1999年6月13日 レンタル姫
恐怖!アイドル聖子ちゃん♪
私は某レンタル店で働いている者です。
ここにはほぼ毎日やって来る「恐怖の聖子ちゃん」と呼ばれているお客様がいらっしゃいます。
聖子ちゃんは30半ばの女性で、松田聖子の大ファンらしくフリフリのドレスに身をまとい、恐ろしくど派手な化粧をしてご来店されるお客様なんです。
今日の聖子ちゃんについて・・・。
自転車でいつもの時間にやって来られ、私をご指名。
「○○ちゃん! 今日もいつもの!」
「はい、かしこまりました」
あんた、いつものって食べ物注文してるんじゃないんだからさぁー (-_-メ)
いつものとは松田聖子のCDをすべて持ってくることである。
「はい、どうぞ!」
「うーん、今日はどれにしようかなー」
待つこと10分弱。
「今日はお金あんまりないからやめとく」
「・・・・」
お金ないなら来るなよー!
「では、またどうぞ」
そして30分後。
自転車で再びやって来る。
「○○ちゃん! そこのスーパーに行って来るからその間自転車前に止めとくから見ててー、鍵ないのー」
・・・はい?
「お客様、私は仕事中ですのでそれはちょっと・・・」
「なによ!サービスの悪い店やねー。分かったもういいわっ。二度と来ないから」
・・・・・そーしてください。
そして聖子ちゃんは文句を言いながら出て行き、猛スピードで自転車をこいで走り去りました。
・・・しかし、いつもそうやってまた明日も来るのです。必ず。
あー恐るべし聖子ちゃん、みんなのアイドル聖子ちゃん・・・。
− 85 −