戦闘記録

Belisarios 0.01preα V.S. CAT0111 (2000年1月11日版)

背景

Belisarios 0.01preα

AI を複数ファイルに分けて作成した、私の中では初めての第二世代 AI のテストバージョンです。特徴は以下の通りです。
  • 城主の時代から防衛部隊を揃え、帝王の時代から攻撃を開始する
  • 弓兵と騎兵を半々ぐらいで作成する
  • 攻撃部隊を編成して攻撃する (一斉攻撃はしない)
  • 破城槌と投石器と遠投投石器を一台ずつは必ず作り、それぞれさらに少しずつ作っていく
  • 壁を作り防衛する
  • 城は場合によっては前線に建てるが、塔は建てない

CAT0111

CAT さんが試作した 2000年1月11日付けで公開している AI です。ご本人から聞いた特徴などは以下の通りです。
  • 効率の良い進化を突き詰めているらしい
  • ひたすら弓兵を作り、建物の破壊用に破城槌を用意して攻めこむっぽい
  • 一斉攻撃により攻撃する
  • 帝王の時代に進化しない

展開

35分頃までは両者とも内政と軍備に専念していました。攻撃を開始したのは CAT0111 が若干早かったようです。両軍の攻撃部隊が、Belisarios 陣地の近くで接近しあいました。しかし、なんと攻撃部隊同士は互いにすれ違ってしまいました。

すれ違う両軍の攻撃部隊

*


 
Belisarios の聖職者まで無視されていることが分かります。

このあと Belisarios は防衛ラインに建てていた城と防衛部隊により CAT0111 の攻撃をしのぎます。防御するべき場所が狭かったのに加え、城の立地が良かったことも幸いしました。

一方、攻撃に向かった Belisarios の攻撃部隊もまた、攻撃路に建てられた CAT0111 の城と防衛部隊により全滅します。
 


狭い攻撃路で待ち伏せする CAT0111 の防衛陣地

*


 
しかしここで思わぬことが理由で CAT0111 は兵力を失って行きます。それは、Belisarios が作成した前線の城に、CAT0111 の防御部隊がずるずると攻撃を仕掛けて行ってしまったのです。

これにより CAT0111 はろくに攻撃部隊も防御部隊も作れなくなり、防戦一方になってしまいます。

ちなみに、前線に建物を建てる命令は

(build-forward <building>)

です。
 


前線の城に吸いこまれる CAT0111 の石弓射手 (かなり重なっている)

*

一方 Belisarios も、CAT0111 の陣地に建ちまくっている城に攻撃部隊がやられていきます。しかし、明示的に書かなくても自動的に動く AI が攻撃地点を変更し、CAT0111 の木こりを狙います。それでもやはり近くに城があるため、思うように攻撃が進みません。


狭い攻撃路を駆け抜けて別の場所を攻撃する Belisarios

*


 
結局この勝負は、やられながらも攻めつづけた Belisarios が聖なる箱を全て取得して 200年経過することで勝利を収めました。
 


聖なる箱により勝利を分けた、いま一歩の戦い


 

反省

私の Belisarios はうまく包囲攻撃ユニットを生産することが出来ませんでした。一般に包囲攻撃ユニットは資源の消費が大きいので、その分の資源が溜まるまでに弓兵を作ってしまい、いつまでたってもろくに包囲攻撃ユニットを作ることが出来ませんでした。この状況は特に CAT0111 の方が顕著だったようです。資源の管理を行う必要性を感じました。

それから、大量の弓兵に対抗するには、大量の散兵や騎士・騎兵が必要になるので、うまく敵戦力に対抗できるような AI を作らなければならないことも痛感しました。
 

おまけ

このあと BelisariosCAT0111 に二度敗北しました。とはいっても、CAT0111 が途中から攻撃しなくなってしまったため、ゲームを中断せざるをえませんでした。以下は、CAT0111 の最初の総攻撃により崩壊する Belisarios の防御ラインです。ここまで弓兵を揃えられると、下手な部隊を突っ込ませてもすぐにやられてしまいます。
 

Belisarios の防衛ラインを攻めたてる CAT0111
gomi@din.or.jp