2006年7月21日 担当P
弁償!起源となったモノ
自分はパソコンのサポセンを始めて数年になります。
ここ最近では、どういう経緯で知ったのか、ワードもろくに使えないお爺さんがP2Pソフトを使っていたりすることがよくあります。
その日にかかってきた電話もそのような方でした。
「アンタの所はウィルスまで配ってるのか!」
電話を取ってこちらの担当名も言う間もなく、開口一番がこれでした。
そこから適当に相槌を入れつつ探ってみた結果、どうやらこういうことらしいのです。
パソコンを購入しセットアップを孫に頼んだらしく、その際に孫が、
「これを入れとけば好きなものが手に入る」
と言い残しP2PソフトをPCにインストールし、簡単な操作手順を教え帰っていったそうです。
その後、当たり前のごとくウィルスを踏んだらしく、知人にウィルスメールがばら撒かれ、直そうとしたところPC自体が起動しなくなったとのことでした。
そして、今報道されているP2Pソフトのウィルス問題を、雑誌等から自分に都合のいいように解釈したらしく・・・
ウィルスに感染した
→インターネットからウィルスに感染した
→PCを使ってインターネットからウィルスに感染した
→PCを販売製造してる所のせいでウィルスに感染した
というような理由から電話をかけてきたそうなんです。
「どうしたものかな」と思いつつも、ここ数年で世の中にはありえないことを言う人がいるという事を身に染みて感じていた私。
最初はまずP2Pソフトの危険性から説明し、私たちがウィルスをばら撒いていないという事まで丁寧に教えたのですが、
「お前らの所為なんだからちゃんと弁償しろ!」
との一点張り。
この時、こちらも1時間以上、あまりにも身勝手な理屈を聞かされていたので、
「では、お客様はどのようなファイルをダウンロードしてウィルスにかかったのですか? 私どもの所為だと仰るのであるならば、把握しておきたいので」
と少し反撃を試みてみました。
直後、爺さんの声は明らかにトーンダウン。そして急に、
「アメ公のポルノだ! 文句あるか!」
ガチャ ツーッツーッツーッ
これが今年始まって以来の、私の笑いのツボとなった応対でした。
素直にビデオでも借りに行ってください。
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