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懺悔!新人サポートの過ち!2

1999年1月31日  匿名希望


私は数年前まで、あるコンピュータ会社で社内サポートをしてました。
その頃のサポート失敗例です。

その1

営業部から電話。

「どうなってるんだ! パソコンがまったく動かないじゃないか!」
「動かないとはどういう状態でしょうか。画面が全く表示されなくなったとか、何も入力できないとか、具体的にお話しいただけますでしょうか」
「だから電源スイッチをいれても何もしないんだ!」
「ええとですね、もう一度最初からお願いできますでしょうか。電源を入れた後、まず、○○をして、△△をお願いします………」
「できねーじゃねーか! 俺たちは営業だぞ! おまえらの給料は俺たちが稼いでるんだぞ!

私だって働いてるもん!と思ってしまった私は、反抗的だったかもしれません。

「ええい! おまえのような新人じゃわからん! XX(私の上司)をだせ! 早くしろ!」

やむなく上司に代わりますと、上司をさんざん攻撃したようです。
不機嫌な上司から命じられまして、営業部まで電車を乗り継いで出かけました。

入室すると同時に一言。

「なにぐずぐずしてやがった! こっちは忙しいんだ!」

タクシー代もくれないくせにとか思ってしまった私はいけない娘でした。

「申し訳ありません。早速作業にかかります。おかしいのはどの端末でしょう」
「こいつだよ!電源入れてもうんともすんともいいやしねぇ」

確かにスイッチを押しても立ち上がりません。
そのはずです。コンセントが入ってません。
思わず、無言でコンセントを指差してしまいました。

懺悔します。私は、サポートを間違えました。
まず、コンセントを入れなくてはいけないということを教え忘れてしまったのです。

その後ですか? さんざん怒られて、自分の部署に戻りました。


その2

ある日、総務から電話がありました。
プリンターの調子がおかしくて、まったく印刷できないとのこと。
急ぎなので、悪いが来てくれと頼まれ、1階から8階まで階段を駆け昇りました。
(エレベーターは定期点検中で使えませんでした)

しかし、プリンターは確かに動いています。事情を聞いてみますと、このプリンターではなく別のプリンターに出力したいとのことです。
普通なら設定の変え方を教えるところですが、うまくいきませんでした。
なぜなら、ここにはプリンターは1台しかないからです。
不思議に思って聞いてみると、総務部長は言いました。

「これこれ。このプリンターに出したいんだよ。この文書を、急いでたくさんまとめて印刷したいんだ。それは遅くて使えないよ」

総務部長の指差した、大量印刷のできるプリンター………それはコピー機です。
それはコピー機ですので無理だと答えると、部長は怒りました。

「そのプリンターは遅いんだよ!」

数年前でさえ旧型・小型のプリンターです。とっくに減価償却もすんでる代物です。
一枚一枚ちまちまと印刷する、確かに役立たずなプリンターです。

懺悔します。
まだ新人だった私は火に油を注いでしまいました。

「………でしたら、一部だけ印刷して、後はコピーしたらいかがですか?」
「だったら最初からそういえばいいじゃないか!」

そのあとですか? もちろん責任を取らされました。
大量部数印刷を停止させ、一部だけ印刷し、コピーを取り、製本してから、席に戻りました。

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