1999年5月19日 謎のセールスマン
写真!愉快なお話4連発
私、関西の某写真材料卸のセールスをしております。
先日、とあるスーパーマーケットの売り出しでのことです。
二人体制で応援に行く車中で私が、「カメラの三脚の事を[脚立]とおっしゃるお客様が居る」と相棒に話をしました。
すると、「そんなやつは居ないだろう。又おまえの作り話だ」と信用されませんでした。
そんなこんなで現場に着き、朝一番の客がいきなり「脚立を見せろ」との事で、二人で顔を見合わせ、私の信用が回復されました。
又、これは以前客から受けたクレームです
「現像したフィルムに何も写っていない。お前の店の失敗だ」
とお叱りを受けました。
実際ネガを拝見すると何か梨地の様な物が写っているようです。
何を写したのか質問をすると、
「スライド(幻灯)を投影しているのを撮影した」
との話しでした。
更に客は、
「投影する時に部屋を暗くするのでフラッシュを使用したから、間違いなく写っているはず」
と自信を持って答えました。
ここまでお話しすると賢明な皆様にはおわかりだと思いますが、投影する際に何故部屋を暗くするかを説明し、お引き取り頂きました。
写っていたのはスクリーンの生地でした。
この手の「光」に対しての面白い話しはもう一つ有ります。
それは私が学生の頃写真部に席を置いておった時の話です。
新入部員に「白黒印画紙」を買ってくるように頼んで時の事です。
当時サービスサイズの白黒印画紙が1,000枚単位でしか販売されておらず(今も1,000枚)、行き付けのカメラ店で無理を言い100枚で小分けしてもらっていました。
その新入部員は私からの言い付けで100枚を買ってきて得意そうに、
「間違いなく100枚入っています」
と言いながら小箱を渡してくれました。
なんだか不安になり早速現像するとすべてまっ黒・・・・
そうです彼女は帰る途中に白昼堂々と印画紙を数えたのです。
おまけにもう一つ・・・
シモネタになるかも知れませんが、私が入社当時小売り部門に居た時の話です。
当時8ミリカメラ(フィルム)が盛んに撮影されており、現像を依頼さた時の話です。
いつもは何も無いのですが、その時は一通の手紙が添えられており、それを読むと誓約書だと言うことがすぐに分かりました。
内容は「このフィルムに写っている映像は、個人で楽しむものであり決して販売しない事を制約します」でした。
当然私たち店員はブルーフィルム(今の裏ビデオ)だと解り内緒で見ることに・・・
やはり写っています。
数日が客がそれを取りに来た時には、更に驚きました。
写っていた女性が取りに来たのです。
私たちは誓約書の事を話ししフィルムをお渡ししましたが、何と度胸の有る女性かと感心しました。(22・3才の女性)
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