敗戦記録

はじめに

私の AI の Belisarios は、バージョンが 0.50 を超えたあたりから、いまだに正規版ではなくαやβのままバージョンアップしていますが、一応の完成とも言えるものに仕上がって行っていました。しかしそんな Belisarios を待っていたのは、次々と発表されていく新たな AI に対する連敗記録でした。ここでは、そんな数々の連敗記録の一部を紹介していきたいと思います。
 

 

V.S. Chinese Whispers (旧版)

登場からすぐに名を上げてきた、恐らく私の知っている最も強力な AI が SAUER さんの作った Chinese Whispers です。最新版では海戦も行うようになり、中国の早い進化と速攻を利用して、圧倒的な早さで強力な軍隊を作って攻めてきます。おそろしいことに、Chinese Whispers は海戦や漁船抜きでも強力です。ここで紹介するのは、海戦を行わない旧版との対決です。

序盤、Chinese Whispers の攻撃を投石器で切りぬけた Belisariosは、そこそこの研究を行い、軍隊を揃えて攻めに転じます。Belisarios は海戦も行っていたので、ガレーで Chinese Whispersの陸上軍を削っていたのが良かったのだと思います。
 


 
しかし上の画像を見てください。なんと Belisarios が選んだ進路は哨戒不足だったせいか、Chinese Whispers によって門の無い壁が築かれていました。せっかくの重騎士の機動力も、門があっては意味がありません。

しかも Belisarios は自軍の投石器で壁を攻撃しはじめたため、重騎士がどんどん自爆していってしまいます。
 


 
 
そのあげく、素早い軍備で軍隊を整えた Chinese Whispers が壁の向こうで大部隊で反撃に転じます。無残なものです。ほどなくして BelisariosChinese Whispers の大部隊に自陣を蹂躙されて終わってしまいました。
 

V.S. battler

battler の特徴は、剣士系遠投投石器を柱にしたシンプルな軍構成で強力な軍隊を作り、剣士はむやみに突撃せずにうまいこと遠投投石器の周辺に展開し、遠投投石器によってたちまち相手の陣地を破壊するところです。軍事ユニットを剣士に絞ることで資源を節約し、全 AI 中おそらく最も多い数の遠投投石器を出してきます。たとえ一度この攻撃部隊を撃退できたとしても、必ず建物を何個か破壊されてしまいます。
 


 
 
今回の戦いも同様でした。私の Belisarios はケルトにしたので、同様に剣士系のアップを優先して行ったため、battler重剣剣士の段階のときに Belisarios近衛剣士ノなっています。しかし、どうしても金が足りないためにユニットが作れなくなっていきます。対する battler は、資源に余裕があり、なおかつ生産した軍事ユニットをどんどん戦線に投入してきます。その間、遠投投石器は次々と Belisarios の建物を破壊していき、次々と投入されていく重剣剣士は Belisarios の近衛剣士を数で圧倒していきます。Belisarios はそのまま反撃できずにやられてしまいました。
 

V.S. Splendid Knights

Splendid Knights は、Narusasu さんがひさびさに更新した新しい AI です。Narusasu さんの AI は、名前の付いていなかったプロトタイプの段階から既に漁船を出し、多少ながら海戦までやるというものでした。その AI が出てきた当初はほとんどの AI が船を出していなかったため、Narusasu さんの出した火炎船が敵の沿岸にある壁や弓兵をちまちま攻撃するだけというほほえましいものでした。

今回の Splendid Knights は、本格的な海戦を行う、私の知る限り初めての AI でした。領主の時代へ進化した直後からガレーを出し、敵の漁船を撃破しようとするという、対人マルチプレイのセオリーとなっている戦略を使ってきます。
 


 
 
漁船を出して海戦までやるようになった最新版の Belisarios を待っていたのは、そんな領主ガレーの洗礼でした。Belisarios は慣れない海戦戦略の隙をモロに突かれ、Splendid Knights のガレーに漁船を次々と破壊されていきます。漁船が失われるということは木を失うということであり、陸の内政も徐々に破綻していきました。Belisarios はなかなか進化できないうちに、Splendid Knights の陸戦部隊にあっさりやられてしまいました。
 

gomi@din.or.jp