の一人が死んでしまうときでも、 あまり悲しみが伝わってこないんですよね。 この監督の同じ路線では、「初恋のきた道」のほうが、ずっと出来が良かったように思います。
最近、この路線が多いですよね、この監督。(新作の「至福のとき」も。) ボクはどちらかというと、「紅夢」や「菊豆」や「上海ル−ジュ」などの ドロドロ路線の新作を期待してるんですが・・・。

とりいちゃん…3000円
中国の歴史が勉強できます。『ラストエンペラー』ほど、深刻でなく、 さりげなく笑える場面が入っているところが好感が持てました。
あの夫婦をノンポリと非難することは、簡単だと思いますが、激動の中国では あのような活きかたもアリだったと思います。生きる事の大切さ、 どんなにつらくても絶対に死んではいけないと思いました。

古だぬきさん…170円
8年前の作品を何故今頃公開するのか。その程度の出来だから。義和団事件もなければ抗日運動もなく、口当たり良すぎ。 死の描写もこれ見よがしで工夫がない。夫婦間の機微ももう少し描いても良いのでは。
もしもはないけれど、今のチャン・イーモー監督であればと思ったりもした。イメージに広がりのない作品なのでテレビで十分。

ギョー座の女さん…3000円
冷静に考えるととても不幸なお話なのに、不思議なユーモアがちりばまれているので、中和されている。 コン・リーがさりげなく芯の強い母親を演じていて良かった。父親役の役者さんも飄々としていて味わいがあった。

SADAHIKO…3500円
国民党軍と共産党軍などの内戦シーンなどを観ると、同じ時期に観た『ブラックホーク・ダウン』よりも こちらのほうがより映画的で私には好感が持てます。
影絵芝居の使い方、悲劇と喜劇を同じシーンに同居させるなど、作り手の余裕さえ感じさせる大人の映画。中国の歴史 も誰にでも、無理なく教えてくれますしね。必見ですよぉ!

SACHINEKO…4000円
2002年、4月時点で今年のベスト1映画です。
清朝崩壊後、第二次大戦から文化大革命の終わりまで、二人の主人公の夫婦は、生き延びてきました。 命拾いをする度、大事なもの(人)を失いながら。歴史に翻弄されて生きながらえる 運命とその皮肉…こんな話だと、さぞ暗い映画だろうと思うでしょうが、 ぜひご覧になってみてください。素晴らしいですよ、この映画は。
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「家路」
SADAHIKO…4000円
老俳優の淡々とした日常の中から、彼の演じる人物の中から、生きることの意味を問いただす真摯な映画です。 パリの華やかな風景はいわば『テンペスト』のプロスペローの魔法が生んだかのような儚げな美しささえ漂わせ ます。ミシェル・ピコリの演技は、「そして人生は繰り返される」という映画のテーマにふさわしく、高貴ささ え漂います。92歳の監督だからこそ達成しえたこの映画、私の心もとても豊かにしてくれました。

SACHINEKO…3500円
お客に媚びない、映画は芸術だーー!などと大上段に構えない自然体の映画。 しかも、92歳の老監督がいまだみずみずしい感覚を持っていることに驚きました。
晩年を迎えた老俳優と孫の毎日をたんたんと描いているだけなのに、 こんなに豊かで芸術性の高い作品、映画らしい映画に出会えるのは、そう何本もないと思います。 セリフも少ない演出に応えた俳優人の演技力にも大拍手です。 でも今、こういう映画はウケないんですよね、悲しいことに。 ハリウッド映画のように、すべては説明してくれませんし、観る側が積極的に かかわっていかないと、映画についていけないかも知れません。
これからご覧になる方は、『ニューシネマ・パラダイス』の線を期待していくと、 ガッカリしますので、お気をつけくださいね。
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「アメリ」
旧七夕さん…3500円
すごくいい作品でした。この作品を見た後、なんかもやもやみたいなものがスッと消えて元気になれます。
一回見て満足する映画が多いなか、この映画は何度見ても新たな発見がありそういう意味も込めて、 この値段をつけました。久々にいい映画を見た気がします。

kabuさん…3000円
アメリ可愛い!可愛すぎるぜ!こんちくしょー!! 幸せなことが水切りだったりビーンズに指を突っ込むことだったり・・。 イタズラも憎めないな〜。他人を幸せにするということは巡り巡って自分を幸福にするのだな。

ギョー座の女さん…2800円
可愛い中にもちょっと毒がある、フランス映画でなきゃ味わえない雰囲気が とっても良かったです。それぞれの場面のディテールが細かく凝っていて、 一回観ただけでは見逃しているところがある気がするので、もう一度観たいです。
・・パリの裏道を散歩したい気分にさせられました。

なかじゅんさん…3200円
面白かった。フランス映画はあまり好きではないけどとっても面白かったです。 部屋とかもめちゃくちゃかわいいし、アメリのファッションや髪型もかわいかったですね。

ほびっとさん…3000円
観た後で何かとても爽やかでした。何か夢を与えられたような気がしました。そして元気が出てきました。

まりさん…2800円
私の持論。「いい映画の全てが食べたくなる映画ではないが、食べたくなる映画は すべていい映画である」。
いや、別に食べ物ばっかり出てくる映画のことを誉めてるわけではないのですよ。 映画自体の雰囲気、色調、ストーリーすべてが食欲をそそるような心地よさに あふれてる映画のことを言ってるんです。 「アメリ」はまさにそれ。どのシーンもどのシーンも、これが食べ物だったら 最高に美味しいに違いない、って匂いと味わいにあふれてる。…ので、 つい観た帰りにクレームブリュレ食べちゃいました。

とりいちゃん…3000円
アメリのようなかわいい悪戯は、誰でもやってみたくなるのではないのだろうか? 果物屋で、いじめられている青年には同情してしまった。 果物屋の主人にアメリの投げつけるセリフの痛快な事といったら…。 きっと、フランス語が理解できたら、もっと楽しめたと思う。
アメリをはじめとして、周囲のひとの何が好きで、何がキライかというのが、 やたら具体的で面白かった。映画の中で映画を上映している場面のあるものは、 基本的に大好きなんですけど、まさかアレを上映しているとは…。 もっと、観たかったな。この映画は、トリュフォーへのオマージュも入っていると思いました。

TAMAさん…2000円
とにかくアメリが魅力的。ニノは変わり者だけど良い男!脇を固めたその他の登場人物も、 それぞれに妙なところを持っているのにお話から浮いてはおらず、なくてはならない人ばかりだと思う。
町並み、インテリア、小道具の数々(=粋な使い方)には、「さすがフランス映画だなぁ〜」と感心させられた。 だらだら続く日常生活で、つい見落としがちな「小さな発見=自己満足の世界」を、 力まず楽しく見せてもらったような気がする。アメリのお父さんを元気づける「ノーム人形の世界旅行!!(笑)」がとても好き!

シッカンさん…3000円
2ヶ月前に試写会で見てから一人アメリブームでした。 やっと、また映画館で見られて嬉しい。見終わった後、ほんわか 幸せ気分になるのがいいです。映像も音楽も良いし。 フランス映画らしい映画で、モンマルトル歩きたくなります。

SADAHIKO…3000円
映像はポップで一見『ムーランルージュ』風のカット割なのだけれど、 お話はフランス・コメディの伝統を感じさせます。
ただそれらと違うのは、アパートの住人、カフェの住人それぞれみんなの孤独を 思いっきりデフォルメ化しているところです。その笑いの連続の中に誰もが 何かしら抱えている真実を含んでいるんですね。それがこの映画のすごいところだし、 共感できるところじゃないかな。
アメリは可愛いし、映像、音楽、美術どれをとっても一級品の小粋な映画です。

SACHINEKO…3200円
もうねぇ、とにかくフランス映画っぽいんですよ、全部! 下町のちっぽけな人々を描く…決して突き放さず、その眼差しがまた優しいの。 それが、なんてソフトでお洒落なんでしょう。
理屈は抜きにして、「アメリとアメリの世界」に自分の身を置いてみましょう。 それでみーんなみーんな幸せな気分になりましょうよ。
ただ、アメリカ映画の『パッチ・アダムス』ように、善意の押し付けがないし、 明確に何か言っているわけではないから、その雰囲気に入れない人はダメかも しれないですね。
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「愛のエチュード」
SADAHIKO…1600円
主人公の男が少年時代にどんなトラウマがあったか。また頭がどんどんヘンになっていく ところの心象風景などは、見事に描かれていて良かったです。
けれどこの映画、せっかくヴィスコンティが少年時代を過ごしたというお屋敷を ロケに使っているというのに、時代の空気が表現できていないんですね。 亡命貴族のお嬢さんが、変わり者のチェス・プレイヤーに惹かれる動機も不明瞭で、 なにか感情ばかりが先走っていて、理解できない部分がありましたな。

SACHINEKO…1300円
すんません(__)!エミリー・ワトソン主演の作品とは相性が悪いのです。 エミリー・ワトソンはロシアの亡命貴族には見えず、ジョン・タトゥーロは、 マッドさ加減は良かったけど、元ロシアのおぼっちゃまには到底……。^^;
関係ないけど、私は『恋のエチュード』のが好き。
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「アードマン・コレクション」
SADAHIKO…2500円
短編集なので、このお値段をつけるのが妥当かどうかなのですが、 これくらい払ってもいいくらいの満足度はあります。
『チキン・ラン』みたいにお金はかかっていなくても、仕事はとにかく細かいです。 ブラックなユーモアあり、ホロリとさせられるお伽話あり、背筋が寒くなる社会派あり。 たかが粘土アニメとバカにするなかれ、21世紀は、この製作集団からは目が離せないですぞ!

SACHINEKO…2300円
大笑いしながら観ていたのに、観終わってしばらくして、 スーッと背筋が寒くなるような話あり、哀しい話、ブラックな話あり。 1970年代の作品もあるのですが、時代の古さをまったく感じません。 皆の衆、"たかがアニメ"とあなどることなかれ。
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「アタック・ザ・ガスステーション」
いずみさん…1500円
このフザケた若僧即ち襲撃犯たちが、各人個性があって中々面白いです。 彼らの過去もフラッシュバックされて、それなりのグレた理由も語りますが、 だからって観る側にお涙頂戴的同情を強要+深入りもさせようともしません。 その点があっさりして良かったです。
イ・ソンジェの角刈りは似合いません。 しりとり遊びのところはとても面白かったです。今では考えられない豪華な出演者です。 ユ・オソンの演技の幅の広さに恐れ入りまして候。

老練・ばこーるさん…2600円
こういうの、絶対見ないタイプの映画だな、と思ってる人、多いでしょ。 若者がガソリンスタンド襲う青春ヴァイオレンスもの、とかって・・。
最初はお金とって逃げるつもりだったんだけどね、どんどん話しが大きくなっちゃって、大笑い。 時にはマジな4人の若者も、お店の人質になった人たちもキャラクターの描写がいい! 立てこもりものの3大傑作のひとつ。(私のあと2つは、「狼たちの午後」と「人民英雄」)
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「あの頃ペニー・レインと」
とりいちゃん…1000円
すごく期待して観に行ったので、正直期待はずれでした。 もちろんみなさんの書き込んでおられるように、アメリカが流れる場面や おねえさんの残していったレコードに針を落とし、音楽が流れ出すシーンなどには ゾクゾクしました。ひょっとしたら、リトルダンサーぐらい興奮させてくれるか、 と期待したのですが、だんだん退屈な展開になってしまいました。
小型飛行機が、墜落か?というときにメンバーの大カミングアウト大会?がありますが、 確かにストーリー上必要な場面ではあると思いますが、 ここの演出が笑いをとるためのものであったなら、今日のお客さん誰も笑ってなかったし、 残念ながら、あまりうまくいっていませんね。
この映画、もう少しクスッと笑える部分があれば、もっと面白くなったとおもいます。 題材も役者もいいので、損をしていると思いました。

SADAHIKO…2800円
レコードが回転し始めて、主人公の人生も変わり始めます。これ、CDでは気分がでませんね。 自伝的要素も手伝ってか、説得力があります。ライブ・シーンも迫力ありますしね。
親元を離れて主人公が成長していく過程もよくわかります。母親の葛藤の挿入のされかたもうまいです。 なおかつ、コメディ・タッチ!なにか大切なものを思い出させてくれるこれは名作です。

SACHINEKO…2500円
S.Gの「アメリカ」という曲は、何度も何度も聴いたことがあるのに、 鳥肌が立つほど感動したのは、これが初めて。
やはりオスカーの脚本賞を取っただけのことはありますね。語り口のうまさは絶品です。 ライブ・シーンのリアリティはさることながら、舞台裏での様子、ファンとの関係、 どれを取っても説得力がありました。
私が特に気に入ったシーンは、♪アメリカ♪の流れるシーン、飛行機のシーン、そして ラストシーンの決め方でした。おススメです。
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「アタック・ナンバーハーフ」
まめさん…2500円
チラシに腰が退けてビデオで観たんですが、すごくよかったです。 イロモノっぽく扱ってたチラシのデザイン(ビデオのパッケージにも使われています)の印象とは違い、 映画の中の登場人物達はすごく健気で可愛らしいのです。おかまパワーはバレーだけでなく、 映画の中でそこかしこに弾けておりました。マル。

SACHINEKO…1800円
小さな県の弱小男子バレーボールチームが、全タイ大会で優勝するまでの実話の映画化。
"愛と涙と感動の物語"!……昔懐かしい「スクール・ウォーズ」のバレーボール版と言いたいところですが、 選手たちが不良どもではなく、おカマちゃんなんですねぇ。(笑)普段は小指立てて、腰をクネクネして いるんですが、いざプレイとなると、鼻の穴をおっぴろげて、しっかりオトコになってました。 もう大爆笑!
爆笑の中にも、おカマちゃんたちの哀しみもしっかりとかいまみえて、 ホロリとさせられるシーンも…。しかし!ヘタな女よりもしっかりしてるね、彼女たちは。 関係ないけど、選手の一人がジャイアンツの元木にそっくりだったわ。
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「生きたい」
亀甲鶴さん…3000円
姥捨て伝説を下敷きにして、老父を老人ホームにいれた娘の心を描く。
生への執着を如何断つのか?新藤の答えは、あくまで生に執着し、 1分1秒でも戦い続けること。 ドラマ性なしに、たんたんと新藤のエッセイを読み終わったような、 これは名画と。
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「イゴールの約束」
亀甲鶴さん…3000円
『ロゼッタ』を先に見て、書き込みしたが、この監督は面白い。 子供の一途さに的をしぼって、一気に描き挙げる。 数年ぶりに観たベスト。何もいう事無い。しばらく考えたい。
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「アンジェラの灰」
まろさん…1800円
最初、映画館で見たときは、「あ〜何て、重い映画だろう!」と思ったが、改めてビデオで見て、 原作も読んで、やっぱりいいなあ、と思った。原作は、もっと盛りだくさん、いろんなエピソ−ドがつまってます。 かなり、原作に忠実に作っているので、読んでから見ても、やっぱりいいよ! (原作もとてもいいですよ。笑わされたり、泣かされたり。)
一番好きなのは、子供の頃からいつもがみがみ叱ってばかりで怖いおばさんが、主人公が郵便局への就職が決まったとき、 無理して、ス−ツを買ってやるシ−ン。主人公も、思わず叔母さんの思いがけない優しさに触れて、涙がぽろり。 あと、父親役のロバ−ト・カ−ライルが好演!赤ん坊のミルク代まで飲んでしまうダメ親父ながら、 子供達には、優しくて、やっぱり憎めない、という難しいキャラクタ−を見事に演じます。

ほびっとさん…2000円
貧しいアイルランド人一家の話なのに変にじめじめしていないのは、 両親役のエミリー・ワトソンとロバート・カーライルのせいか。 1歩間違えばやたら悲しい物語な筈なのに、むしろ子供の強さを感じて 救われる思いだった。予告編がお涙頂戴パターンだったのとは大違い。

TAMAさん…2500円
久々に自分好みの作品に出会えた気がします。
幼年期・少年期・青年期に渡る3人の主人公フランク役が秀逸、 子だくさんで気丈な母親役のエミリー・ワトソンと、 憎みきれない酔っぱらいの父親役ロバート・カーライルも素晴らしかったです。 時間の割にラストが少しだけあっけなく感じられたのは原作に忠実だからでしょうか? (タイトルである「アンジェラの灰」を故郷へ返すのは原作においても続編部分らしい) 延々と続く悲惨な状況を描きつつ、ユーモアや笑いを忘れない描き方に、 上映中もあちらこちらで泣き笑いする声が聞かれました。
P.S.アラン・パーカー監督もチラッと出ています。音楽も良かったです!◎

SADAHIKO…1800円
アイルランド版の『どん底』とでも言ったら良いのだろうか。 「地獄はここよ」という同じセリフがあったこと。 「掃き溜め」のように雨水が部屋に流れ込む家、それで想起させされた。 何も変わらないのは、シャノン河の水の流れ。 その向こうに彼は、未来への希望を見ていたのだろうか。

SACHINEKO…2000円
雨の多いアイルランド、そして湿気の多いアイルランド。それらが、 まとめて主人公家族に流れ込んできたのではないかと思われるほどの 悲惨な映画であるけれど、それほど陰々滅々としていないのは、 やはり子供たちのバイタリティなのかもしれない。
原作は、もっとユーモアをまじえた軽いタッチらしいが、やはり社会派のアラン・パーカー 監督。貧しさ、心の貧しさ、宗教など時代背景も骨太に描いていて、さすがと思わされた。
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「アンドリュー」
ポーロさん…4000円
おもしろかったですっ
今では考えられない人間ロボットが住む世界の物語。 人間になるために努力するアンドリュー。 そして一人の女の人と恋をする・・・。 アンドリューの懸命に生きる姿に感動しました・・・。 でも個人的には明るい結末であってほしかった・・・。

こーやさん…1500円
ロビンウィリアムスらしい激しい刺激はないけど、 やさしさにあふれている作品でした。
ロビンウィリアムスが実際にロボットの中に入っていたらしいですが、 それがまた子供時代にTVでみたアメリカドラマの雰囲気を持たしていて、 とてもよかったです。難としては、ちょっとあっさりしすぎかな?
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「イギリスから来た男」
いずみさん…2500円
ひやぁ〜もう別の意味で面白かったです。機関車トーマスのおじいちゃんが・・・(笑) スタンプさんは悪役のイメージが強いのですが、綺麗に年を重ねていますね。 飛行機に乗っているシーンの顔がとても良いです。邦題もいいです。

SADAHIKO…3000円
一俳優の過去の作品を映画のストーリーに組み入れたこと。これが情感を見事に高めています。 60年代後半に一時代を築いた二人の俳優の過去もオーバー・ラップして、 上映時間以上の深みが。
バラバラにパズルのように組み込まれた映像も、人の記憶の流れのようで、過去の 映画シーンとマッチし、新鮮な現代のハード・ボイルドが誕生しました。テレンス・スタンプいいねぇ。

SACHINEKO…2400円
オーターメイドのスーツ姿も、中年ゲイも、そしてハードボイルド風に決めたジーンズ&ジャンバーも、 テレンス・スタンプの手にかかると、とにかく優雅で美しい。
わかりやすい映画が好きな方には、ちょっと付いて行けない演出もあるかも知れません。 例えば、過去と現在とがゴッチャに出てきますし、主人公の感情を 置き換えた形で、表現している部分も一瞬出てきます。
ハリウッドスターとは、一味違うシブくて美しい中年、テレンス・スタンプを ぜひ堪能してください。ジジィ万歳!!
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「あの子を探して」
ほびっとさん…1800円
映画の前半、かなり昔の話なのかと思ってしまうほど中国の田舎は何もないのだとつくづく思い知らされた。 電気などは無いと言う話をしばしば聞かされていたにもかかわらずである。
この監督の描く中国の田舎の景色の美しさには素晴らしい。それに比べて都会は全く 対象的に無味乾燥的で対象の妙が有る。いやそれより、都会は彼にとって魅力の無い場所なのかも。 子供達はいやはやしっかりしている、強くて健気なんですよね。

SADAHIKO…3200円
子供を描くと社会が見えてくる。これもそんな映画です。素人の子供たちの表情が素晴らしい。ドキュ メント・タッチのようでいて、随所に印象深いシーンもあって、繊細な映画。黒板に子供たちが、思い 思いの字を書くシーンが、個人的にはとても好きだ。

SACHINEKO…3500円
中国の貧しい農村の小学校、文化大革命という時代。
13歳の非常勤教師の主人公の、いつも口を「への字」に結んで、決して笑わない。貧しいからこそ、 彼女は、知らず知らずのうちに、厳しい社会、拝金主義の影響をもろに受けてしまい、 子供らしい純粋さを失ったかのように見える。
これだけだと、とても悲しい映画のようだけれど、無表情だった彼女は、 物語が進むにつれて、どんどん表情が豊かになっていきます。
<物質的な豊さ=心の豊さ>ではありません。 生き生きとした子供たちの笑顔、涙を見て、自分が忘れたモノ、 今だから大事なことを、もう一度考えてみてね。
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「アウト・オブ・タウナーズ」
SACHINEKO…1300円
もうねぇ、まんねりなギャグ、相変わらずのキャスト…とクサすわけじゃないのよ、 それがいいのよーーー。(*^.^*)
ただね、この間テレビで『ワンダとダイヤと優しいやつら』を観たんだけど、 やっぱりこっちのがぜんぜんいいわ、スティーブ・マーチン。 …というわけで、安心して楽しめるコメディ映画ということと、ジョン・クリースの 芸達者ぶりに1800円、でも劇場が最低だからマイナス500円、というわけで この値段。
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「アシュラ」
ギョー座の女さん…1100円
「超激辛マサラムービー」という謳い文句だが、今まで私が観たインド映画の中で 一番後味が悪かった。
元スチュワーデスの人妻が、ある青年実業家に横恋慕されてつきまとわれ、 夫や子供を殺され、挙句の果てに無実の罪をきせられて刑務所に入れられる。 3年の刑期ののち出所した彼女は、復讐の鬼と化して、自分を陥れた男たちを 次々と惨殺していくのだった。
…とにかく暴力シーンが過激で、「ここまでやらなくても」というようなエグい 場面も出てくるので、うんざりする。 青年実業家役のシャー・ルク・カーンも、いつものキュートな二枚目半の魅力が 生かされていなくて気の毒である。
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「インサイダー」
ギョー座の女さん…2200円
巨大タバコ産業という強敵に立ち向かう二人の夕陽のガンマン−−− まるで現代を舞台にした西部劇のような味わいの作品である。
アル・パチーノが、筋の通った粘り強くて潔い”ニュースマン” を演じていて、カッコいい。ラッセル・クロウも、最初迷いつつ、 脅迫され、家族の平和まで失いつつも、信念を貫き通す告発者を 体当たりで演じている。 あの老け具合と中年太りの体つきは脱帽ものである。
意義ある作品だけに、アカデミー賞で無冠に終わったのが残念である。

SADAHIKO…2000円
久々に骨のあるジャーナリズム映画を観たという満足感あり。
「シックスティミニッツ」は毎週見ているので余計に興味深い。 それにしても、小淵首相入院の記者会見を思い起こすと、アメリカのジャーナ リストは、日本よりも今なお、はるかに健康的だと思ってしまう。

SACHINEKO…2300円
毎週楽しみにしている「60ミニッツ」を題材にした映画。
アメリカ映画にありがちな、告発映画ということにとどまらず、 人間の苦しみ、悲しみ、怒り、そして誇りが、ガッチリと描けていた。 とても見ごたえのある映画だった。
この映画に、厚みを加えているのは、やはりアル・パチーノ! 彼はちゃんと作品を選んでますね。
うぅぅぅ、ジーン・ハックマンにも、こういうかっこいい役をやらせてあげたいーーー!
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「アナザー・ヘヴン」
みつぐさん…1800円
TVとリンクしてるって話だけど、基本的にはなんにも関係ないみたい。
飯田讓治監督の一連のテーマ「脳−潜在的な人間の能力」の可能性を追求している。 私はこの監督の映像が好きなので大いに楽しめた。 同列にされる岩井俊二監督(映像はどっかの写真の切り貼りみたい)と違って、 映像を自分の物にしてオリジナルなものになってるから。
〈ネタ映画が『ヒドゥン』『パラサイト・イヴ』?)でも違う映画になってんだよね。 美形がいっぱい出てきて楽しいし、江口洋介君のキスシーンにはなぜか、驚くやら色っぽいやら・・・
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「アンナと王様」
ギョー座の女さん…2000円
ミュージカル『王様と私』よりも寓話に忠実だという。
ジョディ・フォスターが素晴らしい。凛としたイギリス人女性を 自然に演じている。 チョウ・ユンファも、強いだけではなく、悩み、ユーモアのある王様 を存在感たっぷりに演じていて良かった。 セットとは思えない建物や豪華な衣装もすべて融合していて、 予想以上に感動できた。
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「アメリカン・ヒストリーX」
深川さん…1000円
一見社会派映画かと思いきや、結局のところは、エンターテイメイトであった。 期待はずれだった。

SADAHIKO…1300円
最後まで画面に引き寄せられる点は、さすがアメリカ映画だけれど、 ストーリーに難があるし、せっかくのテーマも掘り下げがもうひと息なのは、 しょせん「ハリウッド印」か…。(黒人の観客は怒りまっせ!)

monmonさん…9800円
はじめて投稿させていただきます。アメリカンヒストリーXよかったです。 エドワード・ノートンうまい!この一言です。ノートンの演技を見るだけでも、もとはとれてます。 重い内容ですが、これぞ単館系の醍醐味です。
まだご覧になっておられない方は是非!

あーこさん…3600円
エドワード・ノートン、すごく良かったですo(^o^)oワォ! マッチョな体に刺青・・期待どうりの演技、いや〜、すばらしかったです。 ホントにすばらしかったです。ホントに(^^;)ゞ 白人至上主義者ゆえに、読んでいてつらいセリフも多々ありましたが…。
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「愛と憎しみのデカン高原」
ギョー座の女さん…1600円
インド映画の隠し玉、テルグ語映画の初見参である。
テルグ語は、リズムと韻を大切にして、インドの言語でもっとも美しいと言われているそうだ。 テルグ語映画は、インドの他の言語の映画を抑えて、製作本数が最も多い。 その割には、名前顔負けの感じで残念だった。 なにより、主人公に華がないのが痛かった。
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「雨あがる」
ミニミーさん…5000円
珍しくすばらしい日本映画だね!剣を持つとものすごく強いのに、心はとても優しく穏やかな主人公が気に入った! 静なる部分が心地よく描かれた傑作ではないでしょうか?

りょういちさん…1800円
黒沢明氏へのアンソロジーでしょうか。それで充分です。
スクリーンを観ていて奥行き感を感じる映画は滅多にありません。 細かいトコロまで神経を使った良質の映画だと思いますですね。 こういう映画を残す事も映画人の役目かもしれない・・・。

オヨヨさん…2200円
はっきり言って、こういうの大好きですね。 確かに洋画慣れした人達には、何?何処が見せ場? ってな感じだけど、これこそ邦画というか日本映画!です。 これは、ビデオで見たら多分頂けないでしょう。 人々のふれあい、自然いっぱい、お天道様とともに日々生活。 日本も昔はこうだったのです。(見た訳じゃないけど…たぶん)

亀甲鶴さん…200円
宮崎サンは原節子である。<日本人>好みというのは、欧米を理想とし, 追いつこうとする<日本人好み>に過ぎない。 寺尾サンは,また逃げ出すに違いない。 伝統というのは,実はその中身は西洋崇拝ではないのか。 君の言う日本人とは何か?

みつぐさん…2000円
日本人が必ず映画を見なければいけないという法律ができたとすれば(できるか〜)、 必ず必須作品にしたい映画。
人として「心がけ」を持っておきたい気持ちを映像化している。 さすが黒澤監督やっぱり監督に映像化してほしかったです。

SADAHIKO…2300円
冒頭の雨の音が、紛れもなく日本の雨の音。いいんです。黒澤明監督の映画とはまるで タッチが違うけれど、日本映画の伝統が息づいた佳作です。黒澤監督は晩年、小津映画を 観て、自分の映画になかったものを発見したという話が残っています。それでこんな穏やかな 脚本を書いたのかとふと思いました。

SACHINEKO…2200円
自分でも、映画とテレビドラマの境目がなくなってしまった ような気がしていたんですが、この映画は映画館でこそ観る 映画だな、と思いました。 「音」「光」…テレビでは、半減してしまうでしょう。 テンポが遅くて、いまどきのアメリカ映画に慣れている方には、 ちょっとキツいかもしれませんが、ご覧になっていただきたい作品です。
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「アフター・グロウ」
SADAHIKO…2300円
モントリオールの秋の日暮れとジャズ。年齢の違う二組の夫婦の不倫物語。 これは大人のための大人による大人のための映画です。 こういう映画はじっくりと観たいですね。

SACHINEKO…2000円
ジュリー・クリスティが、いつまでも美しく輝いているのに嬉しくなりました。
ただの不倫の話ではなく、人の心の奥底まで踏みこんだお話しや演出は、 小品ながら、見応えがありましたね。
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「イエス・ボス」
ギョー座の女さん…2800円
『ラジュー出世する』のシャー・ルク・カーンとジュヒー・チャウラーのコンビによる '97年度作品。
ボスには"ヘラヘライエスマンのタイコ持ち"の青年が、自分が好きになったモデル をボスに気に入られて、仲を取り持つハメに陥る。しかも、ボスは既婚で女ったらしのしょーもない奴。 彼女をボスから取り返さなければ…。 しかし、事の成り行きで、モデルと新婚のカップルを演じる。
今回も、道化師のかっこうをしたり、女物のネグリジェ姿まで見せてくれる。 何でも似合う不思議なキャラである。 相手役のジュビーちゃんも相変わらずの"由美かおる顔"とナイス・バディでキュートに 迫ります。
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「アメリカン・ビューティ」
まりーなさん…1500円
う〜ん、別に悪くはなかったと思うけど、カタルシスがないね。 どちらかといえばマイナー・・・・のような印象も受ける。 そういえば、少女漫画でこういう内容のもの(プラス、もうちょっとドラマチックにしたもの、) を読んだような記憶がある。
構成とか、運びとかは、一応練られてて、飽きさせないようにはなっているけど、 特別に引きつられるということもなかったなあ。 でも、まあ、あの手のお母さんって、現実に数多くいると思われる。

カイジさん…1800円
今更ながらではありますが、書いてみようかと・・・
アメリカンビューティはバラの名前だけを意味するのではなく、 「アメリカの美」とか「アメリカ人の美」とかも意味してるのかもしれない。
考えてみれば、それぞれのキャラはそれぞれの美意識を持ち、それに従うように生きていた。 この映画は、6人のキャラによって形造られているといっても言い過ぎでないと思う。 それぞれが悩みを抱え、映画が進むにつれてそれぞれの結論を出していく。 映画の始めと終わりでは違う人間になっている。 それを成長と言うかは別として、しかし6人が絡み合うことで変化が生まれた。 その辺をうまく描いた映画だったと思う。 今更だけど、良い映画だったので書いてみた。

まりさん…1000円
この映画を「面白かった」という人は、なぜか何か映画雑誌をよく読んだり、 定期購読してたりする人が多い…。私も映画雑誌をよく立ち読みするおかげで、 この映画の見どころや面白さを事前に学習することができたおかげで、 半分は楽しめました。お値段の1000円は役者の演技と、新人の発掘料ね。
じゃあ800円の損はというと…現実はこんなに甘くないぞ、といいたい。 あんな詩的なサイコ野郎はいないっす、現実に。 ビデオを撮りつづけるサイコな人に現実に遭遇したことがあるけど、 ほんと言葉なんて通じなかったぞ!あとあんなセクシー女子高生が、 一瞬でもへぼい親父にタダで身をまかせるようなこと…あるわけないじゃん!
なんかね、中流家庭の崩壊とか分かったげなこと言われてるけど、 まだまだあの映画は幻想にあふれてて、この先夢も幻想も地に堕ちた未来を 生きるであろう若者にはさ、その幻想の未練たらしさが…切ないっつ〜か苦いね。

りょういちさん…1800円
値段も、時間もこの映画になら使っても惜しくないです。
Kスペイシー、名優ですね。監督は確か映画初デビューじゃなかったでしょうか。 舞台畑の人だったと記憶してますが。映画では異例の通し稽古を数ヶ月やったとかで、 その分役者たちの緊張感やキャラクターへの移入が素直に伝わって来ます。
ストーリーは割と淡々と進むけれど、人物描写が深くて見終わってから平坦だったかな? と思う程度。黙して語らずの様な威厳のある雰囲気の映画だった(^^)

TAMAさん…2300円
前評判に違わない、良い作品です。
レスターがアンジェラを思い浮かべる幻想シーンが印象的。
10代の少年・少女と、その親達の世代(40代!?)とのギャップは苦笑もの。 なんだか人ごとではない気もします。(笑) 全体的によく練られたストーリーで、スパイス的なひねりもきいており、 「うまい!」と感心させられました。満足。

ほびっとさん…2400円
さすがアカデミー賞を取るだけあって楽しめた。
家族がバラバラになってしまった2つの家庭が隣あわせに なることの変な不気味さと、ホモのカップルがご近所に住んでいると 云う今時ありそうなそして風景。
本当ならもっとどろどろしていそうな設定がそう感じさせないのは、 一種の謎解きの要素があるからかも知れない。 すくなくても私は犯人は誰なのかと考えながら見てしまいました。

SADAHIKO…3200円
アメリカの家族の崩壊をコメディ・タッチで描き出す。 喜劇がいつか悲劇へと展開していく物語の面白さ。 重いテーマをあくまでも軽やかに描いた傑作。
日本の近頃の少年犯罪を見ると、この家族の問題も対岸の火事どころではないぞと思い知る。

SACHINEKO…3000円
アネット・ベニング扮する奥さんが庭で育てていた赤いバラの花の 品種が「American Beauty」っていうのね。=彼女の夢の生活だったのね。
でも、その花の咲く家庭は……と。
どんな家族でも大なり小なり抱える深刻な問題を、じょうずにディフォルメしながら、 コミカルに描くその手法に、もう脱帽。傑作ですよ、これは!

深川さん…2500円
前評判通りの映画であった。
アメリカの中流家庭と日本のそれとは違うが、 妙に現実的に感じてしまったのは、やはり映画のデキがいいからなのかもしれない。 いつもシブめな私にとって、この値段は破格である。
アカデミー賞受賞!…納得である。

ギョー座の女さん…2000円
ケヴィン・スペイシーの冴えない中年男ぶりが、何ともおかしく哀しい。
登場人物が、ちょっと極端なキャラクターになりすぎてはいるが、 ストーリーは、日常生活の皮肉さを描いていて、身につまされる。 ラストが意外に悲しいのに、余計なことを描いていないので、 妙に爽やかで、不思議な感覚だった。

チルチルミチルさん…2000円
2000円と侮るなかれ。
映画の日(1日)に見たので、なーんと1000円で見れちゃいました。(倍の評価なのです)
それはどうでもいいとして、あんな平凡な内容なのに、 すっごい盛り上がってしまう、脚本と映像に拍手! ああいう映画がたくさん作られると良いですね。 アメリカ映画もまだまだ大丈夫だと 嬉しくなった作品です。

たけ@ボストンさん…3500円
今年はこれで決まりでしょう。
この監督、劇場公開初監督作品ってのが信じられないほどの素晴しい人間ドラマを見せてくれました。 脚本、雰囲気、演出、、、そして演技(これが本当に見事)、、地味なドラマをここまで見せるのは並大抵のものではないっしょ。 「シックス・センス」との一騎討ちが予想されてるようっすけど、、、、相手にならないっしょ、、、。
今年は、、、、これで決まりっしょ。
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「アナライズ・ミー」
あーこさん…200円
デ・ニーロ、借金でもあるのかな?と心配してしまった

ギョー座の女さん…1800円
デ・ニーロがマフィアのボスなのに、ストレスがたまって泣く泣く。 ちょっとシツコイくらい泣きまくる。 ビリー・クリスタルの分析医もハマってた。子供のころに受けたトラウマって、 尾を引くものなのだ、と少し考えさせられたところもあった。

たけ@ボストンさん…1550円
デニーロひさびさのコメディは水準の出来。 芸で笑わせるのではなく、デニーロがこんなことやってますよ、 という風に見せるだけではどうしても満足できないっす。
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